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ドラマのコミカライズ風ですが、逆なんですね。主人公が過去に巻き込まれた事件の解明と科捜研のお仕事と日常の二本立てで進められます。作者が元科捜研の人ということもあって、読みやすいのに適度に詳しくてスイスイ読めます。なんとなく話の筋は読めますが、二本立てが効いていて、それでも続きが読みたくなるいいマンガだと思います。
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[投稿:2019-02-16 09:33:49] [修正:2019-02-16 09:33:49] [このレビューのURL]
8点 海猿
映画化された「海猿」との比較で言えば、全然別物でした。
映画の方は、海難事故の怖さ、絶対絶命の状況からの
生還だけがクローズアップされていましたが、
漫画原作の方はやたらと仲間、先輩が死んでしまいますし、
婚約者がいる恋人を寝取ってしまう結末なので、相当複雑ですね。
単純な海難事故だけではなく、銃や武器を持った海賊と対峙
しながらそれでも攻撃は無論不可能だし、救難すること
しかできないとか、国籍不明の不審船への政治的対応の
限界など、海上保安庁の現実の悩みが良く理解できる構成でした。
「め組の大吾」を連想する方も多いようです。
大吾の病的なレスキュー魂とはちょっと違う使命感に
突き動かされる大輔の方が、同じく超人的ではありますが人間味がありました。
主人公の人間性で言えば、「ブラックジャックによろしく」
とは共通するものがあります。
佐藤秀峰氏の価値観が反映されているのでしょうか。
本作品の価値を決定づけているのは、最後の航空機事故編ですね。
御巣鷹山に激突墜落した全日空機事故に着想を得ている
ことは誰の目にも明らかです。
生き残った機長の生きざまに焦点を合わせたドラマ性は
圧倒的な迫力で迫ってきました。
大団円という言葉がしっくりくるぐらい、ここの出来が
大変すばらしいと思います。
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[投稿:2019-02-13 00:36:59] [修正:2019-02-13 00:36:59] [このレビューのURL]
9点 ORANGE
素晴らしいの一言。
あの当時の空気感で読めば‥読めれば10点間違いない。
久しぶりに引っ張り出して読んだけど泣けるな。
細かいルールや制度など変更があるから。
フロントの‥というけど当時もJ2やJFLなどでかなりいい加減というか曖昧なこと多くてあり得なくもないなとは思う。
だだ女子高生経営者は時代が早すぎた笑
J2クラスであの歳くらいであの得点力は現実的にも現れてるからなぁ‥
ムサシが下見で帰国して前オーナーが亡くなってるの知って‥でも美果の姿を見て‥って件‥
泣けるな。
「助かった」って葛藤がね。
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[投稿:2019-02-11 15:49:40] [修正:2019-02-11 15:49:40] [このレビューのURL]
3点 ミステリと言う勿れ
独り暮らしの男子大学生、久能整(くのう ととのう)が事件に巻き込まれて、
世間一般と少し違う視点から事件の本質に迫るミステリ漫画。
タイトルの意味はよくわからない。
BASARAや7SEEDSのような大河ロマンで有名な作者だが、
日常生活の中の繊細な感覚を大事にした作品もこれまで断続的に手掛けている。
忙しいとつい身近な人に甘えてしまうけど、覚悟して優しくしなきゃいかんというのがテーマ。
本作はその系統を突き詰めたもの。
作品としての特徴はセリフの多さ。
絵ではなくセリフを読む漫画として作られている。
セリフの内容は多岐にわたり事件と直接関係のない事も多い。
本作品においてキャラクターやストーリーはどうでもいい。
それよりも世界をこう見て欲しい、人や物事をこう考えて欲しいといった
世界観や価値観の提示が目的でセリフはそれを直接に担っている。
作品としての評価は微妙。
緻密に組み立てた労作で意図もわかるのだが、自分には合わなかった。
読みづらい。展開が全く頭に入ってこない。
そして作者の価値観が押しつけがましいと感じた。
ストーリーもいくら何でも荒唐無稽。
驚きのドンデン返しというよりも台無しのちゃぶ台返し。
評価は3点としたが決して手抜きや迷走の作品ではない。
価値観に共感できる人ならとても面白いだろう。
割り切ってチャレンジした結果が読者を選ぶ事になった。
大ベテランでありながら果敢な態度は立派。
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[投稿:2019-02-10 20:00:18] [修正:2019-02-10 20:00:18] [このレビューのURL]
2点 青の祓魔師
主人公は悪魔と戦う祓魔師の見習いでしかも悪魔の力で戦う。
組織内で孤立しながらも正義の心で仲間たちとの信頼を積み上げていく。
物語の導入はスピード感があってグー。
自分の出生、父の死、弟の真実と立て続けにネタが出てくる中で
主人公が主人公らしくキメていくのが気持ちいい少年漫画らしい少年漫画。
だったが、中盤から様相が変わる。
まずは一人前の祓魔師になるのが当面の目的だったはずが、
仲間の裏切り、新勢力の登場、仲間の過去、恋愛。
話と設定がどんどん複雑になり、もはや読者として意味が分からない。
誰も彼もがウジウジしてまったく話がすすまない。
作者の漫画をつくる力はすごい。
むしろ何故こうなるのかが判らない。
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[投稿:2013-11-02 23:48:51] [修正:2019-02-10 07:26:06] [このレビューのURL]
5点 僕のヒーローアカデミア
学園もの+ヒーローの漫画。
超能力をもつヒーロー候補生の少年少女が大量に出て戦う。
序盤はすごく良い。
才能豊かな周りの奴と熱意以外にない主人公の対比。
襲い掛かる凶悪な敵、頼もしい大人たち。
すこしおかしなデザインと丁寧な絵柄も好感。
しかし中盤からの中だるみが酷い。
何も解決しないのに次々に新しいキャラが出てくる。
目先を変えるのに一生懸命になってしまい、
本筋のテンションが下がる悪循環。
しまいには主人公が誰かすら判らない。
しっかり終わったほうがいい。
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[投稿:2019-02-10 07:20:11] [修正:2019-02-10 07:20:11] [このレビューのURL]