「そのばしのぎ」さんのページ
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ネット上には漫画にしろ映画や音楽にしろ、色々な素人レビューが溢れかえってます。
そんな中で読んで面白いなと思っていたのが映画「シベリア超特急」やエド・ウッド作品のレビュー。
Z級とも言われるこれらの映画。映画の内容は本当にお粗末なのですが、書かれたレビューを読んでいると、レビュアーも監督も観客も本当に映画が好きなんだなという気持ちが伝わってくる。映画に対する愛があります。
作品の好き嫌いだけ書くのであればチラシの裏でいい。
どこの誰かもわからない他人の好みに興味は持てません。
評論家気取りで上から目線というのも、勘違いしているようで非常に恥ずかしい。
物を語るのに無知を披露するのもおかしな話。
常日頃、反省はしているのですが、気が向いた時に勢いに任せて書いてたりします。
点数は適当につけています。点数評価は不要な気もします。

ドストエフスキーやトルストイといえば中・高校生の頃に誰もが読む本であろうが、考えてみると、この当時のロシア文化や時代背景をそのまま自分達と同じ感覚で受け止めて良い物かという疑問は沸く。20年前に資本主義の象徴たるマクドナルドが進出した時も、客は各々に「自分達は平等だったんだ。」とインタビューに答えていた。この辺の思想的な感情は日本人には理解しがたい物がある。
そういった意味で舞台を日本に置き換え、翻案といった形を取ったのは面白い。
獣の刻印を持つ主人公の名前が裁弥勒というのもなかなか洒落ている。
しかしその為か、弥勒はただのひきこもりの中二病になってしまい、感情のままに主人公を殴りつけるエチカも原作のソニャに比べると随分と俗物な印象を受ける。
おまけにただの金貸しの婆さんが暴力団と繋がった少女売春グループのリーダーとなり、悪人度は500%増し。やばい、これではまるでデスノートではないか。
5?6巻位までそういった設定によって進む大筋がかなり微妙な気がした。原作を読むに越した事はないと思うが、それでも手塚治虫の「罪と罰」、大島弓子の「ラスコーリニコフ」あたりとまた違い、別の方向性から原作を語る事に健闘はしていると思う。
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[投稿:2010-09-27 18:14:55] [修正:2010-09-27 18:14:55]