「masakijp2002」さんのページ
- ユーザ情報
- 1975年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://
- アクセス数
- 7859
- 自己紹介
- ---

10点 ヒミズ
魂を揺るがし、人生に影響は与えないが、
人間の負の部分、本質そのものを描いた作品。
救いのない内容で最終的にも救いがない。
だが、こんな話は現実でも数多く存在する。
そういうリアリティを追求した意味では並ぶ物がない無双な作品。
茶沢さんにはあの現実を受け入れた上で強く生きていって欲しいと思ったが、現実はなかなかそうもいかないだろう。
傑作でいて、無常としか言いようがない。
反面、エンターテインメントとは、ジャンルを問わず予定調和的で、そもそもファンタジーなのだと気付かせてくれる作品。
極論を言えば、さっきまでは希望を感じていて、愛する者と一緒に夢を語っていたりしていたのに、次の瞬間には車に轢かれて肉塊になっているようなのが現実。
これほど極端に賛否両論が別れ、読み手を選ぶ作品はない気がする。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-06-22 07:15:36] [修正:2010-06-22 07:15:36]