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5点 犬神
舞台は現代日本。主人公は男子高校生フミキ。
フミキは不思議な犬23と出会う。フミキと23は友達になり心を通わせていく。
23は人語を解し角と触手で戦う犬神の一匹。
犬神は何のために世に現れたのか、社会はどうなるのか、そしてフミキは。
といった話し。ありていに言えば犬の寄生獣。
犬はよく描けている。
深い目に吸い込まれる感覚がしっかりと表現できている。
走ったり転がったりと表情豊かな様も美しい。
だが、それ以外はよく言って平均点。
ストーリーや人間のキャラ立て、犬神の設定などが全く興味をそそらない。
強いて言えば悪役の顔芸が面白いぐらい。
スプラッタ描写も派手だが、結局はフミキと23は死なない。
犬神だから無敵、犬神の友達だから無敵という理由で傷つくことがない。
結局は恐ろしさはなく絵ヅラが気持ち悪いだけ。
もう少しマンガとして頑張ってほしかった。
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[投稿:2017-08-16 14:17:17] [修正:2017-08-16 14:17:17] [このレビューのURL]
5点 雑草たちよ 大志を抱け
現代日本の高校を舞台に、ごくごく普通の女子高生の日常を暖かく描く漫画。
10代の悩みや不安、友人への尊敬や配慮、異性への淡い関心.etc。
女子高生の青春ってこうですよねといった感じ。
この作者にしては平凡な出来といった印象。
同じテーマを扱った既存の作品とくらべて特に優れた点がない。
手抜きではないのだろうが、漫画として答えを出せていないと感じた。
主人公たちは年若く外から干渉されやすい。
年長者の愛情であれ何であれ、翻弄される事に無自覚に疲れている。
だから価値判断を自分の中に持ちたいし、自分を取り戻したいと思っている。
そして同じ疲れを共有する仲間を大事にしている。
それは「女子高生の青春」の描写としてはすごく頷ける。
ただ、漫画らしさという意味で物足りない。
年若いが故の苦しみをそう自覚できず、年長者に守られながら、
ただ仲間と励まし合い日々を過ごすのは現実的過ぎて味気ない。
やはり覚醒して世界への態度を自ら定める、という事であってほしかった。
漫画として何をどう描くかを明確にできる作者だと思うので、この作品はいささか残念。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2017-03-12 22:37:05] [修正:2017-03-12 22:37:05] [このレビューのURL]
5点 アビス
怪物に襲われて生き延びる漫画。
怪物と超能力で戦うゲーム的な謎解きバトル。
絶体絶命の状況も怪物の特性や能力を駆使して冷静に切り抜けていくのがポイント。
ジョジョの奇妙な冒険第2部を意識したつくりになっている。
バトルギミックが凝っていて面白い。
怪物も恐ろしくグロテスクで生き延びるとホッとするし、
また別の怪物に出会うと絶望する。
で、この漫画のオチはループもの。
終盤で任務に失敗した主人公が状況をリセットする能力を発動する。
序盤まで巻き戻って再度やりなおし。死んだ仲間も生き返っている。
みんな記憶は失っているが過去に倒した怪物は答えを知っているパズルのようにクリアできる。
主人公の冷静さや数々の伏線もキレイに説明がついた。
さらに、タイトルのアビス(深淵)とはこの状況そのものを指しており、
限りない繰り返しの果てにいつか全てをクリアできるかもしれない、といった事らしい。
凝った作品だが漫画としては説明的に過ぎる。
これが実際に繰り返しプレイするゲームなら説得力があっただろう。
度々の失敗を意味のあるものにして、エンディングを目指す動機を高めてくれる。
だが漫画では面白さが高まるわけではない。
また、作画も途中から苦しい。
場面や怪物、キャラクター、小物などの見分けがつかなくなってくる。
扉絵ではしっかりキマっているので勿体ない気がした。
才能は豊富だが、漫画を作る力が不足している印象。次回作に期待。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2017-02-10 10:50:30] [修正:2017-02-10 10:50:30] [このレビューのURL]
5点 カルバニア物語
架空の王国を舞台に貴族や庶民、人々の暮らしを描く短編シリーズ。
個性的なキャラクターがケンカしたり仲よくしたり。
物語らしい物語はなく、登場人物の暮らしを観察して楽しむ感じ。
非常に風変わりな作品。
マンガとしての起承転結、キメ、オチ、キャラクターの役割分担などをほとんど無視している。
それでいて決して手抜きや雑味はない。
もし、こんな世界でこんな人たちが暮らしていたら、おそらくこうであろうという事を描いている。
少女漫画ではあるが、作中イヤな事は起きるし非倫理的な振る舞いも多い。
それでいて誰にも人間らしく憎めない部分があり、何となくページをめくってしまう。
情熱とセンスは抜群だが、技術は今一つだし物語展開は実のところ不自然。
波長があえば理屈抜きで楽しいが、嫌う人がいてもおかしくない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-12-28 01:57:30] [修正:2016-12-28 01:57:30] [このレビューのURL]
5点 庭先案内
少しふしぎな短編シリーズ。
毎回で異なる登場人物がおかしな出来事に遭遇する。
今でないいつか、ここでないどこか、人でない何者かに触れて、
大事な事に気づいたり思い出したりする。
よくこれだけ丁寧に作り上げるなと感心するが、さすがに似たような話が多い。
雑誌の中で1話なら十分に面白いだろうが、単行本でまとめて読むとさすがに飽きる。
密度が高く奥行きがない紙面は読みやすいとは言えないし、
結局同じようなテーマの作品ばかりなのに、毎回違う設定を把握するのが面倒。
また似たような話しは物語のリズムも似てしまっている。
ここでこうなって、次はこうきて、オチはこうだろうなぁという読者の予想を超えてくれない。
1つのテンプレを使い続けるならもっと突き詰める。
あるいはマンガとしてのバリエーションを増やすなどの工夫が欲しい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-10-15 12:58:44] [修正:2016-10-15 12:58:44] [このレビューのURL]
5点 謎の彼女X
スーパー不思議ちゃんでクラスから浮きまくりの女の子に恋をする男の子の話。
魔法だの世界の運命だの必要ない。年頃の男の子には同級生の女の子がいちばんの謎である。
といった主旨のことを1巻に書いてあったと思う。それは全く正しい。
しかし、物語に進展がないまま新しい女の子が繰り返し登場するので、
結局エッチな目で女子中学生を眺め続けるだけの漫画になっている。
物語として読み解けば、不思議ちゃんの正体は自意識過剰のイタイ子供でしかないし、
男の子は、女の子に性的興味があるから女の子の設定に付き合っているに過ぎない。
それをキチンと踏まえたうえで2人で大人になっていく、
という話になったらいいんじゃないかな、でもならないんだろうな、と思う。
完結したのでレビューを見直し。
連載が長くにわたったためか娯楽性やフェティッシュさを諦めて
主人公カップルとその周囲の人たちの性の物語になった。、
異性を好きになることで、自身の性を確立し成熟していく話。
そこに謎も何もない。若者の自意識過剰な妄想や高すぎる期待を
ただただ凡庸でありふれた温かい人生に着地させていく。
ヒロインも可愛いといえば可愛いぐらいの10人並みの女の子として描きなおされる。
萌えやあざとさを避けることで、カップルの互いの愛情が際立つように配慮されている。
絵ヅラを平凡にしすぎると般ピーが浸っているだけになってしまうので、
結構むずかしかったろうが概ね成功している。
話しの進みが非常にゆっくりだったのを短所と見るか、長所と見るかが評価の分かれ目か。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-07-29 19:13:16] [修正:2016-05-28 15:53:31] [このレビューのURL]
5点 真夜中のX儀典
若い男女が主人公のサイコサスペンス。
複雑な設定だが要は家族を殺した犯人を捕まえようとする漫画。
肉体の交換と超能力がいりまじってゴチャゴチャしがちだが上手に見せている。
キャラクターも魅力的に描けており、肉体を交換してもちゃんと誰かわかるのはいい感じ。
恐ろしいことが起こりそうな不安のあおり方も上手く続きが気になる。
だが、話しの進み方が速くてついていきづらい。
設定を把握したと思ったら、もう新しい設定が出てくる。
より絞り込んでシンプルにしても良かったのではないだろうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-04-06 03:36:29] [修正:2015-04-06 17:39:10] [このレビューのURL]
5点 魍魎の揺りかご
豪華客船に殺人鬼が表れ次々と乗客が殺されていく。
極限状況をどうやって生き抜くかというサバイバルホラー。
下手なわけではないが、いまいち楽しくない。
血と裸がふんだんに出てきて派手な絵ヅラのわりに、キャラクターが弱い。
最初のうちはパニックの勢いで読ませるが後半になるとどうしても失速してしまう。
クライマックスでは各キャラクターが生死の境でそれぞれに決断をするが、
読者としては最早どうでもよくなっている。
同じテーマを扱った前作、鬼燈の島と比べると進歩しているのだが、
まだ改善の余地があるように思う。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-06-29 15:21:26] [修正:2013-06-29 15:21:26] [このレビューのURL]
5点 ビブリア古書堂の事件手帖
古書店の女主人が古本にまつわるミステリを解決する小説のコミカライズ。
原作に準拠した丁寧なつくりになっている。
奇妙な事に別の作者によって別の雑誌で同時に漫画が連載されている。
どちらも原作をそのまま置き換えておりよく似ている。
原作をすでに読んでいるファンが同時に2つの漫画版を読み比べて違いや類似点を見つけて楽しむといった仕掛けなのかもしれない。よくわからないところだが。
こちらの漫画版について言えば、いい出来栄え。
絵柄が一本調子で稚拙な印象は受けるが、セリフまわしやコマ割り、注釈などの情報の入れ方が上手で読んでいて嫌味がない。
基本的には物語を知っている読者が読むものだろうが、これだけ読んでも先が気になる程度に楽しい。
時折り挟まれるヒロインのお色気シーンまで原作に忠実で、漫画家の情熱を感じる。
原作どおりで6点。画力で-1して5点。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2013-06-28 16:08:21] [修正:2013-06-28 16:08:21] [このレビューのURL]
5点 暗殺教室
落ちこぼれクラスの生徒たちがタコ型宇宙人の担任を期限内に暗殺しなければ地球が滅亡。
かなり訳のわからない設定ではあるが、テーマは明快。
子供の成長のために教師は何をしてやるべきなのか?
生徒一人一人にきめ細かくケアしていくのが理想の教師だというのが、作中の答え。
テーマをまともに描いてしまうと、娯楽商品として通用しないので、
宇宙人、暗殺を絡めたのだろう。結果的にこのアイディアは正解。
湿っぽく説教くさいテーマを少年漫画らしく軽いドタバタ劇に落とし込んだ。
考えずに読める作品にしたことでかえってストレートにメッセージが伝わるようになった。
そのほかにも、さまざまに漫画としての工夫が施されており、
読者は何も考えずに読めるように作ってあるが、作者は相当頭を絞っているように思う。
あとは週間連載という過酷な状況で描ききれるかどうか。
続きに期待したい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2013-05-20 23:57:34] [修正:2013-05-20 23:57:34] [このレビューのURL]
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