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[ネタバレあり]

他漫画関係者の不祥事とは決して同列には語れない明確な被害者を生み出した原作者の卑劣な前代未聞の性犯罪。当然の打ち切りを迎えて墓前シーンで投げ出す締めとなったのはシニカルでもあり、それのみでも評価以前の問題です。

内容にも波及して黒山墨字(ネーミングも変)なるイキリきったキャラクターが大衆は愚かだと常に見下して、そいつらが作ったルールなんて破るのが正しいと主張、拉致から始まるヒロインを用いての奇行によって周囲から称賛限定の教祖様扱いは原作者の歪んだ自己投影先だったと露呈してしまいました。逮捕が近づいた頃に劇中で不祥事には気をつけろとヒロインが警告される描写(しかし賠償が大変など自分のことしか考えてない自己中心さが窺える)は一体どういう神経で入れたのかなと別のところしか気にならなくなります。

絵は画力が低く進んでも向上していません。ただ、作画担当者にとっては不意のアクシデントでの連載終了でしかなく、そこには同情します。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2021-03-10 19:57:03] [修正:2021-03-11 16:05:50] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

このレビューはネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。

完結して四半世紀ほど経ちますが、未だ根強い人気を誇る少年漫画の傑作ですね。ストーリーの破綻や引き伸ばしがなく、広げた風呂敷をキチンと畳んだことが高く評価されています。そんな作品に意見することは大変憚られるのですが、今回は私がこの作品を読んで感じたことを率直にレビューしたいと思います。

キャラクターについて
主人公の潮は正義感が人一倍強く、また自分を犠牲にしてでも困っている者を助けようとする情に厚い人柄に心惹かれました。鎌鼬三兄妹やはぐれ外堂、麻子の人身御供のエピソードは正に彼のそうした性格が如実に表れていて、命懸けで誰かを守ろうとする姿は格好良かったです。少年漫画の主人公としては理想的だったのではないでしょうか。また主人公が槍使いという設定、しかも必殺技もなくアイテムも最後の鎧ぐらい、戦い方も突いたり切ったりと至ってシンプルなものでそこに却ってオリジナリティを感じましたね。

そして相棒のとらは表向きは潮に対していつか喰ってやると凄んでますが、なんだかんだサポートに徹している憎めない良い奴でした。光覇明宗のお役目様が亡くなり茫然自失だった潮を奮い立たせた場面は、とらの不器用なとらの優しさを感じ印象に残っています。また潮以外とも少しずつ仲を深め、中でも真由子との関係が個人的にツボです。などか・たゆら戦の後、真由子の名前を呼んだ場面は、胸にグッときますし最後のモノローグも物語の導入部分と対になっていて関心しましたね。

その他ヒロイン麻子と真由子を始め、紫暮、鏢、雷信、かがり、など好感の持てる魅力的なキャラクターが沢山いました。個人的には小夜ちゃんがお気に入りです。潮に照れながら「バカね。」と言うところは可愛いかったなぁ。

ストーリーについて
これは作品全体を通して言えることですが、話運びの強引さが悪目立ちしている様に感じられました。例えば東西妖大戦での賭試合でボロボロになった雷信が梟を一瞬で倒すのも相手が油断していたからという理由で拍子抜けしましたし、その前の杳も散々ヤバい雰囲気のある強キャラっぽかったのに、かがりに呆気なくやられてしまい見応えなかったです。

ハマー機関の話も科学者の一人ヘレンが爆発に巻き込まれ亡くなりますが、何か最後に良いことした自分に酔ってる気がしてあまり感動できませんでした。しかも自分達のせいで多くの死傷者がでる大惨事になったにも係わらす、ニコラスとマルコは何故か日本に残り研究を続けることに…。これも後に二人を登場させる為の布石だったんでしょうが、普通なら責任問題に発展して刑務所行きでしょう。

そして白面の者復活から最終決戦は、既にこちらのサイトでもご指摘されている方がいらっしゃいますが、本当に説得力のない描写が散見されました。流の唐突な裏切りに始まり、粉々になった獣の槍が婢妖を祓い皆が潮の記憶を取り戻す展開、極めつけは獣の槍の復元と瀕死状態だったとらが完全復活する場面です。流と婢妖の件は百歩譲ったとしても、獣の槍ととらの復活に関しては納得できません。どちらもかなり重要な場面だったと思うのですが不思議な力で片付けられてしまい、これのせいでバトルに緊張感がなくなって、最後の白面の者との最終決戦も感情移入できませんでしたね。

しかし勿論感動できるエピソードもあって、個人的には海の家の話とさとりの話は良かったと思います。どちらも最後が印象的で、特にさとりの話は「うしおととら」の中で最も切なく胸を打つものがありました。さとりと別れた後に公園に佇む潮と麻子の姿は泣けます…。

作画について
画力は高くないですがバトルシーンは迫力があって、特に見開きは格好良く描けていたと思います。絵柄は癖が強く万人受けはしないでしょうが、個性のある自分の絵柄を確立できていて好印象でした。

レビューは以上です。本来ネタバレはしない方針でしたが、今回は内容について具体的に主張したかったので、この様な形でのレビューとなりました。私個人としては、やはりストーリーに引っかかる部分が多く、またそれを凌駕するほどの魅力的な要素がこの作品には見受けられませんでした。絶賛されている終盤の展開もご都合主義が大変気になりますし…。なので評価としては、だれる部分もあるがところどころ楽しめる漫画である5点とさせて頂きます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2021-03-08 19:00:12] [修正:2021-03-08 23:42:24] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-08 15:37:31] [修正:2021-03-08 15:37:31] [このレビューのURL]

5点 山田飯

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-07 19:09:07] [修正:2021-03-07 19:09:07] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

プロ野球オタクならば常識的な範囲での裏事情を
ネタにしています。
しかし、これまでになかったタイプの野球漫画です。

プロ野球あるあるですが、表のヒーロー話ではなく、
球界を構成するために必要な裏方の事情、
すなわち2軍と行ったり来たりの1.5流選手、
スカウト、バッテッィング投手、ブルペン捕手、
監督、コーチ、解説者、記者、球団スタッフ、
代理人、高校野球関係者などなど、裏側の人々の
事情がひきこもごもあって興味が尽きません。

基本的には、球団経営というビジネスがプロ野球の
本質ですから、マネーで選手価値が語られるのですね。
この価値で全てを測ることに拘る主人公凡田ほかの
選手たちが作るお話です。

しかし、最後の3巻程度は、底辺の選手たちの
裏事情からメジャーリーグをまつわる裏事情に
一転して変化します。
志の低い主人公のキャラが変わってきた気が
したのは私だけでしょうか。

こんなプロ野球漫画を待っていましたので、
とても面白く読めました。
続編も絶対読みます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-07 16:30:22] [修正:2021-03-07 16:30:22] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-06 20:01:23] [修正:2021-03-06 20:01:23] [このレビューのURL]

「物語が長く続く」ことと、「物語が面白い状態にある」ことの、どちらが物語にとって幸せなことなんだろうというのは、ある意味では永遠に答の出ないテーマの一つなのかもしれません。

ただ、これらの二者択一は少し残酷なことかもしれませんが、決して両立し得ないことだと自分は思っています。というのも、おそらく物語というのはその物語の大枠や全体像みたいなものを考えた時から、その物語を最も面白く表現できる「話の長さ」は既に決まっていて、あとはその範囲内に物語を上手く収めることができるかどうかという問題になっている、と考えるからです。

そして、例えば恋愛漫画だったり、冒険漫画だったり、ギャグ漫画だったり、日常漫画だったり、多種多様なジャンルの漫画がある中で、それらの漫画も突き詰めてしまえば、面白さを最大限に表現できる物語の長さの最適値みたいなものは、各ジャンルによってある程度決まっているものなのではないかと、様々な漫画を読んできた中でそんなことを思っています。

そんな前振りを経ての今回のこの作品の感想ですが、見事に面白さのピークを保ったまま物語を終えることができたと思っています。心情的には9点くらいの読後感なんですが、さすがにそれはちょっと身内びいきが激しすぎるので、少し気持ちを抑えて現実的に7点を付けました。

実際のところ、かなり好きな作品だっただけにもうちょっと続いてほしかった気持ちもあるのですが、面白いうちに終われることは幸せなことだと思うので、まぁ仕方が無いかなと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-06 18:50:46] [修正:2021-03-06 19:37:13] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-03-06 08:52:45] [修正:2021-03-06 08:52:45] [このレビューのURL]

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[投稿:2021-03-06 04:06:52] [修正:2021-03-06 04:06:52] [このレビューのURL]

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-01 19:14:50] [修正:2021-03-01 19:14:50] [このレビューのURL]

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