「鹿太郎」さんのページ

総レビュー数: 407レビュー(全て表示) 最終投稿: 2005年07月13日

星里先生の他作品はコメディタッチの恋愛物がほとんどですが、この作品だけは毛色が違う。
あのライトタッチな作画にもかかわらず、とことん昼ドラのようなドロドロの愛憎劇が展開され、キャラクターたちの顔つきも特に終盤は常に暗く厳しい。
主人公も基本的には常識人なのだけど、不思議なヒロインに振り回され、とんでもないところで読者の期待と真逆の選択をしたりするので気が抜けない。
先が読めないという点においてサスペンスとして良質。

他の星里作品が気に入って次にこれを手に取るとそのギャップに驚かされるかも知れませんが、これはこれで面白い。
というか自分的には星里作品の中では一番楽しめたかもしれません。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2007-05-08 01:03:05] [修正:2007-05-08 01:03:05] [このレビューのURL]

大枠に当てはめれば泣き虫で武闘派の女の子と巻き込まれ型の幼なじみのラブコメ。
が、そのまま一筋縄ではいかせてくれないのがいかにもチャンピオン掲載らしい。
他の雑誌だとここまで非一般向けにはならないでしょう。

描写やネタがとことん変態的で女装・SM何でもござれ。
勘違いに勘違いが重なってただでさえ必要以上にドタバタしているのに、そこに少年誌向けではない濃いネタを絡めてくるものだからカオスな仕上がりに。

作画が若干古いのも含めて万人にはお勧めできないかな。
しかし普通のラブコメに少し食傷気味な人をさらに胸やけに追い込むくらいのパワーがある作品だとは思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-06 18:07:26] [修正:2007-05-06 18:07:26] [このレビューのURL]

さわやか和み系。
南の島に赴任してきた女教師と子供たちの日常。
南の島の開放感やのんびりとした雰囲気は作画からバッチリ伝わってきます。
読んでいて「あー、南へ行きたい」と逃避衝動に駆られることうけあい。
気分は上々。

そこはかとなく「あずまんが」っぽいかな。
表現方法とかキャラの顔立ちとか。
特にマイナー誌や同人誌で多い傾向ですが、やはり日常漫画にマッチした作風だよなあ。
うん、あずま先生は偉大だ。

掲載誌だったブラッドが廃刊になってしまいネット上での連載ですが、個人的にはむしろ目を通しやすくなったので大歓迎。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-05 23:49:28] [修正:2007-05-05 23:49:28] [このレビューのURL]

力の抜けた絵とぬるいテイストの4コママンガ。
大笑いできるタイプでは無いけれど細かいジャブでわき腹をくすぐってくるタイプ。
パラパラ読んでいるうちにクスクス笑ってしまう。

基本的には変り種で変化球タイプの作品だと思うけれど、ときどきそのまんまなダジャレや猛毒の直球ネタが挟まれているので油断できない。
画面の使い方も普通の4コママンガより単調なのにそれがほのぼのした作風をさらに肉付けするのを手伝っている。
「このテイストにはこの絵しかない」と思わされてしまったら負け。
あとはズブズブに浸かっていくだけですよ。

特に週刊誌の休憩所的なポジションとしては最高級の作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-05-05 23:29:49] [修正:2007-05-05 23:29:49] [このレビューのURL]

女子高生好きの弁護士と借金漬けになってしまった元お嬢様女子高生がメインの法律漫画。
キャラクターは飛ばしていますが、それが作品をライトに仕上げるのに利いている。
とっつきやすい。

内容自体は弁護士物としてはある程度王道の路線を行っているのでは?
取り扱う事件も多方面に散らしているし、読んでいてそこそこためにもなる。
重たくなりがちな法律の説明も野暮ったくもなく、かといって不足もない。
うん、ほどよい感じ。

現在はいま一つ地味というか作画含めて垢抜けないですが、メディアミックス・特にドラマ化なんかで跳ねそうな予感はします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-30 07:08:15] [修正:2007-04-30 07:08:15] [このレビューのURL]

なんとも語りにくいというか、とにかく妙な作品。
おっさんが仕事の合間に飯屋に入って「うん、うまい」だとか「これを注文して正解だったな」など、ただひたすら素朴な感想を写実的な作画で見せるだけ。
それなのに目に付くと手に取ってしまい、読み始めると止まらなくなり、読み終えて本を閉じると腹が鳴るという・・・。

うーん、珍味的というか。
だめだ、この作品の魅力を伝える言葉が見つからない・・・。
とりあえずその日のご飯が少し美味しく感じました。
今度、一人飯にも挑戦してみようかな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-30 07:06:34] [修正:2007-04-30 07:06:34] [このレビューのURL]

アッツイなあ。
もちろん題材がもともと熱いというのもあるのだろうけど、ここは村枝先生の熱血描写力を素直に称えたい。
村枝先生の手にかかれば老人の雑談とかパンダの一生でも燃える展開で描いてくれそうと思えるほどにとにかく達者。

その上、この作品ではおっさんたちの渋さというプラスアルファも見せてくれる。
ただ普通の少年漫画のように直情型に熱いのではなくて、人生経験が豊富な上での一歩引いた冷静さというか大人の渋みを感じさせる描写にただただ感心。
読み終えた後、涙を拭いつつ「ベテランの仕事ぶり」をこれでもかというくらいに感じられます。

仮面ライダーに興味が無い人にも胸を張って薦められる極上の一品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-28 22:46:47] [修正:2007-04-28 22:46:47] [このレビューのURL]

生物部というのが珍しいけれど、基本的にはよくある文化系部活ラブコメディ。
設定はSF要素なんかもとりこみつつごった煮感にあふれているので、適度にドタバタさせつつ上手に転がしていけば個人的には好みの作品になりそうでした。
で、実際完結を観た上でどうかというと・・・うーん、微妙に期待はずれだったかな。

一話完結のコメディとしてどうしても構成が小慣れてこなかったし、なにより一話のページ数に対してボケの量が圧倒的に少なすぎる。
キャラクターも全体的に薄味で魅力を引き出しきれなかった印象。
特に男性キャラは最後までいまひとつ掴みきれなかった。

作品の方向性としては前述どおり好みなので次回作に期待したい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-27 21:06:37] [修正:2007-04-27 21:06:37] [このレビューのURL]

相変わらず伊藤先生らしい銃をバカスカ撃ちつつ、様々な追っ手から逃げるというアメリカのB級映画やドラマタイプの作品。
いや、今回は舞台がアメリカ−メキシコのためいつも以上にハリウッドのそれっぽい。

で、これもいつも通りストーリーが分かりにくいです。
乱戦に次ぐ乱戦でキャラクターが入り乱れるので「あれ?こいつはどこの誰だっけ?」となることが多々。
単行本派の自分としては新刊が出るたびに最初から読み直していますが、今は良いとしても巻数が増えてくると苦労しそう。
とりあえずしっかり読み込んでどっぷり浸かれば間違いなく面白い作品ではあるので完結してから一気読みするのが吉かな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-26 20:04:18] [修正:2007-04-26 20:04:18] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

囲碁を将棋にくらいのアレンジはしているけれど、基本的には『ヒカルの碁』のフォロワー。
漫画化するならルールがわりと一般にまで知られている将棋のほうが作り易いとは思います。

お話を数年すっ飛ばしキャラの等身を変えるなど派手なテコ入れ・四苦八苦した後は見えますが、ストーリー的に安直過ぎてあまり面白い方向には行かず、作画的にも無理矢理キャラクターの等身を上げたせいかどうしても違和感が付きまとい、さらに堂々と致命的な作画ミスがあったりで、総じて低空飛行のままワケの分からない所に着陸してしまった印象。
というか二歩のイメージしか残っていないなあ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-04-26 20:01:13] [修正:2007-04-26 20:01:13] [このレビューのURL]