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7点 男麺
土山氏は晩年、B級グルメ漫画の集大成のような作品を
いくつか出されています。
この作品もその中の一つで、麺類が作る小さなストーリーの
6話仕立てです。
そば、うどん、盛岡冷麺と沖縄そば、名古屋麺、ラーメン、
やきそばとそれぞれへの小さな思いを綴られています。
特に大層な能書きを垂れてアピールするラーメンに
対しては、若い女性の口を通して、馬鹿馬鹿しさを
笑い飛ばさせています。
何だか、土山氏の麺類に対する愛情が感じられる良作でした。
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[投稿:2022-01-04 09:16:05] [修正:2022-01-04 09:16:05] [このレビューのURL]
10点 HUNTER×HUNTER
今まで読んだ漫画の最高峰でした。
人間ってこんなストーリー描けるのだと衝撃と感動をもらいました。
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[投稿:2022-01-03 00:38:45] [修正:2022-01-03 00:38:45] [このレビューのURL]
6点 プラチナエンド
※ネタバレ注意!!!
前半のメトロポリマンを中心とした話はあまり面白くなかったのですが、後半の神候補が公になってからの話の展開は割と面白かったです。ただそうはいっても、やはり何と言っても納得がいかなかったのは「この作品の終わらせ方」で、何となく、このままタダでは終わりそうにない予感はしていたのですが、やはりとんでもない終わり方で終わりを迎えました。
この作品の結末の意図を13巻以降の展開と作品内のキーワードから考えてみました。あくまで「自分はこう思う」という一つの意見として聞いてください。
おそらく、この作品の本当の首謀者は(14巻の最後に出てきた)いわゆる「神」(のような存在のものたち)。その「神」は肉体も時間をも超越し、克服した結果、文字通り死ねなくなってしまった。そこで、自分たちを殺してもらうための存在を育てるために地球文明に介入し、その手段として天界を創り、一連のゲームを作った。
このゲームを提案した前の「神」が、本当に引退するためだったのかそれとも建前によるものだったのかは分かりませんが、とにかく「神」たちの本当の目的は、新しい「神」として選ばれた存在に自分たちが死ねる手段を創造してもらうことだったのではないか。
という好意的な解釈を考えてはみたんですが、今回の終わり方はどう考えてもまとまりが悪いように思えます。普通に神候補の一人が神に選ばれて、残った神候補は人間界でそれぞれ幸せな形を掴みました。めでたしめでたし。で締めれば良い印象で終わったのにどうしてそこからあんな終わらせ方で物語を締めてしまったのか。こういう終わらせ方にするならせめて最低でも物語の終盤辺りでこの一連のゲームを仕組んでいる神の上の存在を匂わせておくべきなのに、それすらしないまま物語の最後数ページであんなことを語られても、全然納得できませんし、それこそ、読者の意表を突くか、奇を衒うためだけに用意した結末だと思われても仕方が無いんじゃないかと思います。
本当に、理解に苦しむ結末でした。
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[投稿:2022-01-01 20:23:41] [修正:2022-01-01 20:23:41] [このレビューのURL]
6点 BLACK TIGER
秋本先生の強い女性系ですね。馬車分解したり汽車や船の描写には往年のメカへのこだわりが見えたり、主人公がガッツリ話を引っ張るスタイルは秋本先生らしいです。個人的には悪役側の殺しに慣れ切ったガンマンのうつろな目が、とても印象的です。この時代を生きた描写としてこれ以上饒舌な表現はなかなかないとすら思います。
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[投稿:2022-01-01 13:34:30] [修正:2022-01-01 13:34:30] [このレビューのURL]
10点 寄生獣
大人になって読んだ時の気づきがすごく、私の人生観にも影響しました。
地球の中の一つの生き物の人間。
地球側から見たら環境破壊をする人間が悪で寄生生物が正義となるのかなど
改めて今自分が様々なもののおかげで幸せに生きられていることの感謝に繋がりました。
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[投稿:2021-12-31 16:59:32] [修正:2021-12-31 16:59:32] [このレビューのURL]
8点 トニカクカワイイ
一目ぼれ同士の18歳と16歳の若い新婚カップルのお話です。
唐突な出会いで唐突な恋らしきものが始まるのですが、
意外と違和感がないですね。
表題の通り、トニカクカワイイから納得性が高いです。
ヒロインの司が文字通りの可愛いだけのブリブリではなくて、
男性ぶったり、恥じらいをほのかに漂わす感じがよろしい。
青年誌でしたら、新婚ものと言えば、中心は必ず性生活に
焦点があってしまいます。
生活の中心が性であって、幸せや充実感は性生活を経由して
獲得する話になりがちです。
しかし、少年誌ですからそういうわけにはいかない。
では、嘘っぽくって幼い少女漫画のようになるかというと、
そんなことはない。
生活用品を買い揃えたり、食生活を切り詰めたり、
両親への挨拶を進めたりと、結構キチンとした、
むしろリアルな大人びたイベントが続きます。
リアルで地味な生活感がいっぱいなんですが、主人公が
可愛いお嫁さんを前に、本当に幸せ感のオーラを出します。
それを嬉しいと言葉には出さないけれども、一層可愛くなる
お嫁さんといった展開です。
少年たちは、この漫画を読んで、将来は自分も可愛い
お嫁さんをもらうぞ、ときっと誓うことでしょう。
良作だと思います。
追記 少しだけ先読みした所、ちょっとSFぽい展開が
待ってそうです。それはどうかなと心配にもなっています。
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[投稿:2021-12-31 09:15:19] [修正:2021-12-31 09:15:19] [このレビューのURL]