「ジブリ好き!」さんのページ
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7点 Übel Blatt
真の英雄は、世界を統べる英雄たちへ復讐を誓う…
とにかく切ってきって斬りまくる。
普通、ファンタジーと言えば戦う相手はモンスターなんですが、この作品ではとにかく人。エルフやらモンスターは申し訳程度。
どうしようもない悪人を、主人公が切り捨てる。必殺仕事人のヨーロッパバージョンみたい。ただ、復讐相手が世界を治める英雄という設定と各キャラの、絡み合う立ち位置が、ワンパターンな物語にさせず味を出してると思います。
やってることは血なまぐさいことこの上ない。
けど、いかにもスクエ二らしい画とやたらエロい(今ではデフォなのかな?)女性キャラの衣装で中和されます。
勧善懲悪ものは苦手なんですが、この作品の勧善懲悪は僕が嫌いなタイプとは違うのでアリです。
ファンタジー漫画ならではの、壮大で幻想的な世界でありながら、ファンタジーぽくない部分も目立ちます。
例えば、魔法よりも剣が主流なんですね。魔物同様、魔法も申し訳程度です。
あと、個人的な意見ですが、ファンタジー漫画は子供たちを現実とは離れた夢の世界へ誘うものだから、あまりエロシーンはないように思えます。お色気はあっても直接的な表現はしません。しかしこの漫画、エロシーンは結構自重してません。ちょっと驚きました。。
巻末の世界観説明は嬉しいです。直接本編とは関わりませんが、作者の作品への思い入れがわかるし、いかに作りこまれた世界観なのかわかります。ファンタジーでこれだけの量を解説してくれてるのは、ネギま!と刻の大地くらいしか知りません。
主人公が、七英雄によって築かれた治世を壊して良いのか葛藤する場面が好き。抑えきれない憎悪の一方で、自分が守るはずだった世界の平和を自分で壊してしまうことに悩む。そして選んだ道は…まさにダークヒーロー!
ただ主人公は強すぎるし、そのせいか仲間が若干空気なのが悲しい。皆キャラとしては嫌いじゃないんですが…主人公が圧倒的すぎて、戦闘に緊張感がないんですね。戦闘描写はうまいと思いますが。
テンポも良く、スピード感は抜群!素晴らしい世界観と面白い設定が魅力の復讐劇です。
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[投稿:2010-03-28 02:05:42] [修正:2010-04-21 11:54:07] [このレビューのURL]
5点 賭博堕天録カイジ 和也編
雑誌で追ってますが…
今までのカイジシリーズと比べると…まだ完結してないし、単行本で一気読みすることで魅力が増すタイプかもしれませんが…
驚くほど、福本先生かと思ってしまうほど、面白くないです。
トリオのギャンブルが始まるまでの話はおいといても、現在進行中のそのギャンブル自体も、賭け事らしい面白さ・ゲームとしての面白さがなく、それぞれの過去もなんだかパッとしません。
これから面白くなる布石だと信じて、読み続けていきます。
とりあえず今はお薦めできるほどとは言えないかも。
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[投稿:2010-04-19 21:23:39] [修正:2010-04-19 21:23:39] [このレビューのURL]
8点 七夕の国
もの凄く練られた作品です。
これほどリアリティのある歴史や地理を創造してしまうのは本当にすごい。ヒストリエやヘウレーカで西洋史に詳しいのはわかっていたが、日本に関する造詣も恐ろしく深いのかもしれない。
序盤の盛り上げとラストの怒涛の伏線回収。
考古学的謎を解き明かしていく様も、窓の外も能力も、ものすごく面白かったのに、どこか物足りない。
やっと舞台が整ったところで終幕してしまったような感じだ。
「ここから先は、あなたの想像でお楽しみください」
うーん、じゃあ自分なりの見方を言ってみようかな…
主人公は最後まで丸神の里の人間ではなく、丸神研側の人間という立ち位置なので、主人公側にとっての物語は、丸神の里の歴史的謎を解き明かすことで良いと思う。
読者は一人の考古学を学ぼうとする学生の気持ちになって読めばいい。
だから、宇宙人の存在やら能力の謎は、あくまでサブストーリーとして見る。だけど、やっぱりそっちの謎にも関わりすぎたから、結末を見届けよう。はたして頼之はどこへ行ったのか?
主人公の見解に合わせれば、その答えは「死」と同じだ。
我々にとって全く未知で、絶対解明できない死後の世界。
頼之がどこへ行ったのかわからないのは、死者が何処へ行くのかわからないのと同じことで、「宇宙人の世界」と「天国と地獄」、「カササギ」と「神様」は何ら変わりない。
重要なのはもう戻ってこれないかもしれない、ということ。死との類似でいえば、輪廻転生が本当かどうか。だから主人公も、最後ヒロイン・幸子を全力で説得する。結局ナン丸にとっても、窓の外に行くことと死ぬことは同義なのだ。
しかしそれは、窓の外を知らない主人公の意見にすぎない。幸子は窓の外を見ている。丸神教授も、手が届く能力を「窓の外に突き落とす」と表現しているように、窓の外が見える者にとって、球体に触れることは、「死」よりも「窓の外」への道だと思う方がしっくりくるのだろう。
頼之は、この世の未練を捨て心のモヤモヤを消すために会いに行くと言う。この話で何度も出てくる、「天の川の彼方より誰かが迎えに来てくれることを信じて…」という言葉とは真逆の対応だ。
里の呪縛にとらわれることなく行動してきた頼之は、しっかりと里の外の世界も知っている。そんな彼が、己の推測を信じて行動に移そうとした時、主人公の言葉に耳を傾けた。「世界を知れ」と叫ぶ主人公の話を聞いた後、「気が変わったらあとからおいで」と言う。これはつまり、主人公の説得力ある主張も、「窓の外」を知った絶望の前では無意味だと言っているように聞こえる。「窓の外」がそれほどの世界ならば、もはや頼之が行き着いた場所を想像することは困難だ。
個人的に気になることが2つ。
1つは、最終的に幸子がしっかり外の世界に出て様々な体験をできたのかどうかだ。それとも彼女は、ナン丸の説得も空しく、この世を知ることなく小さな呪縛に縛られ、丸神の里から出れずにいるのか?最後に主人公と会ったところが「外の世界」ではなく、「丸神の七夕祭り」だったことは、果たしてどちらを意味しているのだろう…
そしてもう一つは、主人公の額の変化が消えたこと。最初は、頼之が消えた時悲しい顔をしてた幸子が最後笑顔で「ようこそ」と言っているから、頼之が呪縛の解放に成功したのかと思った。でも以前として山での七夕祭りをしているから、そうではなさそう。単純に、能力を使わないでいれば、元に戻るのだろうか…
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[投稿:2010-04-06 23:48:15] [修正:2010-04-11 20:12:50] [このレビューのURL]
9点 火の鳥
壮大なる、「命」をめぐる物語!
古今東西、権力者から動物まで、あらゆるシチュエーションで紡がれる不老不死を巡る物語です。
不老不死の血をもつ火の鳥が全ての物語を通したキーであり、本当に多様な物語が描かれています。今も昔もそして未来も、人が求めるのはやっぱり「不老不死」だからこそ、全く状況は違うのに求めるものが同じという物語がいくつも生まれたのでしょう。
命をめぐる問答が恐ろしく深く、また説得力を帯びてます。それは、手塚先生が戦争を生き延びた数少ない漫画家の代表者だからでしょう。最近の漫画でも、戦いにおける生や死を描くものは多いですが、しょせんそれを描いてる漫画家は戦争を間接的にしか知り得ません。嘘っぱちとまでは言いませんが、その描写のリアリティや説得力において、手塚先生は一線を越えていると思います。そういう意味で、手塚先生は今の漫画家にとって、越えられない壁をもっているのだと思います。
漫画としての面白さも一級品です。
展開や見せ方が半端じゃなく多様で飽きません。
子供の頃から家に初版で大判の単行本があったので、読み耽っていた思い出作品でもあるのですが、ロビタやナメクジ帝国の話や、宇宙船で彷徨う話はものすごく怖かったです。
昔の漫画には説教くさいものが多いのですが、この漫画はそんなことはないと思います。てゆうか、これはもう説教とかいうレベルじゃないです。
説教臭さは、作者の意見の代弁者として、キャラが自分の意見を頑なに貫いたりアピールすることで、読者が押し付けられた感じになって生まれるものですが、この作品では命についてあらゆる考えをもったキャラが登場しながらも、そのほぼ全てのキャラの考えが火の鳥に一蹴されてしまうのです。
また、火の鳥自身は考えを一蹴しながらも、自分の意見を押し付けません。明確な答えを提示しない場合も多いです。
つまり、読者は物語を読みながらどの考えに共感できるかを探し求めればいいのです。物語として、各話とも火の鳥以外の主要キャラの死までが描かれていますが、きれいな死に方も志半ばな死に方も様々です。男も女も子供も老人もロボットも動物も、十人十色の生き様・死に様が魅力的で感動的なんです。
不老不死が正しいか否かということ以上に、生とはなにか?死とはなにか?を問われます。
「死」というものに恐怖を感じている方は必見!
僕も「死ぬのが怖い」とか「不老不死が欲しい!」なんて思ったりしますが、この話を読む度、大切なのは「生きる喜びを感じること」や「生き様」なんだなぁと思います。
ナメクジ帝国の話で、不老不死になった主人公が何千年と孤独に彷徨う姿を見てしまった時、「死ぬことには生きることと同様の喜びがあるのかもしれない」、なんて思ってみたり…
未完だけど、それぞれの話は基本独立なので、読む分には問題ありません。なにより、火の鳥の物語は、僕らがそこから何かを感じ取ることで完結するのだと思います。
ナイスレビュー: 4 票
[投稿:2010-04-05 15:15:58] [修正:2010-04-11 19:39:04] [このレビューのURL]
7点 大日本天狗党絵詞
作者の初連載とは思えないほど、新人とは思えない話の方向性と独自性をもった作品です。それでいて、序盤こそ盛り上がりに欠けるものの、2巻でZ氏が登場してからの流れには新人がもつ特有の勢いをしっかり発揮しています。(最近の新人さんにも、ぜひこれほどの気概を持った方が現れるといいなぁ。)
物語は終始天狗の謎を追う展開ですが、そこには天狗に限らない、天狗を比喩とした社会風刺を感じ取ることもできます。
最高の力を持つ天狗、Z氏の姿が外人であること。
泥人形と、それを愛する者。
師弟関係。
天狗の本質:自分を天狗だと思い込んだ強いアイデンティティをもって初めて天狗となりえること。
そして何より、人間にも天狗にもなりきれないシノブの存在と結末。
こうした様々な要素を基に、自分がこの作品に何を照らし合わせて楽しんでいくかは、人それぞれでしょう。それだけ比喩になりえる多くの物事が、たった3巻(新装版)の中に詰まっています。
作中の人物は皆、自分のアイデンティティを失いかけながらも、最終的にしっかりと「自分」を取り戻していきます。
テングを見せつけられても確固としたアイデンティティで動揺もせず天狗としての気概を取り戻した師匠
人間にも天狗にもなりきれないシノブが、様々な経験を経て、何かを悟り、前向きに進もうとするラスト
しのぶに隠してきた過去を話、しっかり向き合おうとする教授
有吾堂も比良井も幸南も、不本意な結末を迎えながらも、しっかりと自身のアイデンティティを取り戻しています。
こうした登場人物たちのモラトリアムを楽しむ作品でもあるのです。
水墨画とも劇画とも思える筆のタッチも新鮮。迫力を引き出しながらも、細かい表情までしっかり書きこまれています。
とにかくどこをとっても独特な漫画ではあるのですが、その独特さが長所とも短所とも言えてしまう嫌いがあります。最近の漫画に馴れ過ぎた人には読みにくさを感じるでしょうし、テンポの遅さも気になるかも知れません。漫画らしいエンターテイメント性を発揮しているのですが、盛り上がりに欠けたり古臭く感じるかも。
一般受けする作品ではありませんが、もし漫画に娯楽以上の何かを求めるのであれば、一度は読んでみてはいかがでしょうか?
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-11 18:00:23] [修正:2010-04-11 19:35:11] [このレビューのURL]
5点 ギャンブルッ!
序盤の惹きつけ方が良くて、最後まで読んでいったのですが、勝負毎の面白さの差が激しいです。
頭脳戦の回は面白いことが多いですが、博才で勝っちゃう回は微妙なことが多いです。才能回が嫌いなわけではありません、空気はかなりうまく描けてて雰囲気が素晴らしいから。でも「そんなのありか!?」ってくらいの回が多いんですね。特に主人公のライバルの力がありえなさ過ぎて…
主人公のダークさが好きです。付き添いの数学者息子も良い味出してるのですが、ヒロインが空気すぎる。
学校に居る時だけ明るい空が拝めますが、基本は暗い夜での勝負。
この暗い感じが好きで、本当にその雰囲気には浸れてしまうのですが、総合すると賭博漫画としては飛び抜けた魅力に欠けてた気がします。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-11 01:53:43] [修正:2010-04-11 01:53:43] [このレビューのURL]
3点 最上の命医
漫画としての面白さより、最近の医学を漫画で学ぶ本って感じ。
主人公が完璧すぎるのはいいが、やることなすこと全て難なく成功するので漫画としての面白みはかける。
医学にうとい人が読んで大丈夫かというと、結構専門的で、解説も長くて読む気にならないんじゃないかと。
ただ医学部生や医学に興味ある人にはそこそこウケはいいので、そういった方は読んでみてもいいかも。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-02 04:45:51] [修正:2010-04-09 22:19:20] [このレビューのURL]
5点 トライピース
しっかりガンガン読者層を狙った画と表現を守りながらも、大きなテーマ性を持たせた作品。
バトル漫画としても及第点。
戦争をなくすために奔走する爽快な漫画。期待してます!
ただ作者の趣味なのか、無駄なところも結構多い。
ギャグ回や女装での受け狙いは完全に人を選ぶ。
けど個人的には微エロネタが好きだったり。ガンガンonlineでの番外編は、ちょっと予想外の反応や、あんな馬鹿なことを真面目にやっちゃったりで結構楽しめましたw
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-19 05:18:21] [修正:2010-04-09 01:02:39] [このレビューのURL]
8点 ドラゴンヘッド
底知れない恐怖を描いてくれてる点で、パニック漫画では一番好きです。
(サバイバル漫画としては一番とは言えませんが…)
明かされれば明かされるほどに絶望的な状況や、極限状態に陥った人間の狂気、龍頭を切った人、大きな穴の開いた富士山近郊を始めとした死んだ世界など、底知れない恐怖をこれでもかと見せつけられる。
最終的に全てを明かさずに終わったところが、更に好奇心を恐怖心を煽ってくれた。
終末には明確な理由なんていらないのかもしれない。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-11 15:42:28] [修正:2010-04-07 19:48:28] [このレビューのURL]
6点 ハルシオン・ランチ
マニアックすぎるネタについていけないことも多々ありますが、テンポが良いのですぐに次のネタに移って笑わせてもらえます。
いや、笑うというより二ヤけてしまう感じかな。
ヒヨス:ボケ専門、嘔吐美少女
メタ子:ツッコミ専門、キャラ大好き!
化野:二刀流、すぐ金出し過ぎ
トリアゾ:ツッコミ専門、ツンデレとツンツンの間
進次:ボケ専門、Twitterテラワロスww
アスキー犬:ツッコミ専門、たまにお約束
おばちゃんのちえ袋:ナイスツッコミ!
沙村広明作品は、無限の住人を少し読んだくらいでしたが、もの凄く引き出しが多いですね。ブラッドハーレーも鬱漫画だそうですし、どんなジャンルでも面白く描き上げてしまうのでしょう。
点数は次巻への期待を込めて少し辛めで。。
ところでこの本、古本屋で新品同然のきれいさだったので思わず買ったのですが、前の持ち主さんは沙村先生になんて言われたのかなぁ
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-07 15:30:27] [修正:2010-04-07 15:49:37] [このレビューのURL]
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