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7点 DEATH NOTE
頭脳戦漫画と言えば現在でもこれを除いて語るのは難しいと思います。クセが強いですがキャラ達が立っていて、スリリングで続きが気になるストーリーは先駆者的なのがあります。ちょくちょく粗っぽいのがあって、連載中からそれを突っ込まれてましたし、二部辺りから顕著になって叩く人も増えました。それでも現在だと本作よりもっと粗が際立つような頭脳戦漫画も多いです。なんだかんだで続きが気になる引きつけは最後までありました。ラストも帰着点としては綺麗に終わった方では。
ただ文字数が多くて読み難い部分は確かです。テンポがやや悪く、じっくり読んで考えるからこそ粗がより気になるのはあったかもしれません。その辺がカバーされてほぼ原作準拠で完結までクオリティが高く描かれたアニメ版の方を今からの人には薦めたいとは思います。
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[投稿:2017-04-16 02:01:31] [修正:2017-04-16 02:01:31] [このレビューのURL]
9点 ヒカルの碁
読了後も囲碁のルールは全然分からないままなんですが、この漫画の囲碁の深さ、熱を伝える姿勢は現在も名作の評を得ているだけはあります。高くて綺麗な画力が支えているのは確かですが、シナリオも最初から最後まで目を離せません。一見イロモノな幽霊がとり憑く設定も本筋の囲碁物語を描くことを邪魔しませんでした(むしろとっつきやすくなった)。将棋で言えば「ハチワンダイバー」と近いものがありますが、堅実かつ他の要素に頼らず囲碁で貫き長編作で面白さを保ったところは特筆ものです。
少年漫画ですが終盤でも主人公が最後まで格上には全く勝てないところ(ラストの海外戦が良く言われるが、実はライバルにさえ一勝も出来ずに終わる)が徹底されているようにシビアな部分もあります。ここは好みが割れるかもしれませんが、個人的に面白さでは揺らぎを感じませんでした。
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[投稿:2017-04-16 01:42:09] [修正:2017-04-16 01:42:09] [このレビューのURL]