「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

時事的にも話題になったコンピューターと将棋というタイムリーさ、宣伝文句の感動巨編には興味を引かれたのですが、突飛さが勝って入り込めなかった感じです。コンピューターがどうであれ、人同士が指す将棋がそれで人気を失い、作中の形で変遷するようにはどうにも思えなかったです(そもそもカンニングしないなら、棋譜の検討を機械でやる棋士は現在でもかなりいるはず。強調すべき話題ではないと思う)。

主要人物が血縁だらけで、ヒロインの中学生大人が白旗プログラマーな女の子はキャラ的にも存在的にも鼻についてしまいました。あと同じブっ飛んだ話でも「ハチワンダイバー」は将棋をしっかり指しているのが伝わりましたが、本作は棋譜や演出など見てもそこはかなりの劣後感が否めません(ハチワンの良さを再確認出来たが)。

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[投稿:2017-03-07 23:40:39] [修正:2017-03-07 23:40:39] [このレビューのURL]

ホロ苦青春恋愛劇ですが、ミステリーサスペンス風仕立てなところに独自性があります。主人公は下手すればクズってレベルですが、ヒロインは可愛いです(表紙の通り)。やや小難しく語りすぎかなと思いつつも要旨は分かりやすく、テーマ性も頷けるものがあって、前を向いたラストでもありスッキリ感がありました。全1巻でちゃんと読める佳作だと思います。作者がその後自殺してしまっているのは残念としか言いようがないです。

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[投稿:2017-02-27 21:14:52] [修正:2017-02-27 21:14:52] [このレビューのURL]

不遇な漫画家であり、そのせいで本作も知名度が低いですが、手塚治虫の弟子だけあって「ブッタ」の空海版のような作品です。読みやすく漫画として伝説的名僧の一生、その教えが描かれています。コンパクトながら空海の底知れなさ(ある意味怪物)、ライバル最澄との関係、薬子の変まで触れているのは驚きました。

唯一空海に惚れてくれる女の子との恋愛的なのは、運命的にも空海の完全拒絶しかないので余計な感じもありましたが、空海を扱う作品では現在でもスタンダードと言える作品だと思います。


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[投稿:2017-02-26 00:52:18] [修正:2017-02-26 00:52:18] [このレビューのURL]

絵が上手いですし作者の技量は感じますが、シリアスに毎回寄り過ぎで暗い感じなのが残念でした。ロボット警官と田舎街という舞台設定ならばコミカルたまにシリアスで良かったと思うのですが、シリアスたまにコミカルなので活かせなかったように思えます。

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[投稿:2017-02-22 20:19:11] [修正:2017-02-22 20:19:11] [このレビューのURL]

国民的知名度の刑事ドラマ作品ですが、絵柄のせいかこの漫画版は面白いとは思えませんでした。綺麗なんですけど淡々さが強い感じがします。自分はドラマ未見ですが視聴するならそっちの方が良いかなと思い読むのをやめました。

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[投稿:2017-02-20 21:02:19] [修正:2017-02-20 21:02:19] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ダークな中学生青春群像劇。タイトルにもなっている集団のルールなど世界観、1巻ラストでの衝撃、2巻での壊れた日常、サスペンス的な描き方は良かったです。ただ最終巻入ってから強引かつパワーダウンは否めません。実は毒殺でしたってのもタイミング的に無理有り過ぎですし(主人公に殺しの罪を負わせたくなかった?)、洒落にならないレベルの犯罪(作中で正当防衛と言ってるけど無理が。こっちから襲って逃げたのを殺害してるのに。あと金を使ったこと、警官に発砲負傷はどうしようもない)と精神病理(中学生でメンバー全員それぞれ肉体関係持つに至るとかも)が描かれているのですが、いきなり時間経てエピローグで全員成功している形で締められても釈然としないものが。

東京行かないで地元を舞台のまま厳しいラスト(救いの可能性を入れるかは別に)できちんと締めた方が良かったのではないかと。キャラデザは悪くないのですが画力がもっとあればと惜しいシーンも散見しました。

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[投稿:2017-02-10 21:07:38] [修正:2017-02-10 21:07:38] [このレビューのURL]

実写化されたこともあって、記念や宣伝的に出された本編後に時系列を置く特別編的作品。ファンサービス的に一事件が描かれます。キャラ達のその後が見れたという意義はありましたが、特に印象に残る話でもなく、急いで畳んだものの本編ラストに余韻があったので、その先を描いて良かったのだろうかという思いを抱いてしまいました。

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[投稿:2017-01-17 22:19:53] [修正:2017-01-17 22:21:13] [このレビューのURL]

「くも漫。」作者による「くも漫。」前の物語。「くも漫。」では少し言及があった失踪がここまで酷いものだったとは。いつものノリでなんとか重くしないようにしていますが、隠し切れないほど重さが滲み出ます(絞り出しながら深い傷を語る的な)。エピソードインパクトとしては「くも漫。」に劣り、「僕友」に比べると曝け出す身勝手さ、失踪心理、本当に失踪するとどんなに苦しいかなど内容は深いですが、一方でこの重さが好みが割れるという位置づけかと。一作読むなら「くも漫。」だけで十分とは思いますが、「僕友」と一緒に読んで掘り下げられる感じはありました。仕方ないですが作者が本件を引きずったままで、体験談エッセイもネタ的に大変だろうなと感じて、今後が気になります。

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[投稿:2017-01-15 17:29:54] [修正:2017-01-15 17:29:54] [このレビューのURL]

「くも漫。」作者による「くも漫。」後の物語。友達作りのノウハウ本などではなく完全に個人エッセイです。「くも漫」同様に暗いながら面白おかしさもあるノリ。最後には少し感動も。「くも漫」より体験のインパクトで劣るために面白さ自体は落ちますから、「くも漫。」を読んでそれが合う人には読んでも損はないのではと言える作品だと思います(「くも漫」でさらっとしか触れていない部分の掘り下げが分かる)。

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[投稿:2017-01-15 17:14:24] [修正:2017-01-15 17:14:24] [このレビューのURL]

底辺三十路男が風俗店でくも膜下出血発症。実録だからこその衝撃展開から始まる作品。絵が上手いとはとても言えませんが、この手の漫画にしてはまずまずで見やすく分かりやすいです。厳しい状況なのに重苦しくなくむしろ笑ってしまう演出。家族や病院関係者が暖かい(ここは作者が恵まれまくっている)のも読みやすさの要因かと。下ネタが多いですが絵と作風のおかげで緩和されています。ただ映画化されるようですが(その宣伝で知って読んだが)、そうなって面白くなるのは難しそうです。

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[投稿:2017-01-07 07:59:34] [修正:2017-01-07 07:59:34] [このレビューのURL]

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