「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

7点 鉄風

女子総合格闘技、主人公夏央とライバルゆず子の立ち位置が王道漫画と逆(主人公が大柄、天才型、美人系、トラウマ)、という異色を取り入れた格闘漫画。主人公にトラウマ的歪みがあって、重かったり、痛々しい描写もあるのですが、可愛かったり抜けたような描写も多くて、王道ものとしての良さも備えています。

ちゃんと業界の紹介(マイナーさ含めた)や技術の解説も入れつつテンポ良く話が進んで、絵も見やすく迫力もあって良かったです(次第により上手くなっている)。

最大の問題点は打ち切りだと思われます。女子ということもあるし、サービス的なのもあざと過ぎない感じでもっと入れても良かったかもしれません(主人公はじめルックスが良い)。主人公的に最低限の区切りはつけているので読後感としてはそれなりな感じもありますが、続きが読みたかったです。

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[投稿:2017-10-19 00:21:15] [修正:2017-10-19 00:21:15] [このレビューのURL]

現代でもTシャツやポスターで良く見る人物で、資本主義国や保守思想人にさえ、一定の共感を得ているザ・革命家の生涯を一冊で上手く要約出来ていると思います。個人的には故カストロ議長の相棒で人気担当?くらいの事前イメージくらいでしたが、読後はもはやそういう枠の人じゃないな、前述のカリスマになるわなと納得(キューバ人かと思っていたらアルゼンチン人だったの驚き)。ただ、先に海外で出版された本なので、読み方が逆になるのに多少読みにくさがありました。

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[投稿:2017-09-27 19:08:54] [修正:2017-09-27 19:08:54] [このレビューのURL]

原作未読ですが古典名作がしっかりとコミカライズされていると感じました。絵が綺麗で(やや分厚いとはいえ)全一巻ものとしてテンポの速さも否定出来ませんが、大事そうな場面はちゃんと演出もされています。

あとがきでその辺の苦心が書かれていますが、成果が十分に感じられました。巌窟王の別名で日本でも様々な形(モチーフ、比喩など)で有名ですが、復讐劇にしては今でも多くないハッピーエンド的なラストにはビックリしましたし、概要を知れて良かったと思える物語です。

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[投稿:2017-09-17 07:10:44] [修正:2017-09-17 07:10:44] [このレビューのURL]

画力にやや欠ける、主人公一行が強すぎてバトルがあっさり気味だったり、最終盤で盛りあがらない(さあ新世界へと畳まれているが)などに粗さはありましたが、ガンアクション漫画の中では外せない一作ではないかと。

軍事要素も雰囲気作りがしっかり出来ているので、知識はなくても大丈夫だと思います。ノリ、キャラ、テンポや話作りなど全体的にセンスを感じて、格好つけている(芝居がかる)感じには乏しいのも良かったです。最近にしては珍しい完結まで忠実にアニメ化されているようなのでそっちで見るのも良い(特に絵と見やすさの補正は助かりそう)のかもしれませんが。

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[投稿:2017-07-28 18:54:31] [修正:2017-07-28 20:28:06] [このレビューのURL]

世界的な名作「罪と罰」を現代日本にリメイクした作品。原作の記憶は曖昧になっていますが、要素や大筋を取り込み調整や解釈を行い上記の目的を及第点で達したのではないかと思います。
あとがきを読むと作者の原作愛と努力が窺えます。
後半は文字が増えてダラダラしたかなと思う部分に残念さはありましたが、なかなかの意欲作だったと思います。

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[投稿:2017-07-24 18:39:36] [修正:2017-07-24 18:39:49] [このレビューのURL]

7点 蟻地獄

同じ原作者の「トリガー」は個人的に期待外れなところがありましたが、こちらは面白かったです(「トリガー」よりも話題になっていない感じですが)。

アウトローサスペンス作品です。続きが気になって引きつけられて、多少強引なところもありましたが、スピード感があり、二転・三転する展開やどんでん返しは驚かされました。最後にたどり着いたまとめ方と読後感も良かったです。絵もとても上手いですが、「我が名は海師」の時が一番良かったと思います。「トリガー」でも窺えた「北斗の拳」風の濃すぎる感じがしました。

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[投稿:2017-07-15 05:07:49] [修正:2017-07-15 05:07:49] [このレビューのURL]

1988年の近未来SFロボット漫画。電話関係の所などには今読んで古さを感じますが(現在が飛躍的過ぎか)、概ね古さを感じないのが素晴らしいです。取り扱われた警察の現実、企業の闇、外国人就労問題、環境テロ、人身売買などは現在にも通じる普遍性があります。動きがゆったりではありますが、ロボットであるレイバーの格好良さと格闘は引きつけられます。

大ヒットドラマである「踊る大捜査線」にも影響を与えた警察組織を扱いながらの、コミカルとシリアスのバランスは見事です。主人公泉野明の普段不真面目なのに、いざという時頼れる上司後藤隊長とトリックスター的で今でいえばサイコパス愉快犯である内海の存在は印象的。

欠点としては特に熱があるというようなシーンがある訳でもなく、展開としても後半に行くにつれてグダグダしたかなとは思います。主人公の警察志願理由、遊馬と父親の確執問題、裏金疑惑、内海以外の極東マネージャーや黒崎らの報い、伝聞で終わったおタケさんのその後など放置されて終わったような部分も散見しました(廃棄13号事件での女科学者の父親と博士の間には何があったのか、途中の札束問題でも強盗じゃないという以外には語られなかったり、本作はもともとそっけない部分がある)。

しかし、本筋で争った内海との決着はついてますし、主人公視点の成長物語としても一区切りはしています。第一話と最終話のタイトルを対比させる演出にはグッと来るものがありました。

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[投稿:2017-07-12 21:03:44] [修正:2017-07-12 21:03:44] [このレビューのURL]

近年流行りで数多いロードレース漫画でも絵の上手さと迫力があって、ロードバイクやレースの解説(ややクドい箇所もあるが分かりやすく、作者の愛が伝わる。ここまでの心理戦や戦術があるとは驚いた。主人公をエースでなくアシスト役にしたのも効いている)、社会人目線の人物描写など総合的にも高いレベルでまとまった作品ではないかと思います。

物語的に主人公が子持ち社会人な故の等身大な前半とプロクラスに立ち向かう後半に分かれますが、前半の方が練習・日常生活描写を含めて面白かったです。後半は本格的なレースばかりで間延びも感じましたし。物語に確たる軸がないのですが、後半はどこ行ってるんだと多少不安になったことも。それでも後半なりの面白さはありますし、最後も打ち切り気味ながらそれなりに畳まれています(読後感が悪くなく続きも気になる余韻を残す塩梅)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-06-27 20:58:09] [修正:2017-06-27 20:58:09] [このレビューのURL]

ガンダムの世界観を元にして、近年の社会労働情勢をギャグ要素として取り入れたロボット漫画。ガンダムの知識はなくても大丈夫でしょうが、やはりあった方が良いと思います。ところどころノリやネタに笑ってしまいました。

ギャグ的なノリでありながら、ときに上記労働ネタをシニカルに突いて唸らせたり、ロボットもの(ガンダム)としてのツボを押さえてイラストも綺麗で無駄に格好良い場面も。キャラデザも癖が少なくて好きでした。

全体として出オチ感もありましたが、落ちて行く中でもつまらなくはならなかったですし、強引さもありましたが良い頃合で終わったかなと。個人的にはもっとギャグ方向でぶっ飛んだ方がとは思いましたが、ロボットもの亜種として好きな作品になりました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-06-22 21:08:09] [修正:2017-06-22 21:08:09] [このレビューのURL]

前作から積み重ねや掘り下げで面白みが増して来ました。ロリ魔王の設定や扱いは笑いと感心が。そして続きがどうしても気になるこの最終回はある意味ズルい。まだ話を作れそうな素地があっただけに、あとがきでの作者の言葉を信じて、更なる続編を待ちたいなと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-06-04 16:55:46] [修正:2017-06-04 16:55:46] [このレビューのURL]

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