「souldriver」さんのページ
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しばらく漫画から遠ざかってましたが、少し余裕がでてきたので過去のレビューの修正などぼちぼちやってます。
自分のレビューを読み返していて気付いたことが1つ。それは「緊張感」という言葉を多用していること。
僕にとっての漫画の評価基準とはつまり、(ユルい作風でも、ギャグ漫画であっても)「独自の緊張感」を感じられるか否かということろに終始するようです。
7点でオススメ、8点で秀作、9点以上で傑作、10点は特別な点数。点数は気分次第でけっこう変わるので、なるべくレビュー本文をしっかり書くように心がけてます。
○定期的にチェックしてる作品(レビュー変更の可能性あり)
「ヴィンランド・サガ」 「岳」 「銃夢 Last Order」 「CRAYMORE」 「さよなら絶望先生」 「シグルイ」 「SIDOOH 士道」 「ジパング」 「スティール・ボール・ラン」 「Damons」 「賭博堕天録カイジ」 「バガボンド」 「ハチワンダイバー」 「ヒストリエ」 「PEACE MAKER」 「へうげもの」 「BECK」 「HELLSING」 「魔人探偵脳噛ネウロ」 「無限の住人」 「よつばと!」 「ラストイニング」 「リアル」 「WORST」

8点 スカイハイ・カルマ
高橋ツトムの死生観、ここに極まれり。他のスカイハイシリーズと違った観点で描かれてはいるが、集大成と言って良い出来。
怨念、宿命、転生…。いかにもホラーものにありがちなキーワードが散りばめられてるけど、そこに「カルマ」という鍵が与えられることによって物語の軸がしっかりと定められ、ただのホラーの域を超えたリアリティーがある。
かなり仏教概念の影響が色濃く出ているが、主人公がもともと宗教に無関心な少女なので、読んでる側も無理なくこの世界に入っていけた。小難しいことは抜きにしても、結末に到るまでのドラマチックな展開は見事。
また震えるような迫力の怨霊描写がすごい。決してホラー的な「怖さ」を感じさせる部類の絵ではないけど、力強くがっちりと絡みつくようなタッチが強く印象に残る。
程よい長さに収まっているので中だるみもなく、内容が濃い。良質中編漫画。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-07-03 23:21:57] [修正:2007-07-03 23:21:57]