「shun」さんのページ
- ユーザ情報
- 1985年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 68376
- 自己紹介
-
少年、青年、少女、レディースのジャンル問わずに挑戦します。
ネタバレせずに、読んだだけで自分が思い出せるように書くことが目標。
点数は漫画的評価であって、好きか嫌いかの指標にはしないこととします。
構成・画・作品特有の評価点で評価することを基準とします。
歴史的価値も評価には含めますが、今見て面白いかどうかを重視します。
他の方と比べると、点数は全体的に厳し目になっています。
点数の意味合い補足。
3点以下:作品として失敗していると感じる作品。不快感や不満や批判を書かざるをえない作品。
4点:読み終えたが、あまり人に薦めはしない作品。
5点:漫画としてある程度評価するが、あと少しの作品。
6点:読む価値のあるおすすめしたい作品。秀作。
7点:高い完成度の作品。この点数以上であれば、成功している作品と評価する。
8点:読んで本当に良かったと思える作品。何度も読み返す価値のある作品。
9点:名作。個人的漫画史に足跡を残す作品。感動や驚きのある作品。
10点:後世に残したい、自分に大きく影響を及ぼした作品。啓蒙したいと思える作品。
基本的には完結した作品について評価します。どうしても書き伝えたい作品だけ連載中作品も評価します。

3点 あひるの王子さま
構成という概念が殆ど無く。あと先考えて物語を作っているとは思えない。
行き当たりばったりで着地点を考えられていないせいか、見ていてすごく不安定感がある。
ラブコメだが、本気で笑えるところも、ときめくところもなかった。
画もキラキラし過ぎのクセがあり、見ていて疲れてしまった。
作者が得意な美形キャラが男・女・黒髪・白抜き髪の組み合わせ4パターンしかなく、飽きやすい。
主人公がなかなか成長せず、ブスキャラが事故で綺麗になってからの展開など、
美醜の偏見で不快になる展開も度々ある。
終盤もまとめ方もスッキリせず消化不良で、主人公が成長したとは思わなかった。
最初の設定が全ての作者だと思うので、今回は失敗したのだと思う。
余談だが、あとがきでとても下品なものがあり不快だった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-12-15 13:23:24] [修正:2014-12-15 13:23:24] [このレビューのURL]
7点 幽☆遊☆白書
とても安定感に欠けているが、作者がノッた時の勢いは見事。
特に暗黒武術会編の10巻以降あたりはノリにノッて、その後の作風に影響を与えている。
主要キャラを格闘バカ、熱血、知的、クールの4人に決めてからのバランスの良さは、
先駆者ではないかもしれないが、その後の少年漫画の模範になったのではないか。
中盤の魔界の扉編以降は、作者の趣味を全面に出した内容になり、
画の魅力がだんだん増していく。その代わりにこだわりが強くなり、クセが強くなっていった印象。
中盤以降、画は作者が満足するレベルでとどめているので、読者によっては不満足に映るかもしれない。
作者が描きたいものだけを描くと決めたのがこちらにも伝わってきて、雑といえば雑。
それを許容できるかどうかで評価が別れると思う。
序盤1,2巻の霊界探偵編のベタな人情ストーリーを乗り越え、
バトル漫画移行後3?7巻あたりまで成長しつつも迷走を続ける物語に耐えれることができれば、
作者の成長と物語を同時に楽しめると思う。
個人的には作者の成長・過渡期を見れる作品で、非常に楽しめた。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-08-18 18:28:40] [修正:2014-12-11 14:45:44] [このレビューのURL]
4点 キス
女性がシチュエーションを楽しむ漫画と認識したので、深い所に突っ込むのは野暮だと感じた。
大人の男性の象徴である五嶋の、(作者の思う)カッコイイシーン集と言える構成。
時折入る、主人公カエの反撃にあう五嶋のリアクションもその一部。
主役二人の感情描写が希薄で、感情移入が全く出来ない代わりに、スタイリッシュなシーンを演出できている。
これを楽しめるかどうかが、評価の分かれ目。
感情表現に乏しい作風に加え、人物のデッサンに違和感。
老若男女の描き分けがほぼなく、ヒゲや、シワなどの記号でキャラを描き分けており、
非常に見ていて辛い。
背景や構図も悪く、のっぺりとした印象が最後まで消えない。
スタイリッシュに特化した漫画の、スタイリッシュをどこまで評価するか。
個人的には上辺だけの虚構に感じ、見て感情を動かされたり、楽しく読めたとは思えなかった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-12-11 14:10:33] [修正:2014-12-11 14:10:33] [このレビューのURL]
5点 ラストイニング
内容的には、監督主役の野球漫画で、初めて見るタイプであった。
主人公の過去や、部内のメンバーのストーリーは引き込まれるものはあったが、
比較的淡々と物語は進んでいく。この印象は浦沢直樹作のHAPPY!に似ている。
予定調和のように展開し、ある程度のところで着地した。
エースの強さに根拠が足りず、ご都合主義のように感じ、魅力不足だった。
選手が主人公でないせいか、心理描写・キャラの掘り下げに物足りなさを感じる。
描写は野球漫画に不足なし。だが個人的には熱さが足りず、のめり込めなかった。
物語の展開は先が気になる内容で、楽しく読めた。
ただ、後にまで響く構成とは言えず、面白いのに残らないという、いまひとつの印象のまま終わってしまった。
うまく行きすぎたような、山も谷もなかった様に感じた。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-12-11 14:09:21] [修正:2014-12-11 14:09:21] [このレビューのURL]
7点 BANANA FISH
壮大なストーリーの中に織り交ぜられた。アッシュとエイジの友情物語。
謎の合成麻薬バナナフィッシュを追う展開は序盤で終わり、中盤以降は
超人であるアッシュの孤独と苦悩を如何に引き出すかの物語になってしまった。
とは言え、展開の持って行き方にそこまで大きな矛盾は感じさせず、
アッシュとエイジのすれ違いや、一時の逢瀬が物語の本質となっていく。
男娼や少年性愛の描写が多々あり、気持ち悪いジジイがいっぱい登場する。
見る人によってはあざといシーンがあり、不快感がある人もいるかもしれない。
私は大人の世界の汚さと、男女を超えた友情の美しさと捉えた。
描写に無理はなく、女性作家でここまでアクションや銃が描けている作者は珍しい。
主人公も魅力があり、エイジの偏見のない想いに、アッシュが心を許すのもわかる。
終わり方も綺麗であり、女性誌で連載されたサスペンスストーリーものとして、
大きな意味を持つ作品となった。
少々長いが、面白い映画を見たような読後感で満足できた。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-12-11 14:08:32] [修正:2014-12-11 14:08:32] [このレビューのURL]
6点 女帝
成り上がりストーリーとして、かなりご都合主義といえる内容だが、それぞれの物語に爽快感があり、
痛みを感じつつも、女帝の手柄にという落とし所は、毎回上手いと感じさせられる。
お世話になった人が死んでいくのは、かなりパターン化してきたが、
それで無理やり次のステージへ移行しているので、仕方のないところか。
連載時期よりもさらに古臭く感じる絵柄だが、大人の読み物としては適していると思う。
掲載誌の問題か、見たくもないサービスカットが多々あり、マンネリ感を増している。
女性の描き分けも問題ないが、華やかさは現代の漫画からすると劣る印象を受けた。
後半は物語を進行させるネタがなくなっているのを感じる。
父親関連の話は、さすがにドラマチックすぎてリアリティに欠けたが、
物語を終わらせる為には、あのくらいの山があってよかったと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-12-11 14:07:39] [修正:2014-12-11 14:07:39] [このレビューのURL]
5点 嬢王
夜の世界の描き方にリアリティがなく、ヒロインが純真且つ不自然に汚れなさすぎる。
うまく行きすぎている成り上がり感で、ある程度の爽快感はあるが、ふと冷める時がある。
作品としてのテーマが特にないように思え、主人公や彩に魅力がない。
彩が特に大きな努力もなしに、天然の魅力で客を得ていく所は、もう少し捻れなかったものか。
彩がすごく偽善的で、物語に入り込めない。
彩を含み、女の子はみんな可愛く描けていて、画の魅力はある。
画の力で読ませる力はある。
しかし内容は、過去の漫画の一部を切り取り現代版にしたような印象。
女性たちの権力争いに特化したせいで、その他の面白みもそぎ落としてしまった様に感じられ、
しかも彩はそれに固執しているわけではないという滑稽さ。
もっと彩を俗物的に書いたほうが、より魅力的になったと思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-12-11 14:06:45] [修正:2014-12-11 14:06:45] [このレビューのURL]
8点 殺し屋1(イチ)
グロテスクな描写を娯楽として受け止めれる数少ない作品。
基本的には異常な性癖やトラウマを持つ登場人物たちの活躍に焦点を当てた内容だが、
敵である垣原の異常性が右肩上がりに上がっていき、この世界では異常性=強さであることから、
最強の敵となって物語の柱となった。敵ながら魅力的な第2の主人公と言える。
最強のMだから強い、というのは理屈は通っていないが説得力が十分にあった。
主人公は、トラウマと現実の融合による悲しみとも言える憎悪が強さの裏付けとなっていくが、
その描写の変質性は作品に引きこむ力が十分にあり、読者はコンダクターであるおっちゃんとともに
イチと垣原の接近を楽しみに読み進めることとなる。
緊迫感と期待で最後まで読ませてくれた。
画力は高く、変態性が損なわれず描写できている。
他では見ないようなサド描写やマゾ描写は、耐性がなければキツイが
人間の秘部を見たように思えて痛快。
構成は見事の一言、歌舞伎町の異常なビルを舞台によくまとめあげたと思う。
終盤はここまで濃いストーリーを展開した割に、あっさりとした結末。
ドギツい読後感がなく、この作品にあったラストだと感じた。
良質なキワモノ作品として、いつまでも忘れないだろう。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-11-06 18:13:57] [修正:2014-11-06 18:13:57] [このレビューのURL]
4点 1/11
ひとりの少年のエピソードを中心とした。サイドストーリー、ショートストーリーの集まりになっている。
便宜上その少年が主人公となっており、時系列を無視した構成である。
個人的には主人公のエピソードはあまり印象的でなく、そのまわりにいくら肉付けしても、
インパクトが薄いことに変わりはなかった。
主人公に魅力があまりなく、活躍しても溜めがないのでカタルシスがない。
内容が少年向きなのか、あまり引き込まれないまま終りを迎えてしまった。
主人公の性格や経歴、そしてストーリーが、中学生の妄想のようで恥ずかしさがある。
ひとつひとつのエピソードで思うところも多少あったが、印象が弱い。
画も必要十分のレベルで凡庸。引き込まれるような燃える展開か、
もっと感慨深くなるようなストーリーがあればなぁと、あと一歩の作品だったように思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-11-04 10:27:22] [修正:2014-11-04 10:27:22] [このレビューのURL]
8点 機動警察パトレイバー
3クールのドラマのような構成になっており、実写を意識したようなカメラワークも面白い。
いわゆるロボット物ではなく、ロボットを扱った職業漫画となっていて、敷居が低くく、肩がこらない。
話としては本筋は一つで、サイドストーリーがあるという構成。
11-13巻あたりは本筋にあまり関係のない部分となっており、
終盤近くも、ダラダラ続いてしまったという印象。
展開的に矛盾はないものの、もっとすっ飛ばしていける部分もあったように思う。
しかし、最初からすべて計画済みのような構成は見事で、すべて作者の掌の上のドラマのよう。
別にメカデザイン担当がいるようだが、実用的感とリアリティ感がとても丁度良く感じ、
破綻のない物語にとてもあっている。リアリティのあるダサさは秀逸。
キャラクターも、役割をはっきりさせており、無駄な配役が居ない。
敵役の魅力もしっかりとあり、ある意味第2の主人公と言える。
上司のキャラクターなど、おっさんキャラの魅力は抜群で、
敵役内海からは、大人の子供らしさを、
上司後藤からは、大人の達観した大人らしさを味わうことができる。
キャラクターの魅力だけに頼っておらず、構成の一部として機能している。
気の抜きどころもあり、暗い展開ばかりで気が滅入るということもない。
だらけているといえばそうだが、この世界観をどれだけ気に入るかで評価が別れると思う。
安定したストーリーで、ブレが全くない。ストーリー自体は100点をあげていい。
作者特有のゆったり感と、淡々とした構成が物足りない人もいるだろう。
まとまってはいるが、単調とも言えるストーリ展開が人を選ぶことと、
感情が大きく揺さぶられる漫画ではないため、8点とした。
舞台をもっと活かして、ストーリーを破綻させたり、キャラに依った展開を作ったりしても良かったと思う。
メディアミックス作品なので、アニメにも手を出してみようかと思う。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2014-10-09 21:00:21] [修正:2014-10-09 21:00:21] [このレビューのURL]