「夜、テレスドン。」さんのページ
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8点 妖怪始末人トラウマ!
魔夜峰央の絵を「典型的な少女漫画の絵」として見る人は多いだろうが
やっぱり男だけあって他の女性作家にはない色艶のある絵になってる。
ところが↓でも書かれていられるように、そういう美意識がスパッと抜けてるんですね、この漫画。
あの妖しい美少年と黒ベタ背景の、凄みのあるコマは何処!って感じで。
でもトラウマと貧乏神の間抜けな掛け合いが楽しいから、それはそれで良いんです。
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[投稿:2007-09-15 02:18:36] [修正:2007-09-15 02:18:36] [このレビューのURL]
9点 猟奇王
川崎ゆきおと言えば、まずその絵の下手さに意識がいくだろう。
単行本「悪いやつほどよく走る」の蛭子能収の後書きによれば川崎ゆきおは
「ひざの上にイラストボードや製図版を乗せて背もたれで、そり身でバランスをとって描いている」そうで
そりゃあ線もヨレるわってことで、しかし、そのヨレが「世と対峙できない」という
川崎のテーマと合っていて実に・・・と言いたいがコマの中の黒が占める面積が
特に初期になればなるほど多く、繊細と言うよりは、むしろ堂々として見える。
しかし「世と対峙できない」ことを、そう堂々と下手な絵で表現してるとこが
情けなくって、そこに読んでいて惹きつけられるんだよな。
まあ下手とは書いてますが、個人的には好きな絵柄です。
長井勝一氏も、「下手なんだけど郷愁をさそう。そこに引っかかった。」
と後のインタビューで語ってます。
4ページ程度の幼少のイメージを描いたと言う短編シリーズは、直接的な暗さに、その「黒」が生きてる。暗い。
やはり根本には、とてつもなく大きな負の感情があるんだろう。つげ忠男好きらしいし。
ああ、私も猟奇王みたいに日がな茶をすすりながら最中を食いつつボヤきたい。
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[投稿:2007-09-05 01:28:06] [修正:2007-09-05 01:28:06] [このレビューのURL]
8点 金星樹
副題「SF短編集」とあります。話の設定にかなり凝ってます。
絵は上手いとは言いがたいんですが、その無骨さが妙に
物語のハードな構成にしっくりする。
ネット上で諸星大二郎風、という意見を見ましたが
そうですね、少女漫画様式に則った諸星って感じがする。
だから一応可憐さはありますよ。
SFっていう面がよく強調されることが多いですが、もう半分は
ラブ・ロマンスで出来てるマンガなので、そこでさっきの可憐さも生きる。
絵は下手って書いたけど、見入るようなコマ使いも何個かあるし
何より、話作りの上手さが圧倒的に高い。
文庫化されたようですが、どうもそれも絶版らしいので
せっかくですから古本屋に行って奇想天外社版を漫画マニアなら是非。
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[投稿:2007-08-29 03:20:05] [修正:2007-08-29 03:20:05] [このレビューのURL]
8点 人でなしの恋
すいません、漫画じゃなくて画集なんですが。
様々な雑誌、単行本、他作家への寄稿などで
ポツポツと発表していた一連の一枚絵シリーズをまとめたものです。
どうせ出ないだろうな、と思ってたから出たときは嬉しかったなあ。
あの二回で終わった「右手地獄」まで収録されてるよ。
いやー、沙村さんの絵は美しいです。
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[投稿:2007-08-01 17:11:51] [修正:2007-08-01 17:11:51] [このレビューのURL]
8点 かってに改蔵
この手の漫画はネタが濃くなればなるほど
書き手と読者の距離が縮まり、共同意識のようなものが生まれる。
巻末の読者コーナーの盛り上がりに顕著。
チタンやウミの「お約束」も更に閉鎖性に拍車をかける。
その閉鎖性が、読んでた当時、気持ちよかった。
なんだかタイムボカンシリーズを思い出してしまうなあ。
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[投稿:2007-07-26 17:04:41] [修正:2007-07-26 17:04:41] [このレビューのURL]
9点 少女同盟
傑作「美々子神サマになります!!」を収録。
神田森莉は、変な言語感覚(意図的)と人間性ゼロのストーリー作りが素晴らしいわけですが
普段は短編のみしか描かなかった神田森莉が
美々子では前編後編に渡って描き、その暴走を止めようとしません。
いつもは少しのページで終わっていたから良いものの、二話に渡ると、もう凄い。
とある教団をネタにしているということだけが評価されている気がしますが(まあ、それも凄いんだけど)
やっぱり作品を通してのテンションがオカシいです。痺れます。
「新宿ハルマゲドンだ!」は格好いいよ、やっぱり。
この絶好調の頃に描かれた「37564ひめゆりの島」っていう
どこの雑誌にも危なすぎて載せてもらえなかった傑作があるんですが
なんと本人のサイトで公開してくれてます。ありがたい事です。
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[投稿:2007-07-26 16:29:59] [修正:2007-07-26 16:29:59] [このレビューのURL]
10点 ガラス玉
思春期の、思い起こしても恥ずかしい孤独感、閉塞感。
これを表現するのに例えば、リストカットなんかをストレートに
書いているマンガをよく見かける気がしますがなんというか……薄いですね。
「リストカット」が思春期の象徴として定型化してしまっているため
今更そんな事されても面白くもない。「ああ、またいつのもね」ってなります。
まあ、とりあえず岡田史子を、読みなさいよ。
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[投稿:2007-07-26 16:08:03] [修正:2007-07-26 16:08:03] [このレビューのURL]
9点 地獄組の女
頭のおかしいキャラたちを、ダラダラ整合性のない話の中で動かしている。
こっちは変なテンションに終わりまで、ただズルズル引きずられていく。
それが、この上なく気持ちいい。傑作。
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[投稿:2007-07-18 01:39:48] [修正:2007-07-18 01:39:48] [このレビューのURL]
8点 世界の孫
たとえアフタヌーンでも、SABEはSABEであった。
暴力的なまでの脱線が心地良い。もっと壊してってください。
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[投稿:2007-07-18 01:23:09] [修正:2007-07-18 01:23:09] [このレビューのURL]
8点 黒のもんもん組
なんかすごい事してる、って評価を聞いていたんだけど
「まあ所詮は少女マンガでしょ」
と軽い気持ちで3ページ程パラパラめくった所で
あれ…何が描かれてたのか分からない、となって
改めてその3ページをしっかり読んだところ、納得。
作者の冷めた暴走が素晴らしい、傑作ギャグ。
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[投稿:2007-06-29 21:45:25] [修正:2007-06-29 21:45:25] [このレビューのURL]