「そのばしのぎ」さんのページ
- ユーザ情報
- 年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 180998
- 自己紹介
-
ネット上には漫画にしろ映画や音楽にしろ、色々な素人レビューが溢れかえってます。
そんな中で読んで面白いなと思っていたのが映画「シベリア超特急」やエド・ウッド作品のレビュー。
Z級とも言われるこれらの映画。映画の内容は本当にお粗末なのですが、書かれたレビューを読んでいると、レビュアーも監督も観客も本当に映画が好きなんだなという気持ちが伝わってくる。映画に対する愛があります。
作品の好き嫌いだけ書くのであればチラシの裏でいい。
どこの誰かもわからない他人の好みに興味は持てません。
評論家気取りで上から目線というのも、勘違いしているようで非常に恥ずかしい。
物を語るのに無知を披露するのもおかしな話。
常日頃、反省はしているのですが、気が向いた時に勢いに任せて書いてたりします。
点数は適当につけています。点数評価は不要な気もします。

10点 そのばしのぎの犯罪
永島慎二といえば、柔道一直線、漫画家残酷物語、フーテンあたりが有名なのだろうけど、自分はこれ以降の時代の作品を最高に評価したい。
叙情的に見える絵柄にも、とんでもないデッサン力(写実的な描写力という意味ではない)が計り知れる。この辺は油彩タブローや木版画においてもしかり。
決して真似しようと思って描ける線ではない。
そのばしのぎというのは登場人物の名前である。丸井太郎が強盗に入った家には
しのぎが放心状態で寝っ転がっており「自分を殺してくれ」と哀願する。
2人はコンビを組む事になるのだが、最後のオチまで二転、三転としていく生活。
永島慎二の漫画作品はオンラインコミックで特集ページがある位、復刻もされているのだが、残念ながらこの作品に関しては古書でしか手に入らず入手が困難な状態になっている。
時代が変わっても褪せる事のない漫画である事は保証する。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-09-19 22:36:19] [修正:2010-09-19 22:36:19]