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6点 吉祥天女
伝説の作家の一人、吉田秋生の出世作。
絶世の美女で、地元の由緒ある資産家の孫娘・小夜子が主人公です。
美しいが故に常に男たちから邪まな欲望を抱かれて来た小夜子の
復讐心の凄まじさには背筋が凍るような恐ろしさを感じます。
今も根底には脈々と流れている男尊女卑の風習に泣かされ
続けて来た女たち全ての復讐心の象徴が彼女の存在であるか
のように感じられます。
完璧な女が行う計画と行動は、慈悲の心を持つ反面、
人を罰するという神をも恐れぬ所作になっており、人知を超えた
“天祥天女”のごとくということでしょうか。
漫画ではありますが、文芸的な小説の世界を強く感じさせる作品です。
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[投稿:2017-05-25 05:11:55] [修正:2017-05-25 05:11:55] [このレビューのURL]
読みやすく、ストーリーもしっかりしている。
キャラが怒涛の勢いで増えるが、敵味方問わずしっかり描けているのは見事。
ドラクエは一切プレイしたことは無いが、
それでも、というかその方が読める作品だったかも。
個人的に好きなキャラはアバン、マァム、ハドラー
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[投稿:2017-05-24 08:19:36] [修正:2017-05-24 08:19:36] [このレビューのURL]
うつに関する作者含めてそこから抜けた人達の体験談を漫画化した作品。基礎知識、あるあるをさりげなく提示しながら、最後にそれを集約して作者なりに達したところをまとめています。手塚治虫風の絵柄で漫画として読みやすく、話題は深刻ですが明るめのノリを意識されています。
ただ作者含めて体験談の人達がクリエイター的に成功している恵まれた立場にあるので、立ち直りの方法が広く通用するものなのかという点では微妙なところ。裏返せばそれほどの人達でも本気で苦しみ、脱した後も揺り戻しに遭ったりもしているので大変なんだということが伝わります。
誰もが無関係ではいられないこのご時世だけに一読の価値はある作品だと思います。既に15万部を突破している好調な売れ行きもそんな背景を感じる部分です。
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[投稿:2017-05-23 22:58:20] [修正:2017-05-23 22:58:20] [このレビューのURL]
8点 十〜忍法魔界転生〜
映画では総大将が天草四郎時貞だったが、原作では違う。
原作小説を読んでないので、どこまで忠実なのかは知らないが
気になって読んでいる。
十兵衛一行、魔界衆たちの死闘を迫力ある絵で描いており、
そこには無駄が無い。
戦闘をダラダラ長引かせずにあっさりと瞬殺する場面も多く、
真剣勝負のリアリティが溢れている。
また、敵味方問わず女性キャラの艶っぽさが異常なまでに滲み出ている。
クララお品の十兵衛に対する表情や仕草などは、常軌を逸して艶っぽい。
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[投稿:2017-05-23 19:22:27] [修正:2017-05-23 19:22:27] [このレビューのURL]