「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

原作小説でもイラストを担当している桐嶋先生が執筆したコミック版。
ストーリーはオリジナル。

初期は原作者をキャラクター化して登場させたりとギャグ方面ではっちゃけていましたが、後期になると人気キャラクタールーベットが主役となり一気にシリアス度が増します。

正直、自分が『ゴクドーくん』に求めていたものとは違いました。
初期ノリのままはちゃめちゃギャグ路線で行って欲しかったなと。
しかし桐嶋先生の近作を見てもどちらかといえばシリアス路線が多く、描きたいのもそちらなのでしょうね。

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[投稿:2006-04-01 12:17:50] [修正:2006-04-01 12:17:50] [このレビューのURL]

モトネタについては古い作品も多く、自分には収録作品に関する知識もありませんでしたがそれでもあまり気になりませんでした。

表題作『ブルーゲイル』は掲載誌が無くなってしまった事で尻切れとんぼでおわっていますが、『ザブングル』の持つSF西部劇の雰囲気が良く出ていたと思います。

まぁ、それでもファン向けのコレクターズアイテムかな…

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[投稿:2006-04-01 11:30:00] [修正:2006-04-01 11:30:00] [このレビューのURL]

9点 LAWMAN

[ネタバレあり]

伊藤先生の代表作である『ジオブリーダ−ズ』にも登場する謎のキャラクター入江省三が主役のアクション漫画。

入江省三を中心としたショートストーリーといった感じでエピソードごとに舞台が米軍基地から任侠ウエスタンまでと大きく変わります。
作者の趣味・好きな舞台で自由にやっている感じ。
それぞれ味があってイイですけどね。

アクションシーンは言うまでも無く迫力満点、本の中から硝煙の匂いがしてくるような錯覚にすら陥ります。
入江省三のコミカルかつシリアスでつかめないキャラクターも立っており、単純にカッコいいです。

ストーリー展開も分かりやすく『ジオブリーダーズ』に比べてもバランスが良いかと。

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[投稿:2006-03-30 18:35:32] [修正:2006-03-30 18:35:32] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

まずこの作品を連載分全て単行本化したならば、おそらく3〜4巻分あったと思います。
まあ、秋田書店お得意の「第1巻の売上げが低調だとそれ以降続刊しませんよ」が発動したわけですが、少なくとも能田先生の前作『ORANGE』は個人的にはサッカー漫画史に残る作品と思っているので、この作品の失敗(と言ってもいいと思う)は非常に残念でした。

本作がフットサル漫画ではなくサッカー漫画であるとしたら、まともな試合描写はとうとう一度も無いまま打ち切られてしまいました。
まず主人公たちのスタート時点の環境が悪すぎる。
サッカー不毛の離れ小島で親父が大の野球好き。
島全体が野球以外を認めない雰囲気(この設定でややもすれば野球ファンが悪役に見えてしまい顰蹙を買ってしまったとも思う)。
しかも、サッカーとの係わり合いがサッカー好きの転校生とプロの試合を一試合見たというだけ。
これはあまりにも希薄すぎるでしょう。
何が主人公たちを動かしているのか、なんでそこまで苦労してサッカーを続けるのかがイマイチ理解できませんでした。

さらに、サッカー漫画の主人公というのは例え努力をテーマに置いた作品であっても、どこかしらに魅力的な武器を持ち合わせていないと物語が動かしにくく、結果なかなか成功に結びつかない。
この作品で言うなら「双子ならではのコンビネーション」だったと思います。
しかし、これが作中で効果的に発揮されない。
それゆえ主人公たちがなんとも特徴の無いキャラクターに仕上がってしまい、作品として不完全燃焼で終わってしまいました。

スタート時点での枷というかマイナス要素が多すぎて、それを引きずりながら助走しているうちにスローなままゆっくりゴールしてさせられてしまった印象。
エピローグでの憧れの選手との世代交代のシーンはサッカー漫画家としての能田先生の魅力が溢れていただけに非常にもったいない作品となってしまいました(単行本には収録されていないわけですが・・・)。

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[投稿:2006-03-30 02:04:58] [修正:2006-03-30 02:04:58] [このレビューのURL]

収録作品の発表時期が1978年から1994年までとかなりのブランクがあるため、作風・画風ともにばらつきがあります。
掲載誌が少女誌から少年誌・青年誌までとバラエティに富んでいるのもそれに拍車をかけてますね。

特に目を引くのは、高橋先生にしては珍しく少女誌に掲載された『スリム観音』。
やっていることは普段の高橋作品と変わらないライトなラブコメなんですが、軽めのトーンを使ったり枠線を細くするなど少女漫画よりの表現に寄せてチューンすると、ここまでそれっぽく見えるのかと無意味に感心してしまいました。

他の短編集に比べると特に軽いノリの作品が多いので読み応えは無いですがスナック感覚で楽しめる短編集。

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[投稿:2006-03-26 01:40:55] [修正:2006-03-26 01:40:55] [このレビューのURL]

『いでじゅう!』と比べると良い意味でアクが強い。

いきすぎた妹コンプレックスやらドラえもんのオマージュなどやたら好き勝手やっている印象を受けました。
大ゴマを使ったギャグパターンが本の中でかぶっていたりとややワンパターンかなあとも感じましたが、コマ割や構成が単純ながらも読みやすく画風が自分の好みなのもあいまって中々楽しめました。

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[投稿:2006-03-25 00:38:48] [修正:2006-03-25 00:38:48] [このレビューのURL]

ゆうき先生にしては珍しい打ち切り作品じゃないかと・・・

内容は『のび太の恐竜』に押しかけ女房物の要素を足して、ゆうきテイストで味付けしたといった感じ。

全編に渡って物語に起伏がなく、ただたんたんと進んでいく印象。
「何でもない日常描写」これがゆうき先生の持ち味だとしても、この作品に関してはあまりにもゆっくりしすぎ。
仮にも少年誌なので、ある程度はストーリー進行上でのアップダウンと緩急をつけて欲しかったですね。

次作『鉄腕バーディー』で活躍の舞台を青年誌に移したのも納得かな。

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[投稿:2006-03-18 00:38:02] [修正:2006-03-18 00:38:02] [このレビューのURL]

ゆうき先生の最初期短編集。
表題作『マジカルルシィ』の連載開始が1982年なので当たり前ですが、もろに80年代テイストの画風。
ストーリーも80年代風でどこか暗く影がある。
古い。

しかし、その後『あ〜る』や『パトレイバー』で羽ばたいていったゆうき先生の原点としてみればある程度興味深い。
かっちりしたコマ割やロングを多用する画面作り・独特のギャグセンスなどにはゆうきイズムともいうべきものが窺えますし、近しい人間をモデルにしてキャラ造形を造るのもこの頃から。

まあ、こんな楽しみ方をするのはそれこそファンのみで、大多数の方にはただただ古い短編集だと思いますが。

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[投稿:2006-03-18 00:17:13] [修正:2006-03-18 00:17:13] [このレビューのURL]

原作が好きだったので読んでみましたが、いまひとつ乗れませんでした。

作者の少女マンガ風の画風だと、この原作のアクを表現しきれなかったかな・・・
ストーリー自体は基本的に原作をなぞっているだけなので特筆すべきものも無いです。

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[投稿:2006-03-17 00:43:14] [修正:2006-03-17 00:43:14] [このレビューのURL]

全3話からなる表題作『アッセンブル・インサート』他、ギャグあり、SFあり、ファンタジーありの短編集。
いくつかある短編集の中では最も内容が濃い。
作品ごとにジャンルも雰囲気もバラバラですが、どれもしっかり「ゆうきまさみ」しています。
『アッセンブル・インサート』をはじめとしたギャグ物はいちいち楽しいし、「ウルトラQ」っぽいSFホラーも雰囲気出ていて非常に面白い。
ファンタジー物は発表時期が一番古く、単純に未熟というのもあるかもしれませんが少しタッチが軽すぎるかな。

どの作品でも割と入りやすい作家さんなので需要が無いかもしれませんが、ゆうきまさみの入門書として勧められる一冊。

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[投稿:2006-03-16 02:43:32] [修正:2006-03-16 02:43:32] [このレビューのURL]