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8点 でっちあげ
読む手が止まらない。
続きが読みたくて仕方がない。
殺人教師がいるかと思えば、モンスターペアレンツがいたり、
妄信ジャーナリストも登場する。
一体、世の中何を信じれば良いのか?
これはノンフィクションなのか?
本当に現実なのか?
密室で起きたことは、常に藪の中だと心得るべしなのか。
事実の積み上げが、真実にはなり得ないという怖さ。
メディアは常に単なる賑やかしで、無責任ということは
知っていたけれど、時には加害者にもなる。
遂には、原作本も探し出して読んだ。
しかし、ここで新たな疑問が生まれる。
原作者はよく調べ上げたとは思うが、こうなると原作者の
主張も「でっちあげ」と疑えないか?
でっちあげとは言えない程度のごまかしや誤謬があれば、
裁判と言えどもどちらにでも転ぶかもしれないんじゃないか?
いつまでたっても「藪の中」。
社会はどこまでも闇だな。
社会生活から人生を切り離せないなら、必要以上に社会に
身を預けないようにすべきと肝に命じる。
新聞もメディアも国家も信用できない。
最後に思ったことは、少なくとも自分はこんな闇に巻き
込まれたくないこと。
そんな無関心さが、逆に被害者を孤立化させたのかもしれないが。
肝が冷えるほど驚かされたが、知っておきたい社会的問題作品。
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[投稿:2023-09-02 05:32:16] [修正:2023-09-02 05:32:16] [このレビューのURL]
8点 首斬り朝
小池一夫、小島剛夕両氏のコンビによる作品群には、
背骨に一本筋が通った生き方が見事に表現されています。
主人公山田浅右衛門も、傑物です。
実は幕臣ではなく、浪人だったのですね。
いわば、アルバイトで首打ち職をしていた。
命を奪う重大な使命に、嫁を取らず子を設けないという
意思を貫くわけです。
一徹な生き方に、この作品でも感銘を受けました。
また、十手持ちの坂根傘次郎と河童の新子が登場する回は、
いずれも楽しめました。
彼らもまた庶民の感覚で、一徹に筋を通した生き方をしており、
かつ人生を楽しむ余裕もあって共感を覚えます。
ただし、「子連れ狼」ほどダイナミックさというか
派手さはありませんので、2点減点としました。
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[投稿:2023-08-29 06:00:11] [修正:2023-08-29 06:00:11] [このレビューのURL]
3点 スーパーマリオくん
子供時代に読んでいたこの作品をふと読み返して思ったことがあったので。
この作品は昔は好きでしたが、今はあまり好きではないです。
まず、巻が進むにつれてしつこい下ネタや下品なネタに嫌気が差しました。
「スーパーマリオくん」は基本的には笑えるギャグが多いのですが、64編あたりから、やたらとウ◯コなどの下品で幼稚なネタを頻繁に使い出したのにウンザリしました。しかもワンパターンでひねりも無く。
無理やりな聞き間違えやダジャレネタなども寒く、単純にギャグとしてつまらない。
主人公のマリオもあまり好きじゃないですね。
仲間のルイージやヨッシーを勝手に盾にして敵の攻撃を避けたり(身代わり)、やられてる仲間を助ける時に毎度手荒な助け方をしてるのは、正直いただけませんでしたね(それが面白いっていう人もいるでしょうが)。
しかも大体がお咎め無しで済んでしまうので余計モヤッとしました。
変な話、敵キャラが手下などに同じことをするのだったら、「あぁ、まあ悪いやつだからこれくらいするか」と違和感は湧かないのですが。
あと、これは非常に個人的な感想で、気にしすぎかもしれませんが、一部のキャラの扱いが雑すぎ・ひどいと感じました。
自分が読んでいて特に扱いがひどいなと思ったのは、前述したルイージとヨッシーに加えて、ヨッシーストーリー編の「ポチ」ですね(「え?」と思うかもしれませんが)。
本編を読んだ限りだと、ペットであるためか、仲間内でも何か扱いが雑だなぁと感じました(ボケキャラなどキャラ設定は別にいいけど)。
具体的には、パワーアップと称して勝手に改造させられたり、バリアーとして攻撃の身代わりにさせられたりなど...
これがルイージやヨッシーだったら理不尽な扱いなどにツッコミで応酬したり、時にはマリオにやり返したりするのですが、ポチはペットであるためそういうことが出来ないので、どうしても見ていて一方的にやられてる構図になってました。
その点が、同じ扱いの酷さでも前述したルイージとヨッシーに比べて余計に可哀想に映ってしまうのです。
そういう役回りなのかもしれませんが、自分としては気の毒に感じましたね。
総じて、個人的にはどうしても「笑い」より「気の毒・可哀想」という気持ちが先行してしまうシーンがちょくちょくあるのです。
まあ、あくまでこれはギャグ漫画なので、キャラの扱い・性格面などはいちいち気にしたり目くじらを立てるべきじゃないのかもしれません。
純粋にギャグ漫画としては、初期のマリオワールド編・ワリオランド編までは面白く楽しめたのですが、64編あたりからギャグがワンパターンでつまらなくなりました。
以降は惰性で読んでいましたが、下品なネタが顕著になってきたマリオパーティー編あたりでピタリと読まなくなってしまいました。
マリオシリーズは好きなだけに、この漫画・作者さんには正直がっかりしました。
「スーパーマリオくん」はネットでは高評価の声が多いので、こんなこと思ってるのは自分だけかもしれませんが…
長文・乱文失礼いたしました。
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[投稿:2023-08-28 18:24:53] [修正:2023-08-28 18:24:53] [このレビューのURL]
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[投稿:2023-08-28 10:20:18] [修正:2023-08-28 10:20:18] [このレビューのURL]
川柳少女はだいぶ抑えて描いてたんだな、と思わせるシロモノです。銀魂のギャグに振った回に近いけど芸風が違うといった感じです。こちらも若干背景にシリアスっぽい何かを匂わせてますが、四捨五入どころか一捨九入してもどうでもいい状態になってます。あと、これほどヒロインが汚れ役を買って出ている話も珍しいです。
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[投稿:2023-08-27 08:38:47] [修正:2023-08-27 08:38:47] [このレビューのURL]