「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

まずこの作品を単行本化した大都社さんに敬意を払いたい。

一応『エクセルサーガ』の前身作品に当たります。
掲載が成人誌だったためにエロも多いですが、それ以上にあまりにもネタのチョイスがヤバめ(サリンだとかイペリットなんて言葉が普通に出てくる)。
ヒーロー物の仮面を被っていますが文字通りヤリたい放題。
『エクセルサーガ』や『ホーリーブラウニー』と比べてもそのななめ上を行くトンデモぶり。

表題作の『ダイテンジン』は掲載誌が無くなってしまったため1巻に満たずして終わってしまっていますが、その分デビュー作の読みきりなどが収録されています。

デビュー間もない作品とはいえ全体的に主線が荒れ気味で、仕上げも丁寧と言えないのは減点。

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[投稿:2006-07-10 21:21:59] [修正:2006-07-10 21:21:59] [このレビューのURL]

ゆうきまさみ先生による原田知世版「時をかける少女」や「ねらわれた学園」、一連の富野監督作品(ガンダム・イデオンetc)などのパロディショート。
デビュー作『ざ・らいばる』も収録。

自分はモトネタに明るくないため、正直に言うとわけが分かりませんでした。
その中、気づいた点も少々。
特に「時をかける少女」&「ねらわれた学園」のパロディ作品なんかは『究極超人あ〜る』に通じる部分もありますね。
単純に学園物というだけでなく、西園寺まりぃよろしくの独裁的な生徒会長が出てきたり…

まぁ、ゆうき先生の作風が完成されるまでの過程を楽しむというファン向け作品(モトネタに明るければなお良し)かな…

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[投稿:2006-07-10 21:03:56] [修正:2006-07-10 21:03:56] [このレビューのURL]

吉崎観音先生のガンガンでの初連載作品。
単行本のゲームボーイカラーやNintendo64のような任天堂チックな色使いはそろえた時非常にきれいです。

内容的には細かくギャグをはさみつつRPGノリの大きな話を動かしていくという手堅い作り。
主人公のエイトをはじめ、キャラクターたちに総じて嫌味が無い。

吉崎先生は作風・画風ともにこの頃から完成されていて、現行作に至ってもそれは全く揺るぎません。
よく言えば安定しており、悪く言えば変化に乏しい。
この作品でもすっきりしすぎてる印象を受けました。
あまりにも王道。

もっとアクロバティックな展開を見てみたいし、それが出来る作者さんだとも思うので…

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[投稿:2006-07-09 23:22:46] [修正:2006-07-09 23:22:46] [このレビューのURL]

8点 銀魂

正直「人気作ねぇ…」的な感じで色眼鏡をかけつつ斜に構えて読み始めましたが、泣いて笑ってかなり楽しめました。

いや作品自体の形としてはよくある「ギャグ+人情物」、エピソード自体はほとんどが時代劇のアレンジなんですが、何と言うかとにかく巧い。
特に一話完結の回、ギャグ部分での言葉選びのセンス、テンポ、人情部分での演出等には非凡なものがあると思います。

ギャグ作品ってひとつヒット作が出るとその作風ががスタンダードになり、類する作品が多発される印象(まさるさんやあずまんがetc)があるんですが、この作品の長台詞ツッコミもそうなりそうな雰囲気。

まあ説教くさいと言えばそれまでですが個人的にはその面含めてツボでした。
作画的に不安定極まりないのが残念と言えば残念かな。

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[投稿:2006-07-09 21:43:07] [修正:2006-07-09 21:43:07] [このレビューのURL]

『修羅の刻』などで知られる川原先生の最初期作品。
現在の作風からは想像もつきませんが、いわゆるエロコメディ。

…というか、これ今連載されてたら問題になるんじゃないかってくらいに高橋留美子的雰囲気が強いです。
ヒロインを『めぞん』の響子さんにした『うる星やつら』というかなんというか…。

まぁそれは置いておくとして、自分がさらに気になったのは無駄ゴマ・無駄ページが多い点。
月刊誌連載ということで元々のページ数が多い所為もあると思いますが、それにしてもテンポが悪い。
もっとポンッポンッと展開させていけば、下手したら半分のページ数で収まるんじゃないかというくらいです。

野暮な指摘だとは思いますが…(笑)

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[投稿:2006-06-27 22:07:37] [修正:2006-06-27 22:07:37] [このレビューのURL]

「おでんの具×動物」の不思議なキャラクターたちの日常。

もともとキャラクターありき(みずしな先生デザインのTシャツ用なのかな?)で描かれた作品なのでその造形はシンプルながらも非常にユニークでかわいらしい。

これまでのみずしな先生の作品とは違いメインキャラクターを動物キャラばかりにした(メインは人間キャラであることが多かった)ことや、舞台設定を架空の無人島にしたことなどから他作品と比べるとほのぼのとした作風になっています。
これといったハイテンションのツッコミキャラがいないのもそれに拍車をかけていますね。

個人的にはみずしな先生は打率の高いギャグ作家なのではずしはしませんが、他作品よりもおとなしい印象を受けました。

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[投稿:2006-06-19 09:25:57] [修正:2006-06-19 09:25:57] [このレビューのURL]

色んな意味でエンターテイメントに徹した作品だと思います。
それは一話完結式でどこから読んでも大概楽しめる点もそうだし、もちろんエロ描写も。

キャラクターも主人公の佐次はバカですがヒロインに一途、ヒロインの小泉もカワイイし(ツンデレのはしりじゃないすか?(笑)魅力的に描けています。

展開に閉塞感が出てくると新キャラを投入したりと安易な部分はありますが(さらにその新キャラに人気がつかないと即退場したりする…)作中にあふれるドタバタ感が楽しいです。

何でも最近は奥さんがペン入れをしているそうで、そのおかげか回を追うごとに作画が柔らかくなってきており、どちらかといえば少女漫画タッチに近づいてきています。

…古本では手に入れたく無い作品ですね。どんな使われ方されてるか分かったもんじゃないし…(笑)

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[投稿:2006-06-16 00:15:38] [修正:2006-06-16 00:15:38] [このレビューのURL]

週刊チャンピオンらしいというか同誌連載の『浦安鉄筋家族』的な下ネタとドリフ的な動きの笑いを使ったギャグ漫画。
ギャグ漫画はストーリー漫画以上に個人の好みによって評価が分かれると思うので一概には言えませんが、個人的には非常に波が激しい作品。

ハズレの回は箸にも棒にも引っ掛かりませんが、ひとたびアタれば腹筋クラッシャーと化します。

ハズレの回に多いのがページ数をうまく使いきれていないパターン。
話としてすでに落ちているのにページを埋めるために落ち後を描写してしまい蛇足になってしまっていることが散見されます。
桜井先生はある程度ページ数をしぼった方が洗練されるんじゃないかな。

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[投稿:2006-06-16 00:13:35] [修正:2006-06-16 00:13:35] [このレビューのURL]

アニメ化もされた人気ライトノベル『スレイヤーズ』のコミカライズ作品。

ストーリーは原作小説本編に、アニメ版の内容を織り交ぜつつ、さらにオリジナルを加えたもの。
4巻は一冊まるまる映画版のコミカライズ。

画風的には原作のそれとは毛色が違い、原作ファンの方は若干違和感を感じるかもしれませんが、画力が無い作者さんではないのですぐ慣れるかと。
それと主観ですが後半に進むにしたがって画風も原作のそれに寄せてるのかなといった印象も持ちました(線がシンプルになっている点とか)。

さすがに媒体間での情報量に格差があるので小説やアニメと比べると食い足りない部分はあろうかと思いますが、それでもコミック版はコミック版として高いレベルで再構成できていると思います。

表紙裏面の作者コメント欄で、近況とかではなく妙に不条理な小難しいことが書かれていて、義仲先生っていったいどんな人なんだろうと毎巻不思議に思っていました(笑)。

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[投稿:2006-06-15 17:36:11] [修正:2006-06-15 17:36:11] [このレビューのURL]

月ジャンの伝統的なエロコメ作品のはずですが、途中から割りと本格的な格闘物に移行し、さらに4巻以降は主人公をチェンジし至極全うな恋愛物へと変貌した作品。

作画的には井上雄彦先生の影響が色濃いように感じますが十分な描写力があり特にストレスは感じません。
女の子の可愛さなんかは井上先生を超えているかも…。

とかく少年誌でのエロマンガとして語られがちなこの作品ですが、個人的には4巻以降の路線も決してつまらないわけではなく、インパクトにはかけるものの意外な掘り出し物でした。

それでも純粋にエロってるのは1・2巻まででそれ目当てだと3巻以降は拍子抜けかもしれませんね(笑)

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[投稿:2006-06-15 05:37:06] [修正:2006-06-15 05:37:06] [このレビューのURL]