「souldriver」さんのページ
- ユーザ情報
- 1985年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 121732
- 自己紹介
-
しばらく漫画から遠ざかってましたが、少し余裕がでてきたので過去のレビューの修正などぼちぼちやってます。
自分のレビューを読み返していて気付いたことが1つ。それは「緊張感」という言葉を多用していること。
僕にとっての漫画の評価基準とはつまり、(ユルい作風でも、ギャグ漫画であっても)「独自の緊張感」を感じられるか否かということろに終始するようです。
7点でオススメ、8点で秀作、9点以上で傑作、10点は特別な点数。点数は気分次第でけっこう変わるので、なるべくレビュー本文をしっかり書くように心がけてます。
○定期的にチェックしてる作品(レビュー変更の可能性あり)
「ヴィンランド・サガ」 「岳」 「銃夢 Last Order」 「CRAYMORE」 「さよなら絶望先生」 「シグルイ」 「SIDOOH 士道」 「ジパング」 「スティール・ボール・ラン」 「Damons」 「賭博堕天録カイジ」 「バガボンド」 「ハチワンダイバー」 「ヒストリエ」 「PEACE MAKER」 「へうげもの」 「BECK」 「HELLSING」 「魔人探偵脳噛ネウロ」 「無限の住人」 「よつばと!」 「ラストイニング」 「リアル」 「WORST」

7点 灰者
作者本人も認めている通り、フランスのベデや松本大洋などの影響を色濃く感じさせられる。
終始暗い空気が漂い、モチーフとなった「銃夢」とは舞台を同じくしながら、本編では描き切れなかったクズ鉄町の暗黒面が全面的に押し出されているため、全く違った印象を受ける。
自分の中に潜む魔性との葛藤、場末の喧騒の中の救いの無い未来像といった、それ自体は珍しいテーマではないが、SF世界ならではの独特の雰囲気を舞台としていることでこのテーマがより引き立っている。
またコントラストを意識した絵と断片的にストーリーを見せられる映画的な構成が非常にカッコイイ。
作品としての完成度は十分高いと思うが、予備知識なしに読むとただの模倣や雰囲気だけを重視したものだと取られるかもしれない。
他の作品群とは一線を画した木城先生の意外な一面が見れる作品。銃夢を読破した後に読むのがおすすめ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2007-08-16 22:50:52] [修正:2007-08-16 22:50:52]