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5点 DEATH NOTE

この作品が面白いと感じるのは、原作者・ガモウひろしの力では決してありません。作画担当の小畑健の画力の高さによる説得力の付与に他ならないと思う。

主人公である夜神月がデスノートを手にしてから、その強大な力に慢心し蝕まれていく様をちゃんと魅せてくれているから。(例:計画通り!とか、だめだこいつ、早く何とかしないと 等)

月とLとの対決までは良かったけれども、それ以降はどこか宙ぶらりん。言い方は悪いけど、月の向かう先は崖に向かって真逆さまというオチだけしか見えなかった。ここら辺の描写は原作者の力量不足だと思います。

言わせて貰いますが、正直、作画担当が小畑健で無かったら、ここまでの人気は出なかったと確信しています。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-09-25 01:44:25] [修正:2010-09-25 01:44:25] [このレビューのURL]

評価したくない生殺し漫画。
アテ馬ってね、そのお仕事ばかりしていると気力とか無くなってしまうんですよね。途中までは面白く見てたんですよ。でもね、ちっとも進展しない。最後の方で動いたかと思ったら結局元の状態に。あれじゃあ沢近が不憫でならない。・・・そんなアテ馬の気持ちをこの漫画で疑似体験・・・。

天満みたいな、作者の都合の為に流れをコントロールしているキャラクターは大嫌いなんですよ。アニメでいうとゼーガペインとかグレンラガンみたいに話をガンガン進めていく。この漫画にはそういったものが有る様で無い。だから水が澱んでいくが如くお話もダレちゃんですよね。所々面白い話も散見されてたので尚更勿体無い。

読んでて正直思った。
読者を馬鹿にするものいい加減にしてくれ、と。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-09-23 02:31:37] [修正:2010-09-24 20:19:45] [このレビューのURL]

もう泣くわ泣くわ。

明らかに泣かせようとする魂胆が見え見えなんだけど、実際にそれで泣けてしまうからすごい。
私もまだこんな良い涙流せるんだ、って嬉しくなったw

空気がすごく素敵だな。
全4+1巻と短いけど、これだけ泣いてほっこりできるだけでも、この漫画には価値があると思った。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-09-24 19:56:12] [修正:2010-09-24 19:56:12] [このレビューのURL]

8点 SLAM DUNK

あえて言うことはないと思います。
出てくる登場人物もそれぞれ個性あふれており、それぞれが違う形で好感が持てます。
私もこれを読んでバスケを始めた1人であります。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-09-15 00:52:47] [修正:2010-09-15 00:52:47] [このレビューのURL]

宇宙規模だけあって、世界観は壮大だけど、テーマは「差別」という比較的身近なもの。

本編はミュウサイドで話が始まるが、途中人間サイドに切り替わり、以降ミュウサイドと人間サイドの両視点で話が進む。
この両視点がキースとジョミーの各々の正義を貫かんとする態度や葛藤を効果的に見せていて、非常に善悪について考えさせられる作品です。
人間側の残酷な攻撃、争いを好まないながらも一度攻めに転じれば強すぎるミュウ達、どちらも、善にも悪にも見えます。
この善悪という概念はこの作品のもう一つのテーマだと思います。差別は人間からミュウに対して一方的に行われている。多数派の人間が少数のミュウを差別する。差別とは一方向的なので、一歩間違えれば人間側が善、ミュウ側が悪、といった構図さえできそう。勧善懲悪を是とし、敵=悪であることが美徳とされゆく風潮を最初に壊した漫画を描いたのが手塚治虫先生(アトムなど)で、続いて石ノ森先生、そして女性作家として竹宮先生がその後を継いでくれた漫画家だと思っています。

3巻と、すぐに読めそうなのに、テンポはバタバタと進む感じではないです。
しかしラストは怒涛の展開で、流れるように話が進み、善悪を超えた激動のフィナーレを迎えます。
ミュウ側、人間側、どちらにも感情移入できますが、最後の後日談では、人間とミュウが歩み寄ってる印象を受けます。

少女漫画な画、SFというジャンル。苦手な人も多そうですが、読みやすく繊細な画とSFに偏り過ぎないように配慮された人間ドラマは魅力ですよ。
短い中に多くのメッセージが詰まっている名作。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-01-02 03:39:51] [修正:2010-09-14 00:59:18] [このレビューのURL]

矢沢あいの出世作とも言える本作だが、この頃からもう独自の世界をちゃんと確立していたのだと判る。

とにかく彼女の絵は他の「りぼん」連載作家たちとはまるで違った。
喩えて言うなら「ジャンプ」でいうところの荒木先生の「ジョジョ」のようなものだと思う。
スタイリッシュとでもいうか、美術的とでもいうか、「アート」(芸術)の類と言ったほうが適当かもしれない。
そんな作風だから後年「りぼん」が陥る雑誌自体の幼稚化にも染まることはなかった。
「染まりようもない」絵柄であり作風だった。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-09-12 20:35:50] [修正:2010-09-12 20:35:50] [このレビューのURL]

面白い話を描こう、というよりは、作者が強烈なメッセージを読者にぶつけたいがための
作品のように感じられます。
それでいて漫画としても綺麗にまとまっていて、素直に面白かったです。

読んでいて「痛い」とはそれほど思わなかったですね。
むしろ「痛々しい」という表現の方がしっくりくる感じです。
青木さんが「言葉は暴力」と自ら言うほどの鋭い発言でズバズバ斬ってくれるのが爽快だったり。
部員にもっと自己投影した方がよかったのかもしれないですが、登場人物になりきるだけが
漫画の読み方じゃないですからね。 まぁ性格悪い読み方かもしれません。


この作品に対するレビューは素晴らしいものが多くて、ちょっと気後れしてしまいますが、
以上、ここまでがこの作品の感想文でした。
確かに天原君なんかは悪例極まりないですが、一般人レベルで考えると、個人的には別に
感想文じみたものでもいいと思うんですよ。
プロの批評家がしかるべき場で読書感想文なんか披露したら、もうその人に仕事は来ないでしょうが、
我々はプロの批評家ではないのだし(と言うと無責任な逃げの発言になってしまいますけど)、
このサイトのレビューなどでもそうですが、「好きなものを読んで好きだと表現すること」 の敷居を
高くしたくないなあ、と思います。

でも必ず心に留めておきたいのが、自分の発言を聞いてくれる人に、文章を見てくれる人に、
そして何よりその作品に対して、敬意を表すること、ですね。
特に悪い評価を下すときは要注意。 褒めるよりも、けなす方が簡単なんですよね。
青木さんが言うように、作品を叩くことで「自己顕示欲」を発揮するだけのものは特に。
悪い部分ばかりを指摘したものは何となく本質を捉えているように錯覚しがちですが、
それは単なる批判であって、批評ではないのですから。

天原くんの非は、「批評と感想との区別がついていないこと」にあるのではなく、
「作品への愛情がない」ことと、「自分の意見を相手に押し付ける」ことにあると思っています。


さてこの作品、タイトルからして皮肉たっぷりですが、ただ切り捨て御免で終わるのではなく、
読者にとって希望も持たせてくれるところがちょっとばかり心憎いです。

「一所懸命は、悪くないよね? いいよ!」
「夢はつぶれたり、消えたりするものじゃなくて、ただ、形を変えるだけなんです。
16歳の青木杏さんの、今の夢は…?」

読み終わった後、つい自問自答したくなりました。

見たくないものもちゃんと見えているか? 聞きたくないこともちゃんと聞こえているか?
気付かないうちに自分に都合よく事実を歪めることはしてない……よな?

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-09-01 00:55:25] [修正:2010-09-01 01:19:26] [このレビューのURL]

7点 煩悩寺

秋★枝先生の作品は相変わらず読んでてニヤニヤできます。

なんとも統一感の無いおかしな小山田君の部屋、通称「煩悩寺」にひょんなきっかけから入り浸る事になった小沢さん。
部屋にある変なものにうきうきしたり笑ったりする小沢さんがいちいちかわいいです。表情豊か。

そして中盤からラブコメ展開へ。
なんというか、三角関係の様な泥沼展開よりもこの作品はただ初々しい二人の関係を温かくニヤニヤ見守っていけたらなぁ、とか思います。
けど作者の作品の雰囲気からするとこれからまだ一筋縄ではいかないのでしょうね。

不定期なので続きが大分先になりそうですが、続きが楽しみです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-08-30 01:00:20] [修正:2010-08-30 01:00:20] [このレビューのURL]

10点 7SEEDS

(2010年8月更新、【既刊18巻まで所持】)
先読み不可能、サバイバル漫画最高峰!
圧倒的なリアリティと面白さに驚嘆。完結を待つことなく自分の中で自信をもって満点を付けれる作品。

この作品から感じたこと。それは「アリとキリギリス」に対する反論、もしくはアンチテーゼのようなもの。
「アリとキリギリス」
食糧の集めやすい夏の間に、アリの集団は冬への備蓄のためせっせとひたすら働き、キリギリスはのんびりと音楽に興じる。そして冬が来て、備蓄のあるアリたちは生き延びることができるが、キリギリスは食糧を見つけられず、アリに頼んでも分けてもらえず、死んでしまう。そんなお話(地域により詳細は違うかもしれないが、大体こんな感じ)。

この話を読み聞かせた後、大人は決まって「アリさんが正しい。アリさんを見習って生きなさい」と言う。
確かにアリさんは正しい。
皆で分担して、生きるために必要なことだけを、計画的に機械的に行う。特にサバイバルという状況においては「アリさん」であることが求められるのだろう。だからこそ教師たちは、優秀な夏のAチームを作り上げた。アリさんの象徴のような夏のAを。理論的には何も間違ってないのかもしれない。(そのやり方は問題だらけだが)

では現実に、夏のAチームこそが正しく、理想的な人間像なのだろうか?
14巻で安吾とハルが言い争うシーン。
スポーツも音楽も、暇な人間のやることだ、必要ない、という安吾に対し、ハルは言う。
「じゃあどうして、戦時下でピアノを弾くのさ。絵を描きながら飢え死にするのさ。内戦のさなか、歌を歌うのさ。ボールを蹴るのさ。人として生きていくためじゃないか」

生きるためだけに生きるAチームは、人さえも簡単に殺してしまう。感染の疑いがあれば迷わず撃つ。邪魔になるなら迷わず構える。
彼らは生きるための「生き物」としては正しい。けど、きっと「人間」としては正しくない。
「人間」として正しい姿は、アリでもキリギリスでもない。

夏のAとBの姿は、比較すれば一目瞭然、アリとキリギリスそのものだ。Aがアリの象徴だとすれば、まぎれもなくBはキリギリスの象徴。貯蓄も船の管理もしっかり行わず、遊ぶBチーム。絶望的な世界でも、常に明るい夏のB。機械のように、生きるための活動だけをするAとは全く対照的だ。
夏のBの明るく元気で活き活きとした姿からは、ただアリのように機械的に働く日々からは得られない「人間らしさ」が感じられる。

「人間」として正しい姿、それはアリでもあり、キリギリスでもあることなのかもしれない。
だから、田村先生なら、「アリとキリギリス」をきっとこう子供たちに教えるだろう。
「アリさんは偉くない。アリさんはキリギリスさんと共に生きるべきだった。そうすればアリさんは、ただ働くことしか知らない日々の中で、楽しさを感じる方法をキリギリスさんから教えてもらえた。キリギリスさんは、アリさんに仕事を分けてもらって、生きることができた。お互いが成長できたんだよ。」
人間はアリでもキリギリスでもない。だからこそ、「共存」し、「成長」しあうことができるのだ。夏のチームは、AとBが共に手を取り合って初めて、人間として最高のチームになりえるのだろう。


この物語の主人公はナツだと信じている。嵐でも花でもなく、他の突出した長所をもった魅力的なキャラ達でもなく、暗くてダメダメなナツ。何故か?
死の世界で生きていくのに、アリのような優秀さも、キリギリスのような明るさもいらないから。
知らなければ教わればいい。一人でできなければ協力すればいい。
そう、これはナツの成長譚。「成長」を武器に、ナツでさえ、地獄のような世界で生きていく力を身につけてゆける。
そんなメッセージが込められた作品だと思うから、自分の中ではナツが主役なのだ。(もしくは、自分がナツ並にダメダメな人間だから震災後のような地獄の世界でも希望をもって生きられるようそう思いたいのかもしれないが…)


暗く残酷な話だけれど、どのチームも「人間らしく」生きようと成長していく姿が読んでいて非常に心地よい。秋だって成長できたのだから、夏Aもできるはず。田村先生曰く、ラストは考えてあるからいつでも終わらせられるとのことだが、いつまでもみていたいような、みんなで手を取り合って暮らすENDが早くみたいような…

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-03-12 22:12:47] [修正:2010-08-24 16:45:39] [このレビューのURL]

もう、超おもしろくて、最高の漫画です!!
キャラでは、松尾芭蕉が大好きなんですが、
もぅ、あのキャラは芭蕉さんじゃなきゃダメです!!
3巻はおもしろかったですね。1番。
松尾芭蕉が本当にあんな人だったらイイのに…!!
と思ってしまいます。
それほど最高で、心折れる芭蕉さんが大好きです!!

買ってみようかなぁ…。とか、
アニメは好きなんだけどなぁ…。という人は絶対に見る価値あります!!

あんなに笑えるギャグ漫画、他では見つけられません!!

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-06-13 21:48:03] [修正:2010-08-17 14:31:36] [このレビューのURL]

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