「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 880レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

 段取りなしで行動することの面白さが良く伝わってくる作品だと思います。あんまりガチガチに計画しても肝心の本番が単なる計画との確認作業みたくなってしまって面白くなくなることってありますからね。だからちょっとした冒険要素としてふらっと散歩。なるほど。
 主人公がオッサンなのでオッサンの喜ぶ要素が昭和なもの。そこが気に入れば楽しめる作品だと思います。

 コミックや文庫で読むと連載誌を後から知ることになり、ここで描かれている段取りなしの散歩と通販って、ちょっとした冒険要素が含まれているところが似ているなと思いもう一度「なるほど」と思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-17 19:01:53] [修正:2011-09-17 19:01:53] [このレビューのURL]

前半は子育て部分も面白いですが、意を決して行動に出たダイキチの周囲の利害関係者の描写がリアルなことと、後半で効いてくる複数の家庭環境設定が素晴らしいですね。後半はその設定がよく生かされて決して広くない世界観、サッパリした絵でも話の密度は充分に感じられると思います。一桁巻数完結で非現実性を持ち込まない作品ではなかなか会えないタイプのマンガかと思います。
 個人的には前半後半双方あってこその良作だと思います。

 あとがきで最初はすぐ終わる予定だったことが記載されていますが、結局ある程度の長さの作品に落ち着いたことがこの作品には良かったのかもしれません。最初からスタートがアレでオチがコレと決めて進めるとしたら、自分だったら源氏物語の紫の上の話しか思いつきません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-17 01:22:15] [修正:2011-09-17 01:22:15] [このレビューのURL]

あまりマンガは買わない友人から借りて読んで、「よくこんな重い話のマンガ買ったね」と感想を言った記憶があります。絵と話のギャップも手伝って余計そう思いますが、一気に読み終えるだけの作品ではあったので、7点としておきます。ただし読後感が負の方向に振れるタイプなので、それがいやな人にはオススメできません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-16 10:27:30] [修正:2011-08-16 10:27:30] [このレビューのURL]

7点 ARIA

 最初は、AQUAで展開された話がループで延々と続くのかなと思って12巻読むのに躊躇しましたが、読み終わると、印象が違っていました。最初は独特の世界観を代表する景色が主で、キャラは増えるがどっちかというと景色を楽しむのに邪魔だなぁと思っていましたが、だんだん話が進んでいくと変わらぬ世界観の中でゆっくりと人が変わっていく話なんだと思いました。世界観にどっぷり浸かって戻って来れなくなる作品でなく、最後まで読めばキャラたちが気付かないくらいちょっとずつ成長していたところから大きく一歩先に進むように、自分も前向きに現実に戻れる良い作品だと思います。休みの日に読み終えると次の日の学校や仕事への足取りがちょっとだけ軽くなるかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-16 09:58:54] [修正:2011-08-16 09:58:54] [このレビューのURL]

派手さはまったくありませんが、一度読み出すとあとを引くマンガです。個人的に野球そのものにそれほど興味がないので、魔球とか出てくるタイプでないと野球マンガは読む気しなかったのですが、これは違いました。気付くと読み終わってる。そんな感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-15 09:52:55] [修正:2011-08-15 09:52:55] [このレビューのURL]

7点 リアル

 バスケが絡むものの、人生のままならなさ的なものが主題だと思いますので、発刊ペースの遅さすら話の内容にリンクしていると思えるくらいです。まさに題名通り。この作品はゆっくりつきあえると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-07 09:22:33] [修正:2011-08-07 09:22:33] [このレビューのURL]

 週刊でこの密度の濃さは素晴らしいと思います。荒川さんの作品「百姓貴族」を読んだ人ならわかるとおり、作者のバックボーンである北海道・酪農の要素が容赦なく用いられています。
 内容的には今までとまったく違う周囲環境に叩き込まれた主人公がカルチャーショックを受けつつも成長していく話だと思います。「俺だけ目標がない」といいながらもテストじゃ負けねぇ、みたいな後ろ向き要素なしの部分も荒川さんらしい作品かと思います。
 個人的には資料をもとにした創作よりも、作者が実際に経験したものが含まれた作品のほうが面白い作品になりやすいと思っています。名作「鋼の錬金術師」の後にこのテーマを選んだ荒川さんの意気込みに、今後も期待しています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-06 16:12:47] [修正:2011-08-06 16:12:47] [このレビューのURL]

リアルタイムで読んでました。一話目読んだ時は、あんまり良い印象ではあリませんでした。次々入れ替わるジャンプ連載陣の中に埋もれるなこれ、くらい。その予測を裏切って尻上がりに面白くなっていったので、当時ジャンプのバトル頼みには少々食傷気味だった割には楽しめました。
 絵も綺麗で今読んでもそれほど劣化を感じず、面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-10 04:50:09] [修正:2011-06-10 04:50:09] [このレビューのURL]

7点 COPPELION

3/11以前と以後で注目される部分が違う作品かと思います。震災後にあふれた情報で、震災前に原発をネタにすることの難しさがわかるようになったところで、この作品の地震と原発事故が発端の設定には震災後にこの作品を知った自分には驚くほかあリませんでした。6巻の京都会議と7巻の元電力会社の人の懺悔は、今となっては物議をかもしそうな「あるあるネタ」です。
 そういった思いきりや勇気を感じる基本設定やサイドストーリーと、メイン?の荒唐無稽な女子高生バトルアクションのギャップが平時であれば「ああ、青年誌ならありがちだね。」で済むと思いますが、今となっては人や地域によってかなり受け止め方の振れ幅が違ってきてしまうと思います。
 この作品も被災したと言えるかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-04 06:17:36] [修正:2011-06-04 06:17:36] [このレビューのURL]

 スーパーガール、ガリ勉君、お嬢様、ちょっとアレな先生・・といったマンガ的日常設定です。しかしいつもは小学生らしからぬスキルでリーダーシップをとる主人公も、小学生らしい行動をします。そのへんのギャップが面白いと思います。また、「小学生らしさ」が大人が懐かしさを感じられる「らしさ」であるところが、この作品のいいところだと思います。そういった意味では大人向けだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-05-05 11:02:23] [修正:2011-05-05 11:02:23] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示