「shun」さんのページ
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少年、青年、少女、レディースのジャンル問わずに挑戦します。
ネタバレせずに、読んだだけで自分が思い出せるように書くことが目標。
点数は漫画的評価であって、好きか嫌いかの指標にはしないこととします。
構成・画・作品特有の評価点で評価することを基準とします。
歴史的価値も評価には含めますが、今見て面白いかどうかを重視します。
他の方と比べると、点数は全体的に厳し目になっています。
点数の意味合い補足。
3点以下:作品として失敗していると感じる作品。不快感や不満や批判を書かざるをえない作品。
4点:読み終えたが、あまり人に薦めはしない作品。
5点:漫画としてある程度評価するが、あと少しの作品。
6点:読む価値のあるおすすめしたい作品。秀作。
7点:高い完成度の作品。この点数以上であれば、成功している作品と評価する。
8点:読んで本当に良かったと思える作品。何度も読み返す価値のある作品。
9点:名作。個人的漫画史に足跡を残す作品。感動や驚きのある作品。
10点:後世に残したい、自分に大きく影響を及ぼした作品。啓蒙したいと思える作品。
基本的には完結した作品について評価します。どうしても書き伝えたい作品だけ連載中作品も評価します。

6点 モンキーターン
主人公が競艇を知らないところから、読者とともに競艇を学んでいく流れは秀逸。
序盤は主人公がスーパーマンすぎず、中盤からかなり主人公が目立っていくが、
モーターの当たり外れや、ベラグループの師弟関係で、競艇の難しさがわかり、
怪我の展開を入れることで、競艇選手の奥深さをうまく表現できたと思う。
終盤、賛否両論の恋愛要素が混ざるが、メインヒロインの魅力をうまく表現できてないので批判は必至。
しかし青島とくっつけても遺恨が残る。
エピソードが少なすぎて、思い入れが少なくなってしまった。
あのラストにするには、最後のレースの役者を揃えるために蒲生のくだりを入れるよりは
メインヒロインの深堀りを入れても良かったのでは。
しかし競艇をこの漫画で知り、実際の競艇に興味が出た人も多いはず。
それだけでもこの漫画を評価する価値がある。
盛り上がり箇所も度々あり、全体として楽しめる競技漫画であった。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-08-06 10:55:12] [修正:2014-08-06 10:55:12] [このレビューのURL]
3点 絶園のテンペスト
デザインセンス・台詞回しのセンス・ネーミングセンスが全くなく、何度も白けてしまうところを強引に読み終えた印象。
キャラクター同士の会話が、歯の浮くようなリアル感のなさ。この台詞回しをしていいのは高校生まで。
動きが描けておらず、何よりも敵のセンスが中学生かと思うレベルなので、見ていて非常に辛い。
ハムレットを引用しているが、登場人物の幼稚さにで単なるイタい演出になりかけている。
序盤の展開だけで読ませられた作品といえる。
終わり方にひねりがない上に、最後の巻の無意味さで更に減点とした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-08-05 17:43:05] [修正:2014-08-05 17:43:05] [このレビューのURL]
6点 イキガミ
プロットはとても良く、エピソード集としてはいくつかとても良い話があったように思う。
しかし主人公の物語との関わり方が物足らなく感じてしまう。
素材は良いのにうまく活かせなかったパターンだ。
画は作風とあってはいるが、感情表現の魅力があればもっと物語を深くできたと思う。
やはりトンデモ設定だが、それによる状況と人々の感情・環境の変化は面白い。
主人公が良い意味でリアル、悪い意味でつまらないため、物語にメリハリがつきにくかった。
最後くらいもっと派手な展開にしても良かったのではないだろうか。
最後の終わらせ方も強引かつ物足りず、もったいないなと思う終盤であった。
終盤の展開が、受け取り方によっては、プロパガンダ的な展開にもなるので、
そこに引っかかる人がいるのもわかるが、特に扇動されるような内容でもない。
展開に粗が多いが、トンデモ世界の出来事として納得できた。
全体的には死を自覚した人々のエピソード集として、飽きずに楽しめた。
期待を大きくしただけに、点数よりは厳し目のコメントになってしまったが、エピソードの平均点は高く、そこは評価したい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-09-13 11:34:09] [修正:2016-09-13 11:34:09] [このレビューのURL]
7点 のたり松太郎
個人的にかなり気に入っている作品の一つ。
画はあしたのジョー時代よりもかなり落ち着いた様子で、
今見ると古臭さはもちろんあるものの、味のある昭和の書き振り。
そして背景やモブの描写が素晴らしい。
世界観とよくあっている。
主人公のキャラクターはかなり破天荒で、レイプ未遂や土俵での無礼は
人によっては笑えないレベルかもしれない。
主人公としての魅力ははっきり言ってないが、珍獣が何をしでかすか、
どこまで行ってしまうのかを見守る展開になっている。
特に相棒の田中の立ち位置が絶妙で、主人公松太郎の観察者であり、
サポートキャラであり、ライバルキャラにも変貌する。
田中関連のエピソードには何度か泣かされた。
ストーリーははっきり言って退屈。
年間6場所をこなしている力士のバイオリズムは、練習→本場所→巡礼→練習→本場所と
特にそれ以外の起伏を作りにくいことと、作者の作風によって、終始落ち着いて展開していく。
怒涛の展開を求める人には退屈かもしれないが、定点観測しているような、
ベテラン漫画家の落ち着いた話運びに乗せられて、終盤まで見てしまえる。
もちろん昇進に関わる、優勝がかかった場所はきちんと盛り上がるし、
動きの描写もわかりやすく、とても読みやすい。
相撲ということと、ピークの終わった漫画家ということ、
浮き沈みの少ない作品ということで、あまり知れ渡っていないこの作品。
私は何度も読み返すスルメ漫画として、これからも度々読んでいこうと思える作品であった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-04-24 15:49:38] [修正:2016-07-25 11:55:37] [このレビューのURL]
6点 幽麗塔
評価することが難しい作品。
終始一貫した敵である死番虫の不気味さや、強敵さを終盤まで構築できたのに、
二話ほどで手放す謎展開。まるで死番虫の正体が消去法で決まってバツが悪いかのような幕引き方。
終盤から性的マイノリティの話にシフトチェンジして誤魔化しているような印象で、
サスペンスとしてかなり物足りない。中盤も必要性を感じないケシ栽培の村の話でダレるし、
週間連載が故のブレなのかなと感じた。
絵は少しだけ癖があるが、全体的に妖艶で迫力のある絵柄。
背景やその他の描写も舞台装置としては十分に機能している。
かなり頻繁にトンデモ展開を混ぜてくるが、全ては状況をつくり上げるためと割り切っている印象。
24時間潜伏する薬物で、時間内に解毒剤を・・・とか、
実は誰々は血が繋がっていて・・・とか、
サスペンスにありがちなストーリーとトンデモなファンタジーを散りばめた世界観に、
いい加減にしろと思わなくもない。
しかし物語を盛り上げるための展開と、キャラクターの変態性と質感たっぷりの絵柄で、
物語に引き込む力がある。
歪ながら風呂敷はたたみきっているし、道中のドキドキ感やテツオの魅力は楽しめた。
読んで損はしない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-02-10 11:34:17] [修正:2016-02-10 11:34:17] [このレビューのURL]
3点 王様ゲーム
一言、バラシが納得出来ない。
原作はケータイ小説だということを、読後に知った。
原作がおそらく悪いのだろうという印象。
そうであれば原案にし、オチは変えなければいけなかったように思う。
序盤は話の衝撃度と残酷な描写で引きつけられるものがある事は確か。
序盤の早い段階で、王様の正体や殺害方法について、どう考えても納得できるような
バラシが期待できないことが想像はついたが、結局は予想通り。
何より、たたみ方が早すぎて、逃げたとしか思えない。
こういうサスペンス系はかなり強引でも、納得させようとする気概が欲しいところ。
原作がそうなってるのだからそうした。元が悪いのであれば、なんとか修正して欲しかったところ。
画は話の内容にかなりマッチしていると思う。
リアル系サスペンス向きの画質ではあるが、それ以外に特別な印象は持たなかった。
主人公に感情移入させる構成だが、ヒロインに対しての処遇が読者にとってかなりストレスになり、
読んでいてとても疲れる。そして報われなさすぎる。
はっきり言って読んで損したという読後感。結末を読まなければよかったのかもしれない。
もっと言うと、もしかして納得するようなバラシがあるかもしれないという期待は、しないほうが良かった。
ただ衝撃的展開を味わいたい人は楽しめると思う。
理不尽な死亡事件と、次々に起こる展開で、この後どうなってしまうのかという急かされ感を味わうことができる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-09-11 14:06:29] [修正:2015-09-11 14:06:29] [このレビューのURL]
3点 カンペキな彼女
内容的には、りぼんやちゃおに載っていてもいいような、
小学生の恋愛程度の色恋話をコミックハイ用にアレンジしたような内容。
絵柄は2008年当時の当たり障りの無い感じで、特にそれ以上言うことはない。
勉強・スポーツに関して完璧な主人公が、それに物怖じしない男子に恋していく・・・といったなんてことはない内容。
この一行以外に付け加えたい言葉は特に無い。
終盤、終わりに向けて相手に彼女ができるという盛り上げポイントを無理やり作ったが、
その内容があまりにも陳腐で、拍子抜けするレベル。もっとドロドロ化するか、衝撃的な展開を作らないと終わるものも終わらない。
暇つぶし程度にどうぞ的な作品。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-04-30 17:03:23] [修正:2015-04-30 17:03:23] [このレビューのURL]
3点 Rec
作風なのだと思うが、浅ーい世界観で主役級のキャラ達が行ったり来たりするだけの漫画。
もはや記号と化したキャラクターの箱庭感を、どれだけ楽しめるかで評価が別れる。
構成は1章完結となっており、展開もほぼ同じ。誰かが主役級二人の間に入ってくるか、
主役二人・もしくは周りの誰かが悩んで、その悩みを解決するかの2パターン。
さすがに一本調子すぎる。
声優界をとりあげた様な形になっているが、あくまで「想像の声優界」であり、とても非現実的。
ドタバタコメディではあるが、作中2話以降進展は特になく、盛り上がりに欠ける。
画は雑としか言えず、評価できない。
読者も画には期待していないことを理解しているのか、
雑なことを作風としていると感じた。
いい意味で捉えると、気負いなく見れる。
パンチラやシャワーシーンなど、浅いサービスカットを時折入れており、
いつまでも続くこの世界をダラダラと見ていたいような気持ちは、わからなくもない。
ただ物語として、最後は大きく盛り上げて欲しかったところ。
いつもの悩み→解決の流れで、サラッと終わってしまった印象を受けた。
作品の大きな流れを作るのに向いていない作風なのかもしれないが、
我ながらこの内容のない16巻を、よく読んだなという感想に落ち着いた。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-03-24 12:13:16] [修正:2015-03-24 12:13:16] [このレビューのURL]
7点 デビルマン
衝撃的な内容であるが、これは明らかに時代と共に楽しむ漫画であり、
連載当時からすると鮮度が落ちている。連載当時の中高生で見た人が一番得をする鮮度重視漫画だと思う。
古典として読む形になったが、当時作者が作り上げたコメディタッチの中に、バイオレンスを大胆に織り交ぜ、
衝撃的な展開と圧倒的なアクションシーンの迫力は、当時の読者を大いに楽しませただろうことは予想がつく。
今見ると古臭さが鼻をついて、読むのが少々辛い部分があるが、退廃的な漫画の元祖として学んだという印象。
現代の漫画がこの漫画を経由して、整理された展開になっているのだと痛感した。
画は作者特有のクセがあり、キャラクターデザインはさすがに古さを感じるも、とても印象的。
暗い世界観を、濃くて重い画と緊張感のある構成で構築できている。
終盤は、漫画界を越えて色々なジャンルの文化界に影響を与えたというのも理解できる衝撃的構成。
作者の狂気と作品の勢い、魂に訴えかけてくる熱いチカラを感じた。
この重厚さで全5巻というまとまりの良さも素晴らしい。できれば連載当時に見てみたかった。
そして、これ以降の作品達の、アイデアの源泉となった事実を大きく評価したい。
しかし、今の私の(できるだけ)フラットな目線で漫画的評価をすると、少し下げざるを得ない。
これは鮮度の落ちた漫画を評価するにおいてしかたのないことで、経典・古典としての評価と相殺した評価をした。
ホラー・バイオレンス・SF漫画の教科書として、漫画ファンなら読むべき漫画の一つであろう。
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[投稿:2015-02-09 11:01:31] [修正:2015-02-09 11:01:31] [このレビューのURL]