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8点 封神演義
もはや原作が参考程度になってしまっている大胆すぎるアレンジ、
独特のファンタジー感あふれるキャラデザインや世界観、
重くなりがちなストーリーを調整する適度なコミカル描写など作者のセンスが爆発している作品。
ゆえにそのセンスをしっかりキャッチしてしまった人は本当にハマるし
合わない人はとことん合わないでしょう。
太公望と妲己、善悪二人のトリックスターを柱に物語を進めており、
周囲の脇キャラだけでなく読者も適度にはぐらかしながら物語の結末を簡単に読ませてくれない。
であるから終盤の女禍の存在を明かすシーンではそう持ってきたかーと驚かされた。
更にそれが最終回のラスト1コマの鮮やかなシメに活きてくるのだから、
これが連載当初からの構想であるとするなら相当なもんである。
(途中からの軌道修正だとしてもここまで辻褄合わせたのはそれはそれで凄いが)
物語の進展により二人は他よりひとつ次元の違う存在として映えているのであるが
特に妲己の扱い方が凄い。
この作品、コレといったメインヒロインがいないのを良いことに好き勝手やりまくった挙句、
最後には勝ち逃げまでやっちゃう始末。
作者はホント妲己ちゃん好きなんだなーwそれでいて読んでいても何故かムカつかないのは
キングメーカー的な立場にまで突き抜け、昇華させてしまってるところが大きいのかも。
昨今の少年漫画でもここまでインパクトに残るラスボスはそうそういないでしょう。
個人的には大満足な作品だが、短所としては序盤に比べると後半以降
トーンをバリバリ活用した絵柄がちょっと見づらく感じられるかな?
また上で挙げたように、太公望の魅力がむしろストーリー全体の展開にかかるもので、
本来目立つべき頭脳戦のシーンがむしろショボく見えてしまうのは悲しいとこである。
まあ毎回毎回ジョジョみたいな知略戦を繰り出す漫画などそうそう出来るものでもないので…
なお、他のレビュアーの方も言われてるようにコミック版、新装版とも
表紙のデザインが非常に素晴らしい。シンプルかつ洗練されたコミック、
豪華カラーの新装版どちらも集める過程が楽しめちゃうファンサービスが嬉しい所。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-28 01:05:42] [修正:2008-07-28 01:05:42] [このレビューのURL]
9点 ルードウィヒ・B
ベートーベンの生い立ちを描いた作品。
耳が遠くなったエピソードや、モーツァルトとの
絡みなども参考になった。
すごく面白い作品だと思うが、未完で終わったのが
残念でならない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-28 00:03:49] [修正:2008-07-28 00:03:49] [このレビューのURL]
7点 スティール・ボール・ラン
ストーリーはとても良いです。シリーズ1番だと思います。
敵側のバックボーンが丁寧に描かれていて、ストーリーに深み
が増していると思います。
スタンドバトルについてですが、スタンドの能力が少しわかり
にくいかなという気がします。本編以外のスタンド紹介みたい
なところを読んで、あぁ、そういうことなのか。と思うことが
けっこうありました。そこらへんは荒木節できちんと説明され
ていて嫌いじゃないんですが、少し理屈っぽくて、直感的な
面白さに欠けるかなという気がします。
それから、戦闘でのダメージについて。他のシリーズでもそう
かもしれませんが、足が破裂したり、四肢が切断されたりした
ときは糸で縫ったり、スタンド能力で治療したりするんですが、
手や耳に穴が開いたり、鼻の皮がぺラッとなったり、けっこう
ダメージくらってるように見えて、いつの間にか治っていたり
することが多々あるので、少し気になります。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-13 11:46:07] [修正:2008-07-25 21:44:30] [このレビューのURL]
勢い任せに突っ走っているだけ、という印象の作品です。面白くない訳ではないんですけど、何と言うか、「オール3の通知表の良い所を見つけて下さい」と要求されているかのような、レビュー泣かせの作品です。
ただ、この作品の抱える一つの大きな問題点は、「負けられない事」にあるのではないかと思っています。つまり、「負ける」という選択肢が、話の展開の中で見えて来ない以上、今が例えどんなにピンチな状況になったとしても、「どうせ何だかんだで勝つんだろ?」と話の展開が読めてしまい、結果、物語に対して熱く感情移入出来ない事に、この作品の大きな問題点があるのではないかと思っています。
いい意味で読者を裏切れるような、そんな展開を期待したいです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-25 20:30:48] [修正:2008-07-25 20:30:48] [このレビューのURL]
6点 カムイ伝(第一部)
壮絶。引き込まれる。ただ単に面白いのとは違うが、読んだら絶対よかったと思える作品。無理強いするほどではないが・・・
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-24 22:23:53] [修正:2008-07-24 22:23:53] [このレビューのURL]
6点 勇午
交渉人を主人公にしたという設定は面白いし、個人的には嫌いではない。
交渉の場面はよく考えられていて深いと思うし、タメになるような事もある。
でもやはり交渉だけで何とかなっちゃう展開がどうもご都合主義的に思えてしまう。
アフタヌーンで連載していた頃の方が一人一人のキャラが生きていたと思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-22 19:46:06] [修正:2008-07-22 19:46:06] [このレビューのURL]
8点 鉄人28号
よく比べられる、手塚のテーマ性重視のアトムに比べて、こっちはテーマ性なぞ欠片もない。
アクションにつぐアクション。怪ロボットだ、やっつけた、新たな敵がって調子で延々と続きます。面白けりゃいいんです。鉄人最高。
ジャンプのシステムの元祖は横山ですね。
ロボットが「吼える」って表現も素晴らしい。鉄人のアイディアの元がフランケンシュタインの怪物だから
「怪物は吼える」って所から来てると思いますが。
ロボットのデザインは手塚より横山のほうが遥かに上手いですね。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-19 01:04:16] [修正:2008-07-19 01:04:16] [このレビューのURL]
5点 魔人探偵脳噛ネウロ
最初はすごくおもしろかったが、完全にバトル路線になってしまった気がする。
これがジャンプ漫画の悲しい宿命。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-19 00:26:50] [修正:2008-07-19 00:26:50] [このレビューのURL]
6点 百億の昼と千億の夜
うーん、評価に悩みます。
評価しようとするとなんだか萩尾望都の評価というより原作者の光瀬龍の評価になってしまってるような気がします。まあ原作自体は読んだこと無いのですけどね。
人が一度は考えるだろう生命の起源に挑み結局分からないよという点に着地してしまった話だと思います(合ってるかな?)。少し寂しい話です。
あと阿修羅王は魅力的過ぎるキャラだと思う。
半端な評価の仕方で恐縮だが6点で。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-17 00:25:12] [修正:2008-07-19 00:11:50] [このレビューのURL]
5点 おおきく振りかぶって
これは野球漫画ではなく野球部漫画だ、というレビューを見て納得しました
なるほどそれで野球のシーンが今一なワケだ
空間を表現する力に欠けるのかグラウンド内の距離感が酷い事になってた
はっきり言って迫力は皆無。でも野球自体はメインじゃないのか
でも部内描写も決して上手くできてるとは思えないけどなあ
部員達もいかにも「女が想像するリアルな男子」って感じだし
全員赤面症かよって位ちょっとした事で赤らめるし
非現実的なくらい「性」を想起させる場面がない。意図的なんだろうけど
でも部内をリアルに描きたいんならそういうのは切り離せない要素だと思うけどな
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-07-18 19:27:01] [修正:2008-07-18 19:27:01] [このレビューのURL]