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新連載の中では結構面白い作品だと思います。何より、演出やバトル描写に安定感があります。ただその安定ぶりが逆にメインの読者層に受けないんでしょうね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-28 16:28:18] [修正:2008-10-28 16:28:18] [このレビューのURL]


漫画、というより公安9課という組織を通した物語の中で、科学的、社会的に物事の考察をする読み物。

個人的に攻殻機動隊の世界観が大好きであるため、アニメ版の作品(SAC、2nd GiG、SSS、劇場版Ghost in the shell、劇場版イノセンス)は全話すべて視聴している。その背景があればこそ、100%この世界に浸れたわけである。

つまり、一般の方、とりわけ今まで攻殻機動隊に親しむことがなかった方には、この世界観を理解するのに、やや思考力と読解力が求められるということを示唆している。難解なセリフ、世界観、倫理的な問題を孕む事項についての哲学的な認識。それらの事項への積極的なアプローチ、つまり読者の主体性なくしては、この漫画を漫然と読み進めることはつらいと考えられる。それでも、アニメ版と比較すると外部記憶装置に頼る台詞がかなり少なく、読みやすい印象は受けた。また、少佐のキャラがアニメよりも、砕けた感じになっていて親しみが持てた。その分示唆に富む知的な発言が少ないという欠点もあるが。

だが、1991年初版のこの漫画が、17年後の今現在でも十分に通用しうる問題を提起していること。また、その世界観に向かっていくかのように、現実世界の方が進歩し続けていること。その2点だけでも、既存のSF漫画には到達し得なかった奥深さがある。さらに、深い社会考察、科学的なアプローチ。これらが複合的に作用して独特であり、かつどこか現実的な攻殻機動隊の世界観を構築しているのである。

この作品を楽しむために。

士郎正宗が1巻で述べているように、この漫画は解説文を読む回と作品を読む回に分けて読んでほしい。また、他のレビュアーの述べるように、一回で全てを理解しようとして読むのではなく、数回に分けて理解しながら読むのが賢明かと思われる。さらに、機会があれば、アニメ版も視聴してほしい。より深い考察ができるだろう。

総じて見れば、エンターテイメント性を備え、かつ深い考察をすることができているこの作品。良作であることは間違いない。だが、万人受けは決してしないと思う。現代、そして未来の社会が抱えるであろう諸問題への考察をしたい方、サイボーグ技術に関心のある方にはぜひ一読を勧めたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-27 19:51:26] [修正:2008-10-27 19:51:26] [このレビューのURL]

 あっぱれ。物語に広がりは感じられなかったが(特に氷室の将棋以外のエピソードが描かれているようで描かれていない)、それでも将棋を通して濃密な人間模様が描かれた傑作なり!?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-25 02:25:50] [修正:2008-10-25 02:25:50] [このレビューのURL]


ソクラテスの話がいいという評判が気になったので読んでみた。

なるほど、興味深い。

人間の嫌な部分といい部分、人間の複雑な性質が、色々な話の中に織り込まれるようにして描かれている。オペラを観た後のような感じ。オペラ同様、少し演出が大袈裟であるため、不自然に感じる人もいるとは思うが、壮大なテーマをこれだけ正面から描く漫画、そして話にうまくオチをつけることができている漫画はそうそうない。

一種の哲学書となりうる。人間の本質とは何かが描かれているのは前述のとおりであり、また日常生活を送ってふと疑問を感じたときに読み返して、「あぁ、そうだなぁ。」と感じることができるからだ。読後に思索にふけることができるほど、話が深いのである。一話完結でありながら、深い人間描写。作者の技量が試されたソクラテスの話に限らず、全体としてそのような雰囲気が流れている。しかも、説教臭さが出ないような配慮が感じられた。

絵はやや少女漫画のようであり、好き嫌いが分かれると思うが、是非読んでもらいたい作品。特に、思春期をすぎて青年となる人や、大人の人は楽しめると思う。適度なエンターテイメント性を備えた、考えさせられる漫画。ふーん、で流さずに、自分の身に当てはめて味わってほしい。何回も読むことができることに加えて、人によっては物事の考え方が変わったりするほどの力をもった作品。9点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-16 06:50:18] [修正:2008-10-24 15:21:50] [このレビューのURL]

物語に深みは無いが、バトルはそれなりに見ごたえがあるし5巻でしっかりと完結しているのが良い。
絵も上手だし見やすい。
自分は飽きることなく無く一気に読めました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-23 20:07:24] [修正:2008-10-23 20:07:24] [このレビューのURL]

5点 CLAYMORE

[ネタバレあり]

得点のみ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-23 17:43:38] [修正:2008-10-23 17:43:38] [このレビューのURL]


熱くて、青臭くて、読むと疲れる漫画。こういった作品を描くことのできる女性漫画家は稀だ。いや描こうとする、といったほうが正しいか。いずれにせよ、最近の漫画には希薄な傾向を持った漫画である。

刃の切っ先を突き付けられるような感覚を抱きながら読んだ。そう、無意識のうちに恐れを抱きながら。

自分の心を無意識のうちに包んでいるオブラートを、読んでいくうちに、一枚ずつ剥がされていく感じだ。作者は問いかけてくる。夢とは何か、自分とは何か、友情とは何か。自分で言葉にうまくまとめることもできないし、口に出すのも恥ずかしいテーマである。また、成人となり、そういった類の事柄を幼少の頃よりも抑圧しながら生きている身としては、直視することが難しいテーマである。いや、直視したくないといったほうが正しいか。

しかし、それらのテーマを正面から、荒削りながらもしっかりと描いている。私はこの漫画を読んでハッとしたのである。小中学生の頃は誰もが兼ね備えていたであろう夢を、大人になっても持ち続けることの大変さ、それに伴う自己責任の大きさが伝わってきたからだ。このテーマを、3巻という限られた巻数の中でまとめた作者の技量を称賛したい。

絵も荒削りであるため、好き嫌いは分かれるだろう。だが、私はこういった作風に、絵が見事に一致していると感じられた。青臭さが際立つため、食わず嫌いしてしまう人が多いかもしれないことは事実であるが。

全体的に見れば、エンターテイメント性を備えつつ、考えさせられる漫画として確立していることは事実である。だが好みは分かれるだろう。上記のような現実、事実を直視できるか。また絵であきらめずに読みとおすことができるか。その二点でこの漫画の評価ははっきりとわかれるだろうし、分かれた方が議論の余地も残される。私としては、3巻の中でこれほど完結している漫画とは出会ったことがないし、多くの巻をかけてもこういったテーマに深い意味を与え、ある種の解ともいうべきものを提示できた漫画にあまり出会えたことがない。私の中では、歴代の漫画の中でも頂点に君臨する漫画である。文句なしの10点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-13 20:07:29] [修正:2008-10-23 11:36:52] [このレビューのURL]

後半の絵はちょっと受け付けないですけどエロ以外も普通に面白いので読むのに支障はありません。コメディ部分も結構いいです
主人公と共に三年間歩んでいくような作品です
ラストは不覚にも感動しました。サブヒロインはかなり不憫ですけど

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-21 15:50:13] [修正:2008-10-21 15:50:13] [このレビューのURL]


歳をとれば、誰しも現実生活が少し窮屈に感じられてくる。そんなときに、童心に戻りたいなぁ、と感じた時におすすめしたい漫画。

主人公が敵と戦い、成長する王道漫画ばかり読んでいると疲れる。同様に、このような淡々とした日常描写を中心とする漫画ばかり読んでいても退屈だ。バランスの取れた読み方をすることが大切なのだと思う。以上は低評価レビューを読んで感じたこと。

本題に戻ると。

疲れた時によつばの破天荒な行動を読むと癒される。猫好きな人の心理とはこんな感じなのだろうか。私は犬も猫も嫌いだが。子供の心理を描くのは難しい作業だと思うのだが、あずまきよひこは描くのがうまい。そういえば、自分も昔はこんな手のかかる子供だったなぁ、と親から聞かされた苦労話を思い出す。そして今の窮屈な日常を顧みるのだ。あぁ、こんなふうに素直に、純情に生きたい。などと叶わない夢をよつばに託して、私は今日も窮屈に生きる。

全体的にみると、そこまで絶賛する類の漫画ではないように思う。ただ、もはや戻れない日常を思い出して、今の自分を見つめなおすときに読みたい漫画。エンターテイメント性も、笑いを臭くない程度に挟み込んでおり、さくっと読むことができる。夢中になって読むことのできる漫画。7点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-21 15:39:00] [修正:2008-10-21 15:39:00] [このレビューのURL]

非日常から来る混乱を表現しようとしているのか、登場人物が突然豹変するパターンが多いのですが突然すぎて違う意味でビビリます
これでは唯の二重人格キャラです
あといきなり右翼だの左翼だの言われても困ります。しかもやけに身近なものみたく扱われています
平凡な高校生が左翼思想がどうこう雑談しないでしょう。普通は

まあそういう突飛な部分を気にしなければ結構楽しいのでは?
お色気ありグロありでスプラッタ映画の雰囲気はでているし

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-20 13:36:49] [修正:2008-10-20 13:36:49] [このレビューのURL]

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