「shun」さんのページ
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少年、青年、少女、レディースのジャンル問わずに挑戦します。
ネタバレせずに、読んだだけで自分が思い出せるように書くことが目標。
点数は漫画的評価であって、好きか嫌いかの指標にはしないこととします。
構成・画・作品特有の評価点で評価することを基準とします。
歴史的価値も評価には含めますが、今見て面白いかどうかを重視します。
他の方と比べると、点数は全体的に厳し目になっています。
点数の意味合い補足。
3点以下:作品として失敗していると感じる作品。不快感や不満や批判を書かざるをえない作品。
4点:読み終えたが、あまり人に薦めはしない作品。
5点:漫画としてある程度評価するが、あと少しの作品。
6点:読む価値のあるおすすめしたい作品。秀作。
7点:高い完成度の作品。この点数以上であれば、成功している作品と評価する。
8点:読んで本当に良かったと思える作品。何度も読み返す価値のある作品。
9点:名作。個人的漫画史に足跡を残す作品。感動や驚きのある作品。
10点:後世に残したい、自分に大きく影響を及ぼした作品。啓蒙したいと思える作品。
基本的には完結した作品について評価します。どうしても書き伝えたい作品だけ連載中作品も評価します。

5点 これは恋のはなし
序盤は31歳と10歳のお互いの足りない部分を補うような、高めあうような、
二人の成長を見守るストーリーになっており、いかに心を開くか、
依存しあうかの関係性を構築していくさまは面白い。
しかし、ヒロインの同級生達との一方通行ばかりの恋慕は、どうしようもないだけで
進展もなく、ただ心のすれ違いを描くしかなかったように思う。
終盤、ヒロインが中学生・高校生になり、女性として扱うがゆえに
何も出来ないという展開に陥るが、その他の登場人物が真面目すぎて
何も起こらず、そのままヒロインの母の問題を解決することで収束に向かうことになった。
当初ここまで長くするつもりはなかったそうだが、まさにそのとおり
中盤はただ長引かせるだけの展開になっている。
つまらなくはないが、ただこの世界を長く味わっただけという印象。
個人的には、31歳の主人公は現実味が少なく、少し冷めると気持ち悪く感じる。
31歳と10歳の恋というのも、少女期は純粋なものに感じたが、
37歳と16歳の恋となると、別の意味が混在し気持ちが悪くなってくる。
終盤駆け足だったのは正解といえる。
ヒロインはだんだんと成長していくのに対し、主人公はずっと31歳の容姿や中身のままで、
非常に停滞感を感じたが、ヒロインの可愛さで終盤まで読むことが出来た。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-09-30 12:00:00] [修正:2014-09-30 12:00:00] [このレビューのURL]
6点 ぼくらの
私の漫画の評価基準だと高評価にはできない。
ロボットの造形はオリジナリティあふれているが、
特異なだけで、私には魅力的には映らなかった。
動きの表現が乏しく、何をしているのか漫画では全くわからない。
攻撃手段の説得力が全くなく、すべての機構がご都合主義のように感じた。
キャラクターの描写にかなり癖があり、みな生気が感じられない。
体型がヤセ型のキャラクターが多く、キャラの書き分けや性格付けがイマイチで、
キャラが立っていない。はっきり言うと、キャラクターデザイン・服飾がダサい。
太っているキャラも、栄養失調のように見える。
家族構成やキャラクターの置かれる環境をベースとして、物語は進行していくが、
それぞれのストーリーは、人によっては感じる所があるかも知れないという内容。
個人的には、単なるショートストーリー集にすぎず、もっと全員のストーリーが絡むような、
壮大な仕掛けを期待していただけに、フィクションでありながら中途半端なように感じた。
伏線や種明かしのタイミングなど、よく練られているところは散見されるが、
それが物語を盛り上げることにあまり貢献していない。
翻弄される子どもたちのリアクションがとても薄く、心に響かない。
なにより作者の表情乏しい表現力で、全体のメッセージの強さが半減してしまっている。
コエムシなどは、もっと業深い存在にすべきだと思うし、
死にゆく子どもたちの絶望感や虚無感がもっと欲しかったと考えるのは、物語の抑揚を欲しがり過ぎだろうか。
世界観も止まった世界のような印象で、漫画的表現を嫌ったのか、すべてが薄く冷たい。
違う演出家の手で料理されればと思える内容なので、今後アニメを見る価値はありそうだと感じた。
思春期に読むと、もっと心に響いたかもしれない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-09-21 14:14:50] [修正:2014-09-21 14:14:50] [このレビューのURL]
5点 LOST MAN
サッカーと、その裏にあるビジネスを扱った作品。
サッカーの試合部分に関しては、問題なく面白くかけている。
しかし、主人公のキャラクターの魅力があまりにもない。
全ポジションをこなせる(GKも含む)、フィジカルが強く決定的なパスも出せる。という
能力的には素晴らしい選手だが、その理由が漫画の都合としか思えず、
しかも実力の裏付けが全くない。記憶喪失という設定に甘え過ぎだと思う。
少なくとも、主人公の成長物語ではない。
この主人公の設定により、サッカー漫画ではなく、
サッカーにまつわる裏社会ビジネス漫画として読むことにしても、
第二の主人公である坂崎の狙いも弱く、悪役もそこまで魅力的ではないため、物語に引き込む力が弱い。
特にイングランドで主人公と袂を分かち別行動となってからは、それが顕著。
淡々と裏社会のやりとりを見せられる気分になった。
作画に関しては、安定した画力でサッカー試合描写はうまく描けている。
試合以外のパートも、ヒロインの女の子を使いそれなりに描けてはいる。
しかし作者の過去の作品にあった、物語の展開とともに盛り上がりを見せた作画と比べ、
すべて手のひらの上で転がしたような、手堅い印象を受けた。
全体的なストーリーは、説得力に欠けご都合主義だが、試合部分が面白いため
ところどころ楽しめるポイントはある。
しかし、キャラクター設定とストーリー構成がもうひとつ足らないため、全体としてはB級。
サッカー部分は面白いので、主人公の成長物語として読みたい欲求が出てくる。
おそらく違う角度からサッカーを書きたかったんだろうと思うので、
一作品まとめあげた努力は認めたい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-09-21 14:05:21] [修正:2014-09-21 14:05:21] [このレビューのURL]
5点 焔の眼
主人公沙羅がひどい目にあっているところを、クロという怪物のような人物の暴力で
カタルシスを得る漫画。対象がクズのような人間のため、罪悪感は全くない。
その状況を作り出すためだけの構成としか感じられず、正直ストーリーは底が浅い。
主人公が逆境に追い込まれ、クロが登場し、すべてを捻り潰す。その繰り返しであった。
そこに理由も背景もなく、ただそういうキャラクターなのだということを受け取ることしできない。
画は少しクセのある丸みを帯びたホラー調で統一感はある。若干の画の気持ち悪さが世界観とあっている。
全体的に上手いとは言えないが、作者が書きたい破壊の描写は気持ちが入っているように感じた。
作者の書く女性に不思議なエロティックさがあり、魅力的に感じた。
荒れ果てた世界観の中で生きる主人公に、ドキドキさせられた部分はあり、
世界観にのめり込ませる力はあると思う。
あとはクロの強さの裏付けであったり、終盤の主人公の覚醒の説得力などあれば、
読後感がもっと良くなったかと想像する。
とにかく深い意味は考えず、少女が危ない目にあいかけるところを楽しめ、
破壊の描写でカタルシスを得れるようであれば、楽しめる作品なのではないか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2014-09-03 13:58:25] [修正:2014-09-03 13:58:25] [このレビューのURL]