「nur_wer_die_sehnsucht」さんのページ
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9点〜10点:生命の躍動や狂気に重点を置いた作品。あとは、やはり壮大な作品が好きだな。
『デビルマン』『 ベルセルク』『ヘルシング』『イレブン・ソウル』『新暗行御史』『風の谷のナウシカ』『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999 (映画版) 』
『火の鳥』『ブラックジャック』『陽だまりの樹』『きりひと賛歌』『低俗霊シリーズ』『300 (フランク・ミュラー) 』『坊っちゃんの時代』『紫電改のタカ』
『ARMS』『スプリガン』『うしおととら』『ジョジョの奇妙な冒険』『シグルイ』『鋼の錬金術士』『エア・ギア』『天上天下』 『無限の住人』『カムイ伝』
『劇マン』『今際の国のアリス』『ゴロセウム』『蟲師』『犬神』『地雷震』『GUNSLINGER GIRL』『デトロイト246』『バトル・ロワイアル』
『BLACK LAGOON』『蛮勇なり』『サンケンロック』『X-BLADE』『狼の口』『ヴィンランド・サガ』『コッペリオン』『アラクニド』等。
まだまだあるが、挙げ出すとキリがないな。

10点 激マン!
よく言われるのは手塚治虫だよな。
あの人が漫画というものを子供の暇つぶしから、もっと能動的な教育手段、感動を与えるものとして価値観を与えたんだよな。
それは確かにそうなんだよ。
でも、その基盤の上に、また様々な人間たちが努力を重ねて世界的に日本のマンガが認められるようにもなっていったわけ。
私はその中でも永井豪という存在が大きいと考えている。既存のマンガの概念を打ち破り続けた人間だよ。
彼は常に世間のマンガに対する考え方と戦って来たのな。反骨なんだよ。
例えば、タブーとされていたエロの要素を最初に持ち込んだのが永井豪なんだよ。
『ハレンチ学園』なんて当時を知らないと分からないだろうけど、もう当時はPTAが鬼のように怒って潰そうとしたんだよな(笑)。何しろあの漫画のせいで、日本中の小学校でスカートめくりが大流行したんだから。やらないと男じゃない、くらいになってたからなぁ。
グロに関してもそう。子供が読むマンガで少女の首をはねてみたりなぁ。『バイオレンス・ジャック』の中で、少女を人質に取ったヤクザごと、首を刎ねたんだよ。
世界をぶっ壊した最初のマンガが『デビルマン』なんじゃないかな。
ロボット兵器の魁が『マジンガーZ』だったわけだよ。
もう、今の主流のマンガの源流が永井豪にあると言ってもいいよな。
日本の漫画というのは、だから反社会的な闘いであったと言ってもいいの。だから漫画の地位向上が図られたんだよ。これが日本の漫画の魂だよな。
じゃあ何故「反社会」であったのかと言えば、子供を甘やかす世情に対して、子供に被さる枠を取り払おうとしたんだよな。
つまらない、毒にも薬にもならない漫画から、役に立つ漫画を目指したのが手塚治虫だよ。そしてそこから様々な制約を取り払って、子供に現実を教え、真の夢を与えようとしてきたのが、永井豪を初めとする先人だったんだ。
でも、ある程度の市場を獲得してからは、今度は出版社による制約が始まったんだな。
これは映画界と同じなんだよ。要は「売れる漫画かどうか」という強烈な制約なのな。
『ガロ』という雑誌があったわけだけど、漫画愛好家にとっては聖典的に捉えられることも多い。それは『ガロ』が商業路線からあくまでも一線を引こうとしていたからなんだよ。要は反骨精神なんだよな。
でも、こういう時代だから。どんな崇高な理想を持って挑んでも、売れないことには話にならないわけ。ここが難しいところだよな。
でも、売れる漫画を描けるようになれば、あとは自分のやりたいことも出来る。そう捉えるべきだな。
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[投稿:2019-01-06 13:13:53] [修正:2019-02-07 14:31:19]