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7点 木曜日のリカ
松森氏は、1947年生まれの作家さんですので、現在相当ご年配だと思われます。
「片恋さぶろう」でその存在を知ったわけですが、小池一夫氏とのコンビで
良い作品を描かれています。
そこで、さらに初期の作品を探して読んでみました。
驚いたことに、1971年の少年誌掲載の作品にも関わらず、劇画調なんです。
また、人物の表現が川崎のぼる氏あるいはさいとうたかお氏にそっくりです。
両氏との関係、例えばアシスタントをしていたとか、そういう背景は不明ですが、
とにかく似ている。
時代的には同時代でしょうから、その影響を強く受けられたのかもしれません。
因みに「片恋さぶろう」では別人の作品かと思うような描画の変化が見られて
いるのは面白いところです。
さて、内容ですが、ゴルゴ13の原型とも言えそうなかなりなハードボイルドで、
子供でも親友でもどんどん死んでいきます。
こんな過激な作品が50年前の少年誌に存在していたとは驚きです。
いや、現在の方が過激さについては抑制されているでしょうか。
また、殺人のプロが女性であること、主人公が運命に苦悩する姿勢が大人びて
いること、表題が奇抜でセンスのあることなど驚く要素が満載です。
当時の少年キング誌の起死回生を狙った作品の一部らしいです。
しかし、小池一夫氏に似合わないストーリーがやや現在では陳腐な印象も
あるのは仕方ないところかもしれません。
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[投稿:2025-06-11 11:23:49] [修正:2025-06-11 11:23:49] [このレビューのURL]
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[投稿:2025-06-09 22:24:50] [修正:2025-06-09 22:24:50] [このレビューのURL]
6点 カワリ大いに笑う
少年誌にしては実に奇妙なタイトルが、最初に目を引きます。
コメディかギャグ漫画かと想像すると、これが軽いSFとスパイ漫画でした。
当時でしたら007ジェームズボンドを連想させる冒険活劇といったところでしょう。
最近では全く見かけなくなった昭和のスタイルですね。
牛次郎氏の脚本はイマイチではありますが、桑田二郎氏の作画で一定レベルの
作品として見れるようになっています。
最終回では敵が一致団結して、地球の危機を救う辺りは満足度を高くしました。
50年以上前の少年向け漫画も今以上の活力が感じられます。
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[投稿:2025-06-07 07:53:18] [修正:2025-06-07 07:53:18] [このレビューのURL]