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9点 死神くん
この漫画を読んで僕は泣きました。
作画はお世辞にも美麗だとは言えないと思うんですが、それを補って余りある珠玉のエピソードがぎっしり詰まっています。
個人的には6巻収録の「神の選択の巻」と7巻収録の「娘どろぼうの巻」が特にお気に入りです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-10 09:49:31] [修正:2005-10-10 09:50:00] [このレビューのURL]
5点 あさりちゃん
ちょっとした暇つぶしにはもってこい。
どこから読んでも、ある程度の設定
(あさり=アポな主人公、タタミ=意地悪で頭の良い姉、さんご=ママ)
さえわかっていれば読めてしまうのが何より。
一話一話があっと言う間に終わるのでちょっとした時間潰しになりますし、
また、話が単純で何にも考えずにスラスラ読めるのも楽でよい。
よくこれだけネタが続くなぁと感心しますが、
よく考えれば、もともとたいしたネタでもないので納得。
個人的には単行本丸々一冊分の長編を描いた作品が何冊かあるのですが、
それが一番好きでした。
大長編ドラえもんならぬ、大長編あさりちゃんという感じで、
あさりとタタミのたくましさにはどんな困難も問題ではありません。
とはいっても、全巻読破はさすがに飽きますし、読破するものでもない気がします。
ちょこちょこと暇つぶしや気分転換に読むのが最適なマンガだと思われます。
◇この作品の個人的価値=48巻までで 3500円也
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-09 22:12:14] [修正:2005-10-09 22:12:14] [このレビューのURL]
8点 花の慶次−雲のかなたに−
この漢、温情にして豪快なり!
質の高い舞台や映画を観て高揚する感覚を憶えるほど、
この作品は美しさと優しさに溢れ、ロマンに満ちています。
原作の雰囲気を残しつつ、
少年誌という難しい枠のなかで作品を描ききった作者の意気込みと意地を感じます。
また、表情や仕種などの表現力がすばらしく、
心の奥底の感情を目もとや口もとの微妙な描きわけで適格に表現しています。
そして、とにかく主人公「前田慶次」の人柄がすばらしい。
人には上も下もなしとし、さらに人も獣も花も樹も違いがなく、それらを愛でし暖かな心と、
己の信念を貫く事に命をも惜しまない度胸の良さと、それを愉しみとするスケールの大きさには
男として、人として、思わずみとれてしまうものがあります。
彼に惹かれ、共にいくさ場で死ぬ事を誇りに思うもの、
または敵対するも、いくさ人としての彼の生き方を尊重し、尊敬し
合いまみえる事を喜びとするもの、
前田慶次のもとにはそんな真の男たちが自然と集まってきます。
戦国の世を自由奔放に駆け抜けた「前田慶次」という爽やかな風の物語は、
作品の善し悪しという次元ではない崇高なモノを感じずにはいられません。
終わり方もとてもよく、言葉ではなかなか表現できない、
なんともいわれぬ風流さと華やかさと儚さに満たされています。
より多くの人に読んでもらいたい、そう思える作品です。
◇この作品の個人的価値=全18巻で 5400円也
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-09 21:55:05] [修正:2005-10-09 21:55:05] [このレビューのURL]
6点 究極!変態仮面
変態正義のヒーローが、趣味と実益を兼ねた変態技で
敵を倒していく漫画。今のジャンプじゃ絶対
(いろいろな意味で)載らない作品でしょう。
ありえないくらいのクレイジーな設定と、
有無を言わせぬその変態さがマッチングしたかなりの
馬鹿漫画です。何も考えないで読むのが良いでしょう。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-05-31 14:24:07] [修正:2005-10-04 11:12:58] [このレビューのURL]
8点 めぞん一刻
最初にこの漫画を手にとったとき、絵も古いし、文庫本して10巻という量、本当に読みきれるかどうか不安でした。
しかしそんな不安はすぐに消え、忽ち一刻館の世界に夢中になりました。一刻館に住むキャラクターは個性的でとても魅力的でした。
また三鷹という男にも惚れこみました。明日菜との結婚の理由は、陳腐なものに思えましたが、婚約後二人でアルバムを見た後の台詞は何度読んでもしびれます。
個人的には八神は少し引っ張りすぎな感じもしましたが。
どの巻を読み返しても、あたたかい気持ちになれる作品です。
必読
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-10-04 03:38:14] [修正:2005-10-04 03:38:14] [このレビューのURL]
5点 サイコメトラーEIJI
被害者が殺されてしまう時の表現が生々しく
若い女性が酷い目に遭う所など、読んでいて辛いものがあります。
初期はサイコメトリーが斬新で面白く感じました。
しかし、犯人が殺人を犯す心理が異常なものばかりで深みが無く
衝撃的な事件を重ねても、飽きが来てしまうものです。
明らかにBreak(主に事件と事件のつなぎのギャグ話)が多すぎるのが目につきました。
※そういえばこの漫画には、読者クイズという企画がありまして
問題「○○は何か?4文字に入る言葉を書いて下さい」(で、確か答えがフランスだったが)
例:パイズリ
よりにもよってこのような単語を例として表示するとは。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-09-29 00:36:47] [修正:2005-09-29 00:36:47] [このレビューのURL]
4点 仏ゾーン
結構好きだったので打ち切られた時ちょっと残念でした。
面白かったと思うのですが、まだまだこれから、という所で終わってしまっているので点数は低めです。
この漫画と、「ビータクト」と「邪馬台幻想記」の3つは打ち切られて惜しい、と思えた漫画でした。
思えばこの時期のジャンプって、マガジン全盛で部数も抜かれ、次から次へと新作が出てきて、次から次へと打ち切りくらってましたね。
でも今思えば、あの混沌とした感じが好きだったかも。
・・・途中で仏ゾーンのレビュー完全に忘れてました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-09-28 11:21:44] [修正:2005-09-28 11:21:44] [このレビューのURL]
6点 電影少女
ジャンプ連載当事に小学生だった僕らの股間を熱く直撃した伝説の漫画。
当事まだエロ本を買うこともできなかった僕らにとって、最も刺激的だったのはこの漫画でした。
本当はみんな読んでたのに「あんなの読んでねーよ」とか言ってみたり・・・。
幼くて純情だった日々の思い出がたくさんつまった故郷の香のする漫画。
いや、それはしない。
僕と同年代の読者(男限定)ならば、「ジャンプのエロ漫画」と言われれば真っ先にこれを思い出すのではないかと思います。
そう、それは夢と希望に溢れていたもう戻らないあの日々・・・
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-09-28 11:09:14] [修正:2005-09-28 11:09:14] [このレビューのURL]
7点 鉄腕ガール
鉄腕麗人こと加納トメ。
彼女からは時代を切り開いてきた偉人たちと同じオーラが出ているような気すらします。
いや、気のせいではないのでしょう。
東京キャンディーズの初試合。
きっと僕もあの瞬間、歓喜するスタジアムの観客のひとりだった。
それだけは間違いない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-09-25 01:00:24] [修正:2005-09-25 01:00:24] [このレビューのURL]
6点 アイデン&ティティ
ロックとはなにか?愛とはなにか?まっすぐに問いかける。
この作品の主人公が本物のロックを求め自問自答している時を同じくして、
私も、世間がホコ天だイカ天だとワイワイ騒いでいる時期に
当然のようにバンドをはじめたひとりでした。(当時中学生)
主人公「中島」のようにロックとは何か!とか
ロックはオレのアイデンティティだ!とかいった信念や思想は持ち合わせておらず、
単純に女にモテるからという、異性を意識しまくる中学の時期ならではの動機でした。
それから4年間は、バンド活動に明け暮れる毎日で、
当初の思惑通り、とにかくモテましたし、
知らない人から声を掛けられるくらい有名にもなった時期でした。
しかし、当然のごとく全国規模でバンドブームに陰りが見え始め、とうとうブームが去っていき、
ライブや練習に使っていたスタジオが閉店したのと同時に、私もバンド活動を辞めました。
そこには何の未練もなく、その半年後に「ダンス甲子園」から火が付いた新たなブームに
ちゃっかり乗っかって、クラブへ夜な夜な通い、ダンスチームを結成して、
女子高の文化祭などで踊っていたものでした。
そんな感じで夢をかける訳でもなく、まして何の信念も思想も持たずにノンベンくらりと
バンドをやってきた私にとって、この作品は衝撃的でした。
あるシーンのセリフで「オレたちはロックが好きで、一般人はブームが好きなだけだろう。」
というくだりがあるのですが、まさしく私はその一般人だなぁと少し恥ずかしさを覚えました。
ロックという概念にストイックになって、真面目に悩みながらも実行し、継続させていく中に、
中島のアイデンティティがあり、それが妙にかっこよかったりしました。
そんな彼をささえる彼女も、すばらしくいい女性でした。
作中、彼等が演奏する「アイデン&ティティ」という曲の歌詞がたまらなくよく、
作者であるみうらじゅんに対して見る目が変わった作品でした。
◇この作品の個人的価値=全1巻で 好きな洋楽2〜3曲分也
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2005-09-23 22:26:59] [修正:2005-09-23 22:26:59] [このレビューのURL]