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7点 タコピーの原罪
ジャンププラスという媒体で短期決戦というスタイルにしっかり噛み合った作品。上下巻の2冊構成なので間延びは殆ど無く、逆に足りない部分は勢いで押し切る力業が功を奏している。漫画というよりは、2時間のアニメ映画のような作りになっている。
ラストは賛否両論のようだが、タコピーの健気さを描くという点に重点を置くのであれば全然アリだと思う。特にティーンエイジャーの読者とかにはこれくらいの展開の方が、ストレートに刺さるのではないだろうか。
話題になるだけあって、中々面白かった。
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[投稿:2022-09-02 14:28:28] [修正:2022-09-02 14:28:28] [このレビューのURL]
4点 旬〜味彩の匠〜
料理マンガは無数に存在しますね。
特に料理対決をテーマにしたものは、数えきれないです。
ここでも、そういう意味では中盤まで王道を行く展開です。
一つ特徴を挙げれば、主人公が蕎麦屋の息子なのに、
そばつゆを利用した丼物を得意として、独創的な丼を
あみ出していきます。
ただですね、コロッケ丼だの、おにぎり丼だの、
シチュー丼だのと家庭既存料理の延長上で変わり丼を
「どうだ、すごいだろ」的に押し付けてきます。
多少のうんちくは語るのですが、「いや、もう常識ですから」
という感じです。
さらに、主人公の生い立ちは貧乏で借金1億円ということですが、
登場してくる敵も二千億の資産を持っていようが、生い立ちは
悉く貧乏で愛に飢えたトラウマを持っているのです。
何度もこのパターンを繰り返していることに、
作者も編集者も気付いてないのでしょうか?
読み進めると、これ以外の設定のアイデアがないのですよ。
そりゃ8巻で終わってしまいます。
少年誌掲載なので、寛容に受け入れる気持ちもありますが、
途中から青年誌に移行しました。
大人相手にこれは許容限を越えてるような気がします。
多少デッサンの狂いはありますが、絵は綺麗ですので、
読む気が失せるとは言いませんが、単調さと幼稚さが
鼻につきました。全8巻完読。
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[投稿:2022-08-31 08:54:40] [修正:2022-08-31 08:54:40] [このレビューのURL]