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5点 神さまの言うとおり弐
気がつけばシリーズ完結まで6年近くかかったこの作品ですが、まず初めに、シリーズ全体を通して出てきたゲームの個人的面白さを、AからCの三段階で評価してみました。
A:面白かった (8-10点)
壱 だるま こけし うらしまたろう
弐 すなとり じゃんけん 神罰ババ抜き
B:普通 (5-7点)
壱 まねきねこ どきょうそう ぜつぼうたおし
弐 だるま 空中けんぱ あまのじゃく迷宮
C:つまらなかった (0-4点)
壱 しょうべんこぞう
弐 おにたいじ 7×7不思議 あじゃら 三国ドロケイ ラストゲーム
これを見るとあれですね。概ね一つのゲームが長くなれば長くなるほど、自分は「つまらない」と感じるようです。特に7×7不思議、あじゃら、三国ドロケイの三つは本当につまらなかったです。とは言え、全体的には面白いゲームも多かったので、総合的な評価として5点を付けました。
ここからはネタバレです。
改めて全編を振り返ってみると、結局「弐」は「壱」を超えられなかったな、というのが正直な感想です。ストーリーの面でも、キャラクターの面でも。
そもそも自分は別マガで「壱」として連載していた作品を、「弐」として週刊少年マガジンに移籍すること自体に懐疑的で、あまり良い印象は持っていませんでした。まぁやろうとしていたことは良かったと思っています。「壱」と「弐」の登場人物をストーリー上で交差させて、後々同じゲームで戦わせようっていう発想自体は面白そうだとは思うんですけど、ただその交差のさせ方が少々強引というか、無理矢理交差させている感じで、ストーリー上後付け感がハンパなかったのが、いまいち「弐」のストーリー展開に好感を持てなかった最大の理由でした。
実際のところ、今にして思えばこの「神さまの言うとおり」という作品は「うらしまたろう」までがピークだったと思いますし、そこまでが本来の「神さまの言うとおり」という作品の物語だったのではないかと、そんなことを考えます。
もし、この作品を読んでみたいのであれば、「壱」の3巻までで充分だと思います。
そこから先は人気が出てしまったが故の、ただの後付け物語のようなものです。
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[投稿:2017-04-07 23:04:28] [修正:2017-04-07 23:39:38] [このレビューのURL]
9点 エルフェンリート
【良い点】
練りに練り込まれた重厚ストーリー。
伏線をばら撒きそれを最後の方に全て回収仕切った所。
【悪い点】
しいてい言うなら絵。
皆さんもよく言っていますが画力は無いです。
しかし読んでいくとそれ程気になりません。
【総合評価】
神作品。
漫画で初めて泣いた作品です。
読み終えた後も涙が止まらなく止めようもなく、だからといって止めたくないとも思い、自分でも何言ってるのか分からないけど、ただただ泣いていたい気持ちになりました。
ルーシーの表情や喋り方を思い出しただけで目が濡れます。
エルフェンリートは最初アニメで見ました。
アニメでもラストで泣いてました。
あのアニメは私の心に深く刺さりドンピシャでした。
それから1週間はエルフェンリートの事が頭から離れなくなり仕事中も思い出し泣きそうになる程です。
そんな中、アニメ評価サイトで原作とアニメでは内容が異なる事と続きがある事を知り漫画を衝動買いして一気読みしました。
原作とアニメの違いはオルゴールとかとラストと登場人物ぐらいですがアニメよりも壮絶な感動をもたらしてくれました。
悲しくてどうしよもなくやるせない気持ちで軽く鬱になってしまいましたが心から出合えて良かったと言える作品です。
数々の漫画やアニメも見てきた私ですがこんなにもいてもたってもいられなくなったのはこの作品だけです。
感情が溢れてヘンテコな文になってしまい申し訳ありません。
ただ一つ間違いなく言えるのは、この作品はもっともっと評価されるべきです。
グロイからとかエロいからとか絵が下手だからとかそんな理由で評価を下げるのはやめ欲しいです。
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[投稿:2017-04-07 00:42:45] [修正:2017-04-07 00:42:45] [このレビューのURL]
9点 月下の棋士
15年前に25巻くらいまで読んで、続きを読みたいと思いつつ
最近まで読む機会なく放置していました。
縁あって今年最後まで読了したという20年越しに完読した作品ですが、
強く記憶に残るインパクトがあります。
将棋を題材にしていますが、棋譜などが明示されておらず、
むしろ孤独に戦う棋士たちの狂気の世界がテーマになっています。
したがって題材は囲碁でもテニスでも何でもよろしいわけで、
その意味では曽田正人の描く世界と共通しています。
能條純一はリアルな描画が特徴ですので、一層狂気がリアルに冴えていますね。
最大の魅力だと思います。
最終話前と最終話は、上手くシナリオを収束してくれたなと感動しました。
勝負師の傍らには絶対に信頼してくれる女性の存在は必須ですね。
人生かくあるべしと思わせてくれました。
名作だと思います。
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[投稿:2017-04-05 19:33:02] [修正:2017-04-05 19:35:25] [このレビューのURL]