「gundam22v」さんのページ
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点数は細分化されているために結構迷います。
完全に主観ですが、6点以上なら及第点
で楽しめた作品という感じです。

9点 RED
キャラ、画力、演出、群像劇的描写から
全体が見えてくる手法、メッセージ性、バトル描写、人間模様全部詰まった凄い作品だと思います。アメリカ負の部分の象徴なインディアン政策に焦点当てた漫画って題材が唯一レベルですし、復讐をテーマに西部劇を描き切った大作かと。
ラストで復讐の先にある
主人公レッドが揺らがずに本懐を遂げたというカタルシスと復讐が結局何も残らず報いすら受けた無残な最期(魅力的なヒロイン二人から愛されていたので余計惜しく見えるのが上手い)
という両面を提示したのも考えさせられました。
こういう題材なので重く暗いですが、ちょくちょくコミカルな
シーンを入れる辺りに上手さを感じて読みやすかったです
(それでもエグい演出多数ありますが)。
唯一気になったのは、ラストシーンでヒロインスカーレットの子孫で主人公レッドの生まれ変わり的なキャラと親友イエローの子孫が出会うという演出意図は分かりますし感動はあります。しかし互いの相方が身内キャラだったので、悪い意味での余りものカプ感が強かったです。ここはスカーレットとイエローは生存で、アンジーとチリカは死亡演出が素晴らしかったためそのまま死んでいた(これが実は生きてたは…)、スカーレットとイエローの相方は不明で必要十分だったと思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-08-28 16:32:22] [修正:2012-08-28 16:32:22] [このレビューのURL]
7点 センゴク外伝 桶狭間戦記
桶狭間の末路の一点で暗愚とされがちな今川義元の再評価を
丁寧に行なっているのは素晴らしいです。
作中で魅力的なキャラですが主人公なので美化しすぎというのは確かでしょう。しかし、行跡に関しては
事実しか描いてませんし。敗れたのは漫画を読み終えれば
偶然が絡みつつやはり天下人な信長という相手が悪かったのだという思いを強くします。素晴らしいのに評価されてない
武将という点では主役として良いところに目を付けたなと
思いました。
信長についても桶狭間でメジャーになる前の尾張統一辺りからしっかり描いています。後の天才天下人とはいえセンゴク本編に比べて
弱さや青さが覗く辺りも上手い信長の造型だったかと。
あまりこの時代の信長は題材にならないので有名人ですが新鮮な気分で読めました。
合戦過程について義元が俗説の天下とりではなく、領土拡大だけを狙ったというここはもはや現在の通説的見方をとっていること、
油断していた義元をしてやったりの奇襲で信長勝利という従来の奇襲説(俗説、二次創作は全部こうなっていますね)と信長が単に一矢報いるため、偶然突いたのが本陣だったというだけという最近有力な偶然奇襲説を折衷して偶然要素にも助けられた奇襲説というバランスのとれた見方を採用している辺りは漫画という媒体でここまで
鋭いのかと感心しました。
最後の最後の力の部分で統制はしていても一点の綻びに対処出来ない悪く言うとマニュアル今川兵が、未完成だがそれ故に暴れ馬の緒田兵にけちらされてしまったというオチや米から銭へと時代は移りつつあり、銭への執着・人間の欲に忠実な信長を時代は選んだというメッセージも説得力があったと思います。ただ小氷河期理論は勇足だった感は否めないと思いますが…
漫画としての面白みや絵の丁寧さがあり、合戦シーンは迫力があります。独自の説も見られますが、背景から歴史解説や現代に通じるメッセージを示すスタイルが多少読みにくさはありながらも読めてしまう辺り作者の技量は高いです。
センゴク無印本編よりは実績豊富で大将クラスの人物を主人公に据えただけにオリジナル話や脚色が少ないのも長所かと。
ただ欠点をあげると盛り上がるのが桶狭間合戦のある最終巻近く
なので、それまでが政治駆け引きなどに偏り多少読者選んじゃうかなとは思いました。もう少し合戦を詳細にして(信行との対決である稲生の戦いなんか過程も面白いのにダイジェストだけでしたし)他は絞るなど工夫した方が山は作れたかもしれません。
総じて厚めの全5巻でこのテーマに関しては詳細に切り込みまくっている歴史漫画として上質の作品だと思います。
俗説と史実のギャップが激しい義元の再評価のためにはもっと読まれた方が嬉しいのですが。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2012-02-14 08:17:55] [修正:2012-02-14 08:17:55] [このレビューのURL]
ジャンプ黄金期を支えただけあって凄い作品だと思います。
大魔王を倒して世界を救うという目的を一貫して終了
させて、引き伸ばし感はありませんでしたし。
RPG的王道少年漫画ですが、
勇者ダイが人間じゃないということで、恐れられるシーン、
ラスボスから自分を倒すとさらにそれを受けるという指摘に
反論しなかったシーンなど、少年漫画的じゃないブラックな要素
もあって印象に残りました(ダイの最後も)。
ストーリーの組み立てが上手く、なかなか飽きさせません。
伏線もミストバーン、キルバーン辺りに驚くものもありました。
脇キャラからもう一人の主役と言ってもいいくらい成長を遂げる
ポップやラスボスとしての風格、大義を維持し続けて、最後の最後
まで小物化しなかったバーンなどキャラ達の魅力も上手く描かれています。
画力は少し古いですけど、それでも今でも読めるくらい十分な高さはあります。
欠点はヴェルザー関連をそのままにして終えたことと、
あれだけ死んだと思われてた唐突にも見えるアバン先生の実は
生きていた展開くらいでしょうか。
それでもメッセージ性も強く高く評価したい作品です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-12-14 01:47:02] [修正:2011-12-25 02:06:20] [このレビューのURL]
それなりに一見見える漫画なのに、最後まで引き込まれなかったですね。荒削りなのが作風の途中からの変遷(やたら暗いものに)
、絵の劣化などに出てたと思います。
最初も史実交えたリアル設定の舞台であの剣技はちょっと
ないわ…というファンタジーレベルだったのですが(斬られるほうも頑丈すぎますし。バカボンド辺りなら即死するレベルでも軽症だったり)、途中から主人公の不殺がユラユラ不安定、現実無視に見えて、へタレ臭が出たのも残念ですし。薫が実は生きてるの辺りは無理ありすぎだろと笑ってしまいました。
単行本で毎話レベルで話が終わると、作者の設定説明を挟むのも、
個人的には雰囲気が引き戻されるので好きにはなれな
かったです(やるなら巻末で纏めてやるべきかと)。
主人公に比べて、ライバルで史実の人物でもある斎藤一は最後まで
ブレないかつ、利害で共闘はしても馴れ合わないのは独特で良かったです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-04-02 01:52:17] [修正:2011-04-02 01:52:17] [このレビューのURL]
ついに完結した本作。医療漫画系じゃおそらく最高傑作だと
思います。
医療関係の知識を入れながら、高い画力、個性あるキャラ
、迫力ある演出、見せ場、印象深いセリフなど、漫画として魅せることに成功。そして話の質がこれだけ
長期なのにほとんど下がらなかったなど稀有な作品かと。
大きなテーマとしては教授選の動向がありますが、
当初は、主人公の天才朝田、改革者加藤が物語の中心で、日本医療を腐ったとも表現しつつ、その問題点を暴き改革を訴える
という内容でした。
途中から凡人代表の医者として霧島、現体制保持者の野口が
その位置を大きくして、アメリカナイズ的な医療改革の問題点
などを反論。改革という言葉は具体的ではなく単語止まり
となって、教授選動向そのものがテーマになり、それを巡る駆け引きや心理描写に重きを置きました。
その作風の変遷には、作者の主張が朝田、加藤的から霧島的になったのではないか、日本医療の良さを再評価、+αくらいが必要という考えになったのでは、と思ったりしました(結局は読者にどう判断するのかは委ねる形になりましたが)。そのせいもあって、日本医療を擁護するキャラが後半は恩恵を受けて、特に霧島は前半と別人レベルになってしまった感じは短所でしょうね。ミキの妄想と片付けられるレベルか厳しいですし、作中でもノータッチでした
から。
しかし、全体としては「日本医療を巡る様々な人間の群像劇」として纏まったと思います。変遷は感じつつも最後の最後まで
毎回読み応えがあった作品は珍しいです。こういう漫画が最近は
少ないので終わったのが残念に思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-28 03:31:51] [修正:2011-02-28 03:34:55] [このレビューのURL]
7点 風の谷のナウシカ
アニメ映画は名作として有名。
映画化された部分は実は第一部完的なもので、まだまだ先
があったという事実だけでも驚きでした。
それが今度は打って変わって、テーマが難解かつ複雑な多勢力の物語になって読み応えはあります。基本欝系の暗い話が
続くのでそこは覚悟が必要ですが。
キャラとしてはアニメでは小物王女だったクシャナがこっちで
大物感の出た人物になっており、これには驚きましたしね。
主人公ナウシカも光を人類に示す、救世主的なアニメの扱いではなく、進む道を示すだけで責任は取らないというキャラに最終的になりますし。その道が非常に厳しいもので、ナウシカの決断含めて彼女を非難することすら可能になるものだという辺りが、この作品
の含蓄に富むところで考えさせられます。
「なんであんなマスク程度で腐海で人が生きられるの?」という
突っ込むだけ無駄そうな話が、ラストの実は伏線だったというのに
一番驚きましたね。
ただ、言われてるように漫画としては、作者がアニメ監督なだけあって、絵は綺麗なのに読み難いです。これで話が暗く難解なのだからそこはなんとかならないのかと思いました。
話もすっきりはしませんし、なんだかんだで色々な点を綺麗に整えたアニメの方が、比較すると漫画より上だったかなという気はします。それでもアニメを視聴した上で、この作品も知名度もっと
高くても良いのにという作品ではありました。
出来ればこっちもアニメ化して数クールで作っても面白い
なと思うのですが、今のジブリの作品傾向とは違うので、難しそう
なのが残念です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-18 04:01:22] [修正:2011-02-18 04:01:22] [このレビューのURL]
以前評判を聞いて読んでみましたが、序盤で脱落しましたね。
シュールギャグとの評も聞きましたが、「何をやっているのか」
という時点で分からないのが多々あって、どこから
突っ込んで良いのか困惑してしまいます。
そういう意味で読んでいて笑うより、「?」と
の連続です。
不快になることはありませんが、キャラも主人公はじめ
「?」な人達の集まりですし。
結局ギャグ漫画は感性の問題が重要なのでしょうかね。
自分にとっては不可解漫画でした。
作者の他作品も自分は合わないだろうと思います。
あとギャグ漫画なのだから画力は重視しませんが、絵が
それでも雑なのもマイナスに感じました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-02-11 03:40:43] [修正:2011-02-11 03:40:43] [このレビューのURL]
7点 無敵看板娘
商店街が舞台の基本1話完結の格闘ギャグ漫画。
どの漫画でもそうですが、ギャグ漫画と言えば
すぐに新キャラ投入に頼るのですが、この漫画
はそれをギリギリまで抑えています。
そのため既存キャラの掘り下げがしっかり出来ているので、
キャラの個性に惹かれますし、後半になればなるほど
失速する他の作品と違い質の維持
どころか話が活きて来るように感じました。
絵が最初からそこそこで、どんどん画力が上がりますし、
バトルなど動きのある絵は特に巧く、作品の良さを感じます。
強いて言えばギャグ自体が暴力ネタ多いのと、もう一捻り
欲しいな、絵柄で誤魔化せていますが非現実色強いとは思うのはありましたが、読んでて楽しいかなりの良作だと思いました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-10 16:38:14] [修正:2011-01-10 16:38:14] [このレビューのURL]
8点 あさきゆめみし
超有名古典作品の漫画化作品。
少女漫画丸出しの絵、描き分けが下手な点は欠点ですし、
最初は拒否反応が起きました。しかし、ストーリーは原作が古典の名作ってこともあって良く出来ているわけで、それに加えて
作者の描写、解釈力が優れているため、上手く料理
されています。
源氏が晩年絡んだ女性達を思い出す見開きカットがあるのですが、
なんだかんだで区別が全員付いた時は感動すら覚えました。
源氏死後の宇治編はやや駆け足ですが、それでも最初から
最後までこの壮大な物語を原作再現で纏めたのは、漫画ではこの作品だけというのは特筆されることだと思います。
受験に出る源氏物語、当時の平安文化を知って他の古典
作品読解に役立てる入門書としての価値も高いです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-03 01:21:54] [修正:2011-01-03 01:21:54] [このレビューのURL]
6点 RAVE
ここでの評価は最悪レベルですが、読んでみると5巻ぐらい
は絵、表現、ストーリー共に酷いですが、どんどん尻上がりに
向上したと思います(一方で絵柄は一定しませんが。中盤くらいの絵が一番好きですね)。
伏線貼りと回収が上手い方で、シバのハルという名
は聞いたことがある、エリーの正体、リーシャの墓守の骸骨
、世界の謎など驚きもありました。
キャラも主人公のハルが青臭くマンセーされる厨二全開ですが、
他キャラはそこそこ個性があります。
ストーリーは人種差別など結構重い問題も扱っています。
欠点として、バトル描写は根性主義が多く上手くありませんし、人物描写は悪役にも深い一方で、「悪人≒理由があるだけで本当は良いやつ」を強調しすぎて、そこは女々しく納得出来ない描き方
だと思いました。
総合的に見て、長所と短所が混在する漫画で、長所部分と長編RPG漫画を纏まった形で畳んだ点は高く評価したいです。荒削り、未熟な面が随所に目立つのが残念でしたが、それなりに楽しめました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-01 00:41:40] [修正:2011-01-01 00:41:40] [このレビューのURL]
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