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6点 君は008
毎回毎号のネームがよく推敲されている印象があります。
細部にわたり、何度も考え抜いた跡が感じられます。
設定もよろしい。
諜報員養成学校だとか死んだ親父が優しい諜報員だったとか。
登場する教師たち、同級生たちは皆個性的で、いわゆる
キャラがよく立っています。
特徴的でキャラが完全に独立して、一人として同じに
見える人はいません。
毎号、怒涛の展開ですから、ネタも出し惜しみがないですね。
逆にネタが尽きてしまうのではないかと、心配になりますね。
絵も美しく、綺麗な女性が多いです。
とまあ、褒めることの多い作品ですが、トータルで何か
エッセンスが欠けていて、面白い漫画になっていません。
ギャグ漫画としてもそこそこ、スパイ活劇としても
シリアスさにやや欠け、毎号しっかり乳房丸出し
(ここまでやる少年漫画を見たことがない)ですが、
お色気漫画では決してないし、立ち位置がはっきり
しないせいでしょうか。
よくできたインパクトのある作品とは思うのですが、
お勧めレベルはやや低いという、微妙な作品でした。
4巻まで。
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[投稿:2021-09-27 08:46:06] [修正:2021-09-27 08:46:06] [このレビューのURL]
7点 ぼくたちは勉強ができない
一言でいうと平和的解決を図った作品。
元来、少年漫画における恋愛漫画というのはどうしてもハーレム状態になりがちで、その中でも特に「最終的な相手を誰にするのか」という問題は、物語そのものを評価する上でも重要なファクターとなるばかりでなく、一歩間違えれば今までファンだった読者の人たちからも非難の総攻撃を食らいかねない危険性の高い問題だったからこそ、一昔前は結局誰も選ばない「俺たちの戦いはこれからだエンド」が常用されていたわけです。
そうした歴史的な背景と、今回この作品がとった解決方法を照らし合わせると、実に平和的な終わり方をした作品だったなと、そんなことを思いました。
具体的にどう終わったのかについては、ネタバレになるので触れませんが、多分この終わり方がある意味で最良であり、最善な終わり方だったと思います。
ただ自分としては、最終的な相手として誰を選んだのかというのは正直どうでも良くて、それよりも、物語の「流れ」を考える上で、その相手を選んだことが物語全体の流れを通して正当なものになっていたのか、の方が重要だと思っています。
その意味で考えると、今回のこの作品の初期ルートの終わり方は、正当なものになっていたと思いますし、話全体の流れから見ても不自然な終わり方ではなかったと思っています。
とは言え、「自分の好きなキャラはこの人だから、この人が幸せになってくれないと嫌だ」みたいな気持ちも分からないではないので、そういう人たちの気持ちも考慮したからこそ、今回のような終わり方にしたのだと思います。
ちなみに今回の評価点は、ところどころ8点以上のお気に入りエピソードはあるものの、全体的な面白さとしては振り幅が結構大きいので、無難なところで7点を付けたという感じです。
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[投稿:2021-09-26 20:49:04] [修正:2021-09-26 22:31:03] [このレビューのURL]
5点 いそあそび
ご当地マンガ…でしょうかね。海沿いの地方が舞台という点では「だがしかし」あたりと似ていますが、テーマが地味なのと、ちょうど海沿いの災害が増えてきた頃で、別荘に子供一人ほったらかしという設定が引っかかってイマイチ楽しめませんでした。
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[投稿:2021-09-26 11:43:26] [修正:2021-09-26 11:43:26] [このレビューのURL]
吃音で苦しむ人の悩みは深い。
その苦しみを女子高校生を主人公に11話にまとめたが、
切り口が浅い感じがした。
最終話は安易にまとめられているが、こんなことでは
ないような気がした。
弱者の心情に入り込むなら、もう少し深堀してほしい。
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[投稿:2021-09-24 04:44:54] [修正:2021-09-24 04:44:54] [このレビューのURL]
5点 先生白書
冨樫義博が幽遊白書とレベルEを連載していた頃に、
アシスタントを勤めていた著者のエッセイ漫画。
内容は本当に小ネタというか、一つ例として抜き出すと
「買出しの時に頼まれる冨樫先生の食事は主にコンビニ弁当で、
たまに定食屋の弁当を買ってくこともありました。」
といった取り留めのない内容がほとんど。
特に興味深い内容がある訳でも無く、
それぞれの話にオチが用意されている訳でも無いので
熱狂的な冨樫フリークでもない限り買わなくていい漫画だと思う。
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[投稿:2021-09-22 19:24:26] [修正:2021-09-22 19:24:26] [このレビューのURL]
8点 静かなるドン
108巻という長期連載をコメディとシリアスの両輪で見事に走破、
序盤はギャグ寄りで終盤はシリアスな展開が続いたが、
どちらに振り切っても面白くする作者の力量に感服。
完結以降も、電子版などで新たなファンを獲得し、
相当な売上を叩き出してるとのこと、
かく言う自分も電子版で読み始めたら、止まらなくなってしまい
そのまま完結まで読み続けてしまいました。
概ね最後まで楽しく読めたけど
終盤に主人公と、あるキャラとの間にわだかまりが出来、
それが最後までいまいち解消されなったのが唯一の心残りですかね。
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[投稿:2021-09-22 19:00:43] [修正:2021-09-22 19:00:43] [このレビューのURL]