「とろっち」さんのページ
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書評、というか未読の方への紹介のようなレビューが多いです。
批評とか評論的なものはうまく書けません。
テレビアニメは全くと言ってもいいほど見ないのでアニメとの比較論も無理です。
なるべくレビュー数が少なめの作品を中心に。
点数はだいたいこんな感じ。全体的にかなり甘めに付けてます。
6点 とりあえず個人的には面白いと思ったもの。概ね合格点。でも特にお薦めはしない。
7点 「何か面白い漫画ない?」と聞かれたとき、「こんなのもあるんだけど」
8点 「何か面白い漫画ない?」と聞かれたとき、「お薦めなので読むべし」
9点 8点よりも個人的にずっと好きな作品。自分の中での「漫画の殿堂」入り。
10点 9点よりも個人的にずっと好きな作品。自分の中での「漫画の殿堂」入り。
<備忘録的追記>
毎年恒例(?)、未読作品で2016年ぜひ読んでみたい作品リスト。だいたい読みたい順。
空の色ににている、ヒカルの碁、4D、かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦、こいいじ、
ディザインズ、マイディア、ヴァニタスの手記、虚構推理、冬目景作品集 空中庭園の人々、
バツコイ、春の呪い、ぐらんば、ダンス・ダンス・ダンスール、帰ってきたサチコさん、
シンギュラー、ふしぎの国のバード、ノー・ガンズ・ライフ、ReLIFE、花とアリス殺人事件
未読作品で2016年初めて読んでみたら面白かった作品リスト。だいたい読んだ順。
町田くんの世界、百万畳ラビリンス、プラチナエンド、山と食欲と私、マダム・プティ、
HaHa、13月のゆうれい、花井沢町公民館便り、惑わない星、高台家の人々、
かくかくしかじか

「ヘタレなイタリア」が主人公の風刺ギャグ漫画。
国を擬人化する、という発想の時点で既に勝ち。
さらに、かなり綿密で詳細な人物(国の性格)設定のため各々のキャラ(国)がすごく個性豊かになり、
漫画としても風刺ものとしても良くできているなと思います。
例えばウクライナは「ヨーロッパ最大の豊かな穀倉」と「豊富な地下資源」=「巨乳(豊乳)キャラ」で
周囲から狙われている、ベラルーシはロシアの妹だが嫌われ者(独裁国家のため国際的に孤立)で、
ロシアと結婚(国と国とが統合)したがっているけどロシアは嫌がっている(政治・経済的に)、等々。
歴史上の様々な出来事をキャラ同士のエピソードに上手く変換し、わかりやすく見せてくれます。
どこかほのぼのとしていながら、実にシニカルな視点のネタが多いのも好み。
一目でうっすらわかったような気になる世界情勢。 気になるだけですけどね。
もちろんこの作品で国際政治を学ぶのは不可能ですが、雑学程度としてなら十分に楽しめます。
問題は、漫画として純粋に面白いかどうか、ということ。
他の方のレビューにもありますが、構成やオチを楽しむよりはキャラの個性を楽しむ作品と言えますし。
みんな似たような顔しているから登場人物が誰が誰だかわからないのが欠点。 絵も雑すぎ。
あと、さすがに最近はネタ不足気味な感ありです。
良くできている部分と商業レベルに達していないような部分とが混在しているので、評価が難しいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-22 00:46:34] [修正:2011-02-22 00:53:39] [このレビューのURL]
4点 カテキン
青春+微エロを貫き通した作品。
連載時、「いつかきっと何か起こりそうだ」という予感を感じながら読み続け、
ついに何も起こらないまま終わってしまった作品。
でも10巻も続いたんですよね。 同じような期待をしてしまった人が多かったのでしょうか。
一言で言うと、よくわからんマンガ。 そんなレビューありなのか。
まあ後々考えると、こういうおバカな時期って必ず人生の糧にはなりますけどね。 そういうことなのかな。
あ、絵は上手いです。 それだけ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-02-10 00:44:15] [修正:2011-02-10 00:45:12] [このレビューのURL]
7点 HOTEL
良質のSF短編集。
メインとなる短編が5編、さらに各編の間にそれぞれ2ページのショートSFが計4編入っています。
「HOTEL -SINCE A.D.2079-」
人類が滅亡する間際に作られた塔、通称HOTELが、永い年月を過ごす話。
非常に完成度が高くて読み応えのある壮大な物語ですが、さらにより良いものにしているのが
作中で効果的に挿入される「What A Wonderful World」。
この素晴らしき使い方。 聴きながら読むと感慨も倍増。 さらに胸が熱くなります。
高い画力と見事な構成力で余韻まで計算されて描かれた、この短編集の表題を飾るに相応しい作品。
「PRESENT」
これはマジで巧い。 泣けました。
「全てはマグロのためだった」
個人的にはこれが一番好きですね。
作品のスタート地点を敢えて「HOTEL」と同じ位置に設定して、コメディタッチでグイグイ進みながら
ちゃんと別のところにゴールを用意しています。
しかもそれら全てはマグロのためだったw
オチも綺麗。 お見事。
「Stephanos」
短い中にいろいろと仕掛けを凝らしていますが、結局はBASTARD。
「Diadem」
こっちはちょっと銃夢っぽい作品。
後2編は前3編と明らかに方向性が異なるので、好きな人向け。
本格的なSF作品ではありますが、骨太SFと言うよりは「すこし・不思議」程度の感覚で読めるので、
SFが苦手な方にも読みやすいと思います(少なくとも前3編は)。
あくまで作品全体として評価して7点。 ただし幾つかの短編は傑作と言っても良いほどの出来です。
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[投稿:2011-02-04 01:02:49] [修正:2011-02-04 01:02:49] [このレビューのURL]
5点 失踪日記
突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで、
波乱万丈の日々を綴った作者の体験記。
絵柄は昔のギャグマンガですが、妙にリアリティがあり、結構すごい内容だと思います。
が、悲壮感を全く感じさせない描き方がまたすごいです。
独特の視点と感性で、辛いはずなのにむしろ楽しそうに感じてしまうのも作者の技量あってこそ。
失踪したいのになかなかできない人はこれで疑似体験できるかもしれません。
とは言え、この作品を読んでみた感想は、期待していたほどでもなかったかな、という印象。
確かに作者の上手さは存分に感じられますが、作品としてそこまで面白いかというと、うーん…。
盛り上がる箇所や見せ場もなく(恐らく意図的に)、起伏のないままのらりくらりと話が進んでいく印象。
あれだけ賞をたくさん受賞して話題になった作品なので、自分の中でかなりハードルが
高くなっていたみたいです。
これから読む人は軽い気持ちで読んでみた方がいいかも。 つまるところ単なる日記です。
敢えて家族にはあまり触れていませんが、残された方はたまったもんじゃないでしょうね。
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[投稿:2011-02-04 00:57:53] [修正:2011-02-04 00:58:23] [このレビューのURL]
エヴァの世界観を上手く使ったお遊び作品。
こういうの嫌いではないです。
確かにファンブックの域を出るものではないですし、
エヴァである必要性はどこにもない、と言ってしまっては身も蓋もないですけどね。
でも妙なところで本編とちゃんとリンクしていたりして、それなりに上手くできてるな、という印象。
漫画としてもそこそこ面白いです。
すごく良く言えば、「ほのぼの」が感じられるエヴァ、ですかね。
一部のキャラ(特にレイとゲンドウ)の性格が大幅改変されてラブコメ仕様になってますので、
それを許せる人向け。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-01-25 00:48:18] [修正:2011-01-25 01:14:47] [このレビューのURL]
7点 となりの怪物くん
言うなれば、「君に届け」を変人だらけにしたような感じ。
そんな風に感じるのは自分だけかも。 いや、でもこっちもなかなか面白いですよ。
友達が欲しくてたまらない人、友達なんて全く必要ないと思っている人、
自然に誰とでも友達になれる人、こういう人たちが織り成すドタバタ要素の混じったお話。
テンポの良さと各キャラの絡みが楽しい作品です。
一応は青春恋愛ものなんですが、全くドキドキしません(良い意味で)。
ちょいとだけ気になったのが、友人グループの1人、ササヤンくん。
この作品は登場人物のキャラが立ちすぎていて、しかもみんな違う方向にベクトルが向いているため、
自由にやらせておくとカオス状態になって話の収集がつかなくなってしまいがち。
そこを修正して話をうまく前に進める役割を1人で担っているのがササヤンくんです。
彼は「女性から見た最高の男友達」を体現したキャラ。 男性作家には作れないようなキャラでしょうね。
彼が作品に都合よく動きすぎるっていうのもありますが、何かあまりにも無欲すぎるのか、
読んでいてどうもしっくりこないところがあったりします。
本当に良い奴なんですけどね。 何だか損な役回りでこき使われてるなあ。
あと、後付け設定でどんどん話のスケールを膨らませていくのは避けてほしいですね。
例えば「実は資産家の子供だった」とか等々、少女漫画のインフレとしてよくありがちなやつです。
現在の設定を熟成させていくだけでも十分面白いので、あまりそういう展開にはなってほしくないです。
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[投稿:2011-01-18 01:50:42] [修正:2011-01-18 01:56:10] [このレビューのURL]
5点 マンホール
作品の雰囲気良し、テーマ良し、画力良し、3巻できれいにまとめた構成力良し、
という作品でありながら、良作というよりは佳作ぐらいの印象。
話としてはベタの範疇ではありますが、作品としての完成度はなかなか高いと思います。
ただ、長年温めてきた犯罪計画の割には、実際の遂行がかなり偶然と運任せすぎる気がします。
犯人ももうちょっとちゃんと計画練った方がいいんじゃないでしょうか。
前作「RESET」の主人公がストーリーに絡んでくるので、読んでない方は若干とまどうかも。
それ以外のキャラは総じて記号的です。 個性は期待できません。
ただそれは欠点ではなく、短い巻数で話を作者の思い通りに掌握するために
余計な要素を削ぎ落とした故の結果なのでしょう。 狙い通りに機能していると思います。
それだけに読後のインパクトが弱いのが残念です。
オチも弱いですが、オチなしと言うよりは起・承・転・結の転がないように思えます。
起があって承があって、そのまま特段の捻りも意外性も展開もなく予定調和で終わってしまった感じ。
ミステリーではなくアクションものとして読んだ方がしっくりくるかもしれません。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-01-18 01:39:38] [修正:2011-01-18 01:39:38] [このレビューのURL]
7点 ハネムーンサラダ
頑固で不器用な男が、それぞれ全く性格の違う斉藤さん(女)2人と同居することになり、というお話。
この作者の描く女性像は、本当に男性にとって理解し難い存在かもしれないです。
とは言え、自分としては主人公の男性にもなかなか感情移入することができず、
何だか悶々としたまま、それでいて息つく暇もなく全5巻を読み切ってしまいました。
他の方のレビューにもあるとおり、痛く、怖いです。
それは、人として生きていく上で少しずつ積み重ねてきた罪悪感や後ろめたさに光を当てた描き方を
しているからとも言えるわけで、そういうもののタガがある意味外れた最終巻での3人の
怒涛の開き直りっぷりが個人的に好きです。
おまけ漫画でのマルチエンディングが良い味出してます。
連載時に読んでたときはそうでもなかったのですが、久々に読み直してみたらかなり面白かったです。
対象年齢若干高めかもしれません。
あと、これは確かに番外編「ベイビーリーフ」を先に読んだ方がいいです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-01-13 01:10:03] [修正:2011-01-13 01:11:08] [このレビューのURL]
6点 青の祓魔師
王道まっしぐら。 良くも悪くも。
無知な素人だけど驚異の潜在能力を持った主人公が、時折その秘めた力を爆発させながら
仲間達と切磋琢磨しつつ強大な敵と戦い、成長していくストーリー。
絵もそこまで上手いとは言えないまでも、かわいらしい中に力強さがあって雰囲気がなかなか良いです。
人気が出るのも納得の出来。
ただいかんせん正統派の王道作品なので、ドロドロに濃い世界観とか、全てをひっくり返すような
大ドンデン返しだとか、一部の人のみを強烈に引き付ける圧倒的なカリスマ性とか、
どこかそういうヒネリを求めている読者には物足りない部分があるかもしれません。
作品の設定自体はこれからいくらでも上手く膨らませそうな可能性を秘めているので、
あとはそれを生かすも殺すも作者の腕次第。
この作者の作品はこれしか読んだことがないですが、話を作るのはかなり上手そうなので、
これからも安心して読めそうです。
一方で、登場人物を動かすのはあまり上手くないのかな、という印象も受けました。
特に弟くんの性格がいま一つブレて読みにくく感じました。
最近かなり多いですね、女性作家のバトルもの。
男性作家の作品のような沸点の高い熱さと比べて、女性作家の作品は人肌に近い温度と言うか、
ほんのり温かい感じがするところがまた違った良さにつながっているのかもしれないですね。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-01-04 01:38:34] [修正:2011-01-04 01:38:34] [このレビューのURL]
5点 南くんの恋人
何度もテレビドラマ化され、非常に有名なタイトルの作品。
ドラマも漫画も未見でしたが、先日、漫画版(というか原作)を初めて読みました。
うん、何だこれ?
事前のイメージから、「ほのぼのピュアなラブコメディ」を勝手に想像していましたが、そうきたか。
掲載誌が少女漫画雑誌ではなくガロの時点で気付くべきでした。
と言いつつこういうちょっとダークな方が個人的には好みだったりしますけど。
人間が小さくなる話なんて山ほどあると思います。 この作品もそのうちの1つ。
付き合っている彼女が突然10分の1のサイズになってしまった。 原因は不明。
ただ、ファンタジー溢れる設定ながら、この作品で主に描かれているのは現実じみた生活の様子です。
トイレの用意、風呂の世話、食事の残り物をいかにして調達するか、衣服や下着の作成。
そのうちに、南くんも彼女を恋人ではなくペットと同じように扱っていることに気付き、反省したりします。
性的な描写も多数あり、どぎつい表現も多数あり、ラストがまた衝撃的。
巻末の解説に納得。 確かにちよみではなく南くんが小さくなっていたら、小さくなった原因を
究明しようとしたり元に戻ろうとジタバタしたりして、こんな話にはならなかったと思います。
ちよみは小さくなった時点で他の選択肢は全て捨ててしまっています。 もう南くんしか残っていません。
小さくなったのがちよみだったから、「小さくなっても南くんと一緒にいられるのなら構わない」と
受け入れることができてしまったのかな。
ちよみの一途な想いと、それを受け止める南くんの優しさ、愛情。
受け止めざるを得ない南くんの葛藤。
考えようによってはものすごく深い作品です。 最後の小鳥との対比なんかは特に。
「ママ、ピーコはどうして……?」 「小さいからよ」
ちよみは幸せだっただろうか。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-12-28 00:54:05] [修正:2010-12-28 01:23:33] [このレビューのURL]
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