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6点 もやしもん
描き分けに難あれど画力あり、キャラと掛け合いに面白さあり、酒が中心ですが農業漫画で勉強になります。それでも頭打ちになってしまうのは、教科書のような情報の垂れ流しが読みにくいに尽きます。教授の長話をスルーしても避けて通れないほど文字ビッシリというイメージでした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2020-04-19 19:46:04] [修正:2020-04-19 21:02:58] [このレビューのURL]
内藤泰弘という漫画家は、他の漫画家へのアシスタント経験が無く、脱サラ後に我流で実力を身につけていった人物である。
トライガンマキシマムの中盤以降から覚醒したかのように技術が洗練されていったが、それ以前はセンスと勢い任せの荒削りな作風であったと思う。
特にこの短編集に関してはプロデビュー以前の初期同人作品が中心となるため、技術面や話運びに拙さがあることは否めない。
だが、技術こそ今と比べると歴然の差があるものの、作品の本質的な根っこはこの頃から驚くほどに変わっていない。
同人誌時代を含めると30年近く漫画を描き続けているのに、この作者の創作に対するスタンスや精神は全くブレていないのだ。
本作を読み、サムスピを読み、トライガンを読み、ガングレイヴをプレイし、アッセンブルボーグで遊び、血界戦線を読み、再び本作を読むことで、その事実をしみじみ実感できる。
自分の好きなことを貫き通し、それで飯を食い、業界も力を貸してくれるという、漫画家の中でも稀有な強運の持ち主である内藤泰弘がいかに幸せな存在であるか。
そしてこの人が創る作品が、どれほど多くの人間に幸せを与えてくれているかを改めて認識する上で、この短編集は非常に重要な役割を果たしていると思う。
しかし、こんなディープな作品集を一般的な書店にも流通するように出版してくれたハルタコミックは最高である。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2020-04-15 21:29:05] [修正:2020-04-17 06:23:32] [このレビューのURL]
7点 クロコーチ
警察組織の公安に対しては、活動が非公開なので漫画ネタ、
ドラマ・映画ネタになった作品は、過去に多数ありました。
本作品もその路線を踏襲しています。
こうなると本当の権力がどこにあるのか、誰が裏権力者な
のか、裏組織の謎が面白みが大半になりますので、
複雑な権力構造と登場人物が複層化してしまい、
長々と続くと読み続けるのが辛くなってきます。
この作品がそれでも何とか支持できるのは、絵が可愛く、
黒刑事である主人公も脂ぎった顔形なはずですが
魅力的に見えます。
これは画力の高さだと思います。
「桜、三億円」編がひと段落した7巻まで読んだところで、
一旦止めようと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2020-04-16 18:06:17] [修正:2020-04-16 18:06:17] [このレビューのURL]