「あおはな」さんのページ

最終巻の盛り上がりでこの点数。

「今川義元について新解釈」という触れ込みで語られることが多い本作ですが、概ね本作で語られている今川義元がデフォルメを除いても実像に近いと思います。

彼は武田信玄や北条氏康が同盟を結ばなければならないと考えるほどの、優れた政治力を誇った戦国大名の一人ですから。

むしろ「小氷河期」が戦国時代を生んだという大胆な提言から始まる本作全体の展開と「貨幣」を通じて描かれる「虚と実」の拮抗が本作を面白いものにしているのが(おはずかしいことに)最終巻ではっきりしたので、ちょっと点数高めです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-15 08:25:19] [修正:2011-02-15 08:25:19]