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4点 へうげもの
歴史漫画の新しい切り口を目指したのでしょうが、荒唐無稽、茶の湯文化がテーマなのに、悪ノリが過ぎて下品。絵もそういう感じですし。
意外な史実を紹介する場面がありますが、これがないと歴史漫画以前になってしまう申し訳程度、これだけ崩してしまうなら歴史は舞台装置のギャグ漫画として徹底するか、最もメジャーな戦国時代のメジャー人物と絡みまくるのを避けてマイナー時代を選択した方がまだ良かったのかもしれません。
インターネット上では高評価が目立ちますが、合わない人を評価以前に退散させがちな癖が強い人を選ぶ作品だと思います。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2022-02-08 19:11:51] [修正:2022-02-08 19:11:51] [このレビューのURL]
4点 メロドラマ
最終話まで読んで、やっと作者の意図が理解できました。
最終話を描きたくて、この作品を始めたことを。
モチーフは最終話にあったのだと理解します。
しかし、そこに至る20話のお話が冗長で、表題の
メロドラマを感じさせる熱愛を感じません。
伯爵令嬢と出奔した10代から30歳過ぎまで恋仲にならない
熱愛など、とても理解できません。
それに反して、最終話での突然の盛り上がりは、ご都合主義です。
主題の恋愛については消化不良極まりないですが、
1900年初頭のフランス・巴里の絢爛さを表現する
画力には魅入られました。
村上氏は大正時代が似合う作家さんですね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2022-02-08 08:47:15] [修正:2022-02-08 08:47:15] [このレビューのURL]
この作品が放置された状態でガンダムやらダグラムやらを作者が描き続けているわけですけど、ネーム(と下書きの間くらい?)のみの公開ですけど、続きが読めました。
興奮しています。
次の話が早く読みたくて仕方ないです。
・・・が、基本完結してからしかレビューしないと決めているのですが、商業誌ではもう発表する予定は無いようなので区切りの意味でもレビューです。
一平やこの作品のように原作・原案の無い素晴らしい作品を描ける作家なので、オリジナルで言って欲しいなと思ってしまいますね。
ともあれ、ここまで骨太な宇宙マンガもそうないと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2022-02-07 23:32:30] [修正:2022-02-07 23:32:30] [このレビューのURL]
9点 ベルセルク
作者の逝去という形で不本意にも未完となった作品です。
この名作の物語の続きを読めないと知った時、涙が出ました。
それは作者の「死」が悲しいではなく、ここまで読者を驚かせ続けた作者が物語を収束させるという話をしていた矢先でもあり、きっと凄い衝撃的な物語と絵柄で読者を第2の蝕SHOCKを与えることを楽しみにしていたではないかと勝手に思い、それが出来なかった無念さを感じたのだと思います。
作者の死によって物語が未完になるのは非常に辛い。
しかし、最新巻までの物語でも何度でも読み返して感動できる。
ただ感謝するのみです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2022-02-07 23:13:13] [修正:2022-02-07 23:26:42] [このレビューのURL]
7点 鬼滅の刃
TVアニメが話題になっているということで、後追いで鑑賞したものの、あまりピンと来なかったです。
その後、日本映画の金字塔的な作品となる劇場版が発表されたときに、時間があったので、1週目の終わりくらいに観に行きました。
そこから当時発表されていた単行本を(全然売っていなかったので)苦労して揃え、そして最終巻まで買い続けました。
この漫画が世間の評価ほどレベルが高い漫画とは思わない・・・・・ですが、この作者の言葉の選択は尋常でないです。
漫画としての見せ方(カメラワーク・ネーム)、物語(シナリオ)、絵柄(作画)は他の名作マンガと呼ばれる作品群に及ばないと思いますが、脚本は圧倒的です。
この作品を読んで、漫画としての凄さよりも、言葉の持つ力を感じました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2022-02-07 23:06:30] [修正:2022-02-07 23:25:33] [このレビューのURL]