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[ネタバレあり]

今、考えてみるといろいろと不自然な点が多い作品。

丘の上の王子様がアルバートだとすると、キャンディが幼い頃孤児院で出会ったのはアルバートだったということになるが、アードレー家の当主がなぜそんなところにいたのだろうか?

さらにいとも簡単に(アーチー・アンソニー・ステアらの強い要望があったとはいえ)キャンディを養女に迎えてくれたが、少なくともウイリアムにとってはなんの関わり合いもない「一少女」のはず。単なる酔狂でしたとは信じがたい。

ここでアードレー家の家系図を作ってみると、ウイリアムは末っ子で唯一の男子。
そして、アンソニーの母とステア・アーチー兄弟の母親・そしてニール・イライザ兄妹の母親(ラガン夫人)とが姉妹ということで4人兄弟になる(驚き)。
ラガン夫人と他の3人の性格が違いすぎるが、それはいいとして(笑)、
ここでもうひとつ、アンソニーがキャンディのことを「亡くなったお母さんと似ている」と確か言っていたはず。

それらから浮かび上がる事実とは何か。
それは「キャンディはアンソニーの母親の娘・つまりアンソニーの妹ではないか」ということだ。
仮にそうだとするとなぜキャンディが捨てられたのかという疑問が浮かぶが、キャンディはアードレー家にとって(アンソニーの母親にとって)表に出せない子供だったからと考えていくと辻褄が合うような。

アンソニーの父親は船長で家を空けることが多かったはず。
妻であるアンソニーの母親が不倫の恋の末に産み落としたのがキャンディで、そんな窮地に陥った姉を慕う気持ちから弟であるウイリアムが助け舟を出してキャンディの存在を隠し、母親が亡くなった後も影から見守り続けていたとすると、後にアッサリと養女に迎えてくれたのも説明がつく。
キャンディとアンソニーは父親違いの兄妹だったとすれば、2人が結ばれなかったのは必然だったのだ。
よって、実は全然アードレー家の血筋だったキャンディ。
ステア・アーチー兄弟とも従兄弟同士で、何とニール・イライザ兄妹とも従姉妹同士になる。
イライザがあれ程までにキャンディを憎むのも実は「同族嫌悪」という説明が付いてしまったり。

その場合キャンディの父親は誰なんだ?、という別の疑問も浮かぶが、弟のウイリアムだった可能性も捨てきれない。

さて真相は?

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[投稿:2012-01-21 22:31:49] [修正:2022-05-13 22:59:41] [このレビューのURL]

原作は未読です。その立場から書かせていただきます。

仮想戦記として良く出来てると思います。
「皇国」は間違いなく「日本」(それも明治?大正期の)をモデルにした勢力。
そして帝国はその「日本」を脅かす「外国勢力」・・という位置づけなんでしょうが、地図上の位置関係とか、軍装なんかから見るにやはり「ロシア」をモデルにしたと見て間違いなさそうです。

その強大な勢力と版図を持つ帝国が突如として皇国の北方領土に進軍してくる。
かくて始まる「防衛戦」は 結局のところ多勢に無勢の撤退であり、主人公のいる部隊が撤退戦において最も難しいであろう「殿(しんがり)役」を命ぜられることになる。

上官は激戦において戦死し、指揮官がいなくなった軍隊を率いるのは下士官ながらも指揮官としては優秀な主人公・・・・と「活躍のためのお膳立て」は整った。
零下の静寂に包まれる白一色の雪と氷の世界。
それを打ち破る「怒号」と「悲鳴」。「血」と「泥」と「涙」は戦争の情け容赦のなさを際立たせる。

「竜」や「術」などの多少のファンタジー的な要素も物語を構成する上では程よい「隠し味」。
必死の防衛戦が功を奏して、友軍の撤退は完了。目的を果たした主人公の率いる部隊は降伏し、捕虜の立場となる。さて、原作知らぬ身としてはここからどう場面が転換していくのかが気になるところ。

「陣形」や「作戦」「戦術」などがしっかりと図にして表示されるのも理解が早くなり好感触。
今後もしっかりと付き合っていきたいと思わせる作品だったが、何と5巻で打ち切り終了してしまう。こんな良作が何故・・と思うが、原作者と作画が別だと権利関係とかで揉めるケースもあり、難しいのかも。
「キャンディ・キャンディ」の例もあるし。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-27 11:21:04] [修正:2022-05-13 22:59:04] [このレビューのURL]

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[投稿:2022-05-13 10:52:58] [修正:2022-05-13 10:52:58] [このレビューのURL]

中学生男子の隣の家に転校してきた無口な女の子。
同じクラスで隣の席だから話し掛けてみたけどなかなか会話が続かない。
どうしたものかと思っていたらその女の子からある日呼び出しが。
愛の告白ではなく・・・私と幼馴染設定やって下さい!だって。

幼馴染の男女が繰り広げるボーイ・ミーツ・ガールは恋愛の定番だが、実際はそんなに都合よく幼馴染の男女にはならない。
漫画やアニメでは都合よくお隣同士・・・なんてことはない。
それならば「幼馴染設定やってみよう!」というのがこの漫画。
どことなく男女の雰囲気が「からかい上手の高木さん」に似たものがあり、派生系とも言えなくもない。
ここから関係が深まり恋人同士にという流れか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-05-10 10:14:55] [修正:2022-05-12 23:40:11] [このレビューのURL]

7点 球詠

百合漫画を多く描いている著者による「女子野球漫画」。
女子野球は現実では最近ようやく陽が当たるようになってきましたが、まだまだ女子は「ソフトボール」が現実的な話で、
競技人口は少ないし、チーム数も限られる。

なので、「女子野球漫画」自体が完全にファンタジーな中で、全国に4,000高校を超える女子野球部があるという女子野球隆盛時代を舞台にしたこの作品は手探り感が強い。
名門野球部が休部状態の埼玉県の新越谷高校で幼馴染の女の子二人が再会しての立て直し。
2年生が二人しかおらず、残りは全て1年生でのスタートです。
女の子しか登場しないのでやっぱり「百合の話」っぽくなってしまいますが、主題は「野球」のはずなので、
著者の今迄の作品とは違わないといけないはず。
そういう意味で野球の試合の場面がテンポ良すぎでドラマがあまりないっていうか、ほぼないのは惜しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-05 13:35:26] [修正:2022-05-12 23:39:09] [このレビューのURL]

かなり前に、江川達也氏ご本人をNHKのドキュメンタリーで
視聴した記憶がある。
豪邸にお住みになっておられて、沢山のアシスタントとは
別の個室でネームに取り組まれていた。
風体は街にあってはホームレスのような芸術家風のスゴイ
売れっ子の作家さんだなあ、という印象だけ残った。
青年誌で数々のヒットを生み出されていた。

改めて1990年代の本作品を読み返すと、常軌を逸したバブル
時代の匂いを強く感じた。
こんな内容の作品が、多くの若者に本当に支持されたのだろうか。
単なるエロではなく、社会風刺的なエロと美しい描画は
一読の価値があるのは認めよう。
煎じ詰めれば、表層的な成功を収めた富裕層への批評漫画と
いうことだろうか。
善意的な解釈をすればそうなるが、半分は皮肉だ。

バブルが去ると、江川氏の凋落は始まり、単なる迷走作家の
烙印を押されてしまっているらしい。

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[投稿:2022-05-12 22:04:22] [修正:2022-05-12 22:04:22] [このレビューのURL]

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[投稿:2022-05-12 20:48:08] [修正:2022-05-12 20:48:08] [このレビューのURL]

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[投稿:2022-05-12 11:01:54] [修正:2022-05-12 11:01:54] [このレビューのURL]

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[投稿:2022-05-10 10:58:24] [修正:2022-05-10 10:58:24] [このレビューのURL]

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[投稿:2022-05-10 10:58:15] [修正:2022-05-10 10:58:15] [このレビューのURL]

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