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4点 トモダチゲーム
いちおう第2ゲームのすごろくゲームまで読んだのですが、どうにものめり込めないというか、紙面の中だけで盛り上がっている感じで、読み手としては終始置いてけぼりを食らっているような感覚に陥る作品でした。
実際のところ、修学旅行のお金を盗んだのは誰だとか、一人ひとりの借金額の現状とか、そういう作者が読者を惹きつけたい要素以前に、ゲームとして中途半端な気がするというか、高度な頭脳戦を繰り広げているように見えて、実は最終的には主人公一人にとって何もかも都合の良い展開に進むように物語全体が仕組まれているという、半分出来レースみたいな話の展開ばかりだったので、第2ゲーム終了時点でリタイアしてしまいました。
個人的には、2巻の後半に収録されている番外編のような、毎回参加メンバーやゲーム内容を変えて物語を展開させるといった、読み切りタイプの作品だったんじゃないかと思います。
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[投稿:2022-04-29 20:58:50] [修正:2022-04-29 22:31:52] [このレビューのURL]
7点 獣の奏者
上橋菜穂子さんのファンタジーの世界観が心地いいですね。
この原作の良さを殺すどころか、さらに視覚的にさらに
良質な作品に仕上げているのが、武本氏の描画です。
エリンの純朴さがとても可愛らしく、恐ろしいはずの
王獣すら愛おしくなる絵の上手さです。
エリンやソヨンの深い悲しみのシーンは、これ以上ない程、
感情移入してしまいます。
なかなかの良作でした。
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[投稿:2022-04-29 11:31:31] [修正:2022-04-29 11:31:31] [このレビューのURL]