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総レビュー数: 258レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年06月29日

始まったときからなんとなく見てきた作品なんだけど安定しておもしろい。最近のジャンプにありがちな主人公が急激な勢いで上手くなったり、必殺技くりだしたりな漫画じゃなくて安心した。最近合宿や練習のシーンが多くて地味に感じるけど、きちんと努力する姿勢を描いてくれているのはうれしい。打ち切り危惧していたけど乗り切ったようでよかった。今のところまだ良作のレベルなのでこのあとつきぬけるようなら点数も上がるだろう。今のジャンプではネウロ、ワンピースに続いて楽しみにしている作品。
 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-07-01 21:25:47] [修正:2011-10-27 18:01:13] [このレビューのURL]

至る所にジョジョの匂いがする能力バトル漫画。それに少しミステリーを加えたところが少し新鮮。

三巻くらいまでは頭脳戦の要素が強かったのだがどんどんただのバトルになっていった。個人的には三巻くらいまでが好きだったかな。主人公は熱血漢で、一部では友達を助けるために旅をし、戦っていくというまさに少年漫画な展開なのだがそこに適度な絶望と謎をちりばめることで奥行きを出している。二部からは舞台が世界に広がっており、まだ結末は見えてこない。

原作者がついている漫画なのだが、それが短所ともなっている。構成が今のところとても上手くまとまっていて良いのだが、盛り上がりとか勢いがいまひとつ感じられない。安心して楽しめる漫画だが、何か突き抜けるものをこのあとに期待している。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-07-17 22:44:57] [修正:2011-10-27 18:00:48] [このレビューのURL]

この作者は将棋でも格闘やっちゃうのか、
て思うんだけどそれでおもしろいのが
すごい。今のやってるところとかほんとに
殺し合いしてるし・・・

個人的にはエアマスターは格闘漫画だったから
一緒に熱くなれたんだけど、ぶっちゃけ
将棋でここまでやられるとちょっと引くときが
あって、そこが自分にはちょっとあわない漫画
なのかもしれない。

熱い漫画家といえば藤田さん、曽田さん、村枝さん
とかいるけど、この人は、悪い意味でなく、すごい
泥臭い熱さがあると思う。

とりあえずとこまでも力押しなのにそれを納得させる
豪腕は感心するしかないなー。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-05 19:33:07] [修正:2011-10-27 18:00:15] [このレビューのURL]

5点 咲-Saki-

とりあえずこれを麻雀漫画として読むと痛い目を見ることは確か。

今まで麻雀漫画といえばアカギなど実際麻雀をある程度やってないと魅力が伝わらないニッチな面が強かったということで作品数の多さに関わらずメジャーな作品は少ない。
咲では
・この世界では麻雀は老若男女問わず万人に人気の競技。高校の全国大会も存在する。
・麻雀漫画の泥臭い絵のイメージを覆した美少女中心の萌え絵。
・麻雀をある程度知らないと分からないような演出が極力省かれている。サッカーでいうキャプつばのような現実ではありえない超人的な作風でかつジョジョ的な能力漫画の場合もある。
このように麻雀漫画では革新的な面が非常に多くかつ万人向けでそこがうまくヒットにつながったと思われる。
漫画としての方向性の問題なのでそんなうち方ありえないよとかそんな展開あるわけないとかいう突っ込みは無粋。
これはこれでありだと思うけど目新しさ以外で見ると残念ながら並みの漫画です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-07-01 01:10:16] [修正:2011-10-27 17:59:22] [このレビューのURL]

この漫画が楽しめるかどうかは作者がテツである横見さんにつっこむ場面や独り言を言う場面で自分もそう思えるなら楽しいだろうと思う。自分はけっこう感情移入できたので中々おもしろかった。なので、ほかのひとも言っているけど実際の鉄道マニアの人が読んだらまったく面白くないんじゃないかと思う。画風もルポ漫画の形式にあった感じの絵でよいと思う。関係ないけど月館の殺人でもテツ出てきたし、どうやらIKKI編集部にはテツが多いらしい・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-06-30 12:18:47] [修正:2011-10-27 17:58:17] [このレビューのURL]

少年漫画で”剛腕”を感じる作品というのはたくさんあるんだけど、まさか少女漫画でそれを感じることがあろうとは。

楽器未経験の女の子が、憧れていた強豪校のブラバン部に入って…というお話。

昨今ありえないくらいに純粋でひたむきかつ体育会系の物語。体育会系特有の縦社会的な所や理不尽な感じって実はこういうまっすぐな物語と相性がいいのかもしれない。
正直私は話に乗り切れているかというとそうでもなくて、だってもうこんなピュアさを信じられなくなってきてるから。それでもぐいぐい読まされるのは、「嘘っぽい」なんて言葉を挟む余地がないくらいの熱量と力がこの作品にはあるからだ。何という剛腕。
大介なんて男目線だとファンタジーだし、閉じこもった先輩のエピなんておいおいそれでいいのか?…と思うわけだけど、もはや突っ込めない雰囲気なほど疾走し、やりきってるのはすばらしい。不純物なんて全くない。

それにしても体育会系という言葉が最近否定的に使われることが多い中で少女漫画でこれを描いてしまうというのは何気に凄いな。だって大きく振りかぶってやちはやふるに至っては同学年とそれ以下しかいないし、野球漫画を見ててもそんなに体育会系を感じる作品はないのに。
では青空エールがちはやふるのように本質が少年漫画かといえば確実にそうではなくて、紛う事なき少女漫画だ。心理描写を文字でばんばん詰め込んでいくのは情緒がないけど、この漫画らしいひたむきさはよく伝わってくる。自分の中に深く深く没入していく。私は置いてけぼりなのだが。

つまる所20代の男が読むために作られてはいないということ。10代のまだこの作品のピュアさを信じられる年代の人や女性だからこそ大好きになれる作品なのかもしれない。それは別に悪いことではなくて、多分ある程度の年を取った男性だとあまり共感できないというだけだ。
恐らく男のレビュワーの方々の点数が高くないのは偶然ではないと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-25 12:23:20] [修正:2011-09-26 00:34:22] [このレビューのURL]

アンダーカレントの豊田徹也の色々な人々の色々な話を描くショートショート。その傍らにあるのは珈琲。

ものすごーーーくこちらに投げっぱなしな作品。ある意味すごいよ。
志村貴子作品でよく「行間を読むのが楽しい」的な感想をよく聞く。大まかに分類するとこの珈琲時間もその手の作品に分類されるのだろう。ほぼ行間しかないのだけど。

例えば二時間の映画があって、その中の5分間を適当に切り取って見せられている感じというと分かるだろうか。もちろん背景の説明なんかない。
珈琲時間はちょっとした会話や仕草からその登場人物の裏に浮かび上がるものを想像して楽しむ作品なのだ。

これは好き嫌いが分かれるだろうな。こういう作品は好みだけど、この作品に関しては私はどちらかというと非。
ショートショートだからしょうがないにしても、あまりにも登場人物の情報が少ないのでその人に大して興味がわかず、興味がわかないとその背景を想像する気になんてなれない。ほぼ眺めるように読んでしまった。ちょっとだけ時間のある時にぱらぱらめくるといい感じな気がする。

でも間違いなく好きな人は好きなはず。一読してもいいかも。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-25 11:30:44] [修正:2011-09-25 11:33:53] [このレビューのURL]

いくえみ稜の短編集。短編集とはいえつながっている話も多い。
潔く柔くのプロトタイプ的な作品もあるのでそちらが好きな方にはおすすめしたい。

基本的には潔く柔くに似た雰囲気。あちらがあまり合わなかったのでこちらも同様合わなかった。
この手の一人称的な作品は共感できないと読むのが厳しい。

文庫で読了。1巻と2巻途中までは苦痛すぎて途中で投げようかと思った。そこからはそこそこ楽しめる話もありつつ読むのが苦痛な話もありつつって感じ。

もういくえみ稜自体が好みではないのかもしれないけど、もう少し他の作品読んでから判断しようと思う。
熱狂的に好きな人がいるのも分かりはする。私が好きではないだけで。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-17 03:12:14] [修正:2011-09-17 03:33:26] [このレビューのURL]

辻村深月原作の長編ミステリーのコミカライズ。

辻村深月さんは透明感のある静謐な文章が好きで、そこそこ著作は読んでいます。じゃあなぜこの作品は読んでいないのかというと、あまりに長すぎるから。
メフィスト賞を取っただけあってある程度評価はされているんでしょうが、1000ページを超える小説なのでまあ気軽には読めない。
そんな時に、さよならフットボールがとてもおもしろかった新川直司のコミカライズを見つけたので読んでみた作品。

結論から言うと、うーん…残念ながら微妙。
まずミステリーと言いつつも、設定上中々ロジカルな解決は期待できないわけです。だって知ってるはずのことを思い出せないようにされてるんですから、常に受動的にならざるを得ない。
恐らくミステリーの皮を被ったホラー風味の青春小説なのでしょう。それにしても色々と不満はありますが、結局過去と向き合い思い出すまでの過程で説得力が薄かったことに尽きるかと。最後の方は特に。
最終的な結末もこれまた微妙。あらすじを見てもらえれば分かるように、相当不条理で現実離れした舞台なんです。こんな設定がそんな結論に持っていくまでに必要だったのかな。
またこの作品では絵も発展途上という感じで、全てが悪くはないけどおもしろいかと言われると…って感じでしたね。

新川直司の調理が良くなかったのかそれとも原作が合わなかったのか分からないので、しょうがないので、原作読もう。
読む気にさせてくれたのと、不快ではなかったので読んで良かった、かな?

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-10 02:16:12] [修正:2011-09-10 02:16:12] [このレビューのURL]

この漫画を一言で表すと「ハッタリのインフレーション」。

いつからだろう、ハッタリを利かせた方が勝つようになったのは。
幼年編でオーガが地震を自身のパンチで止めたという自負心に始まり、闘技場編の想像の力を刃牙が持ち出したのを経て、花山vsスペックの「まだやるかい?」で個人的には最高潮に達した。

ベルセルクを見れば明らかだが、最高潮に達した後の盛り上げ方は難しい。じゃあハッタリ以外で勝負すればいいじゃんと言うのは多分浅はかで、実際やってしまうと盛り下がるのは目に見えている。もう後には退けないってやつだ。
その結果カマキリを皮切りに迷走が始まってしまった。後はいわゆる色物マンガ的な扱いを受けちゃってるわけで、小学生の時に闘技場編をわくわくしながら読んでいた身とすれば悲しいなぁ。いや、私もネタにしてますけどね。

板垣先生にがんばって原点回帰して欲しいという思いはあるにはあるが、無理だろう。残念ながら。
でもここまで来たら最後まで読みます。 

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-09-01 19:24:25] [修正:2011-09-02 03:25:17] [このレビューのURL]