「can」さんのページ
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「名作」とはそれを理解する読者の存在があって初めて名作足り得るとかなんとか。
作品を楽しめなかった場合は「この作品は駄作なんだ!」と決め付けるのではなくて、「ひょっとしたら自分が悪いのかもしれない」と疑ってかかるべき。
そんなふうに心がける今日この頃。
最近このサイトを参考にする機会もめっきり減っちゃったなぁ・・・

6点 BLEACH
以下、主観と偏見に凝り固まったレビューとなっていますのでご注意ください。読んでいて不快になる可能性も高いと思うので、最初に謝罪しておきます。それでも書かずにはいられなかった。
私は自分の好きな作品を否定されたとき、自分自身を否定されたように感じてしまう類の人間です。誇張ではなくわりと本気で。なるだけ表には出さないようにと注意していますが、自分が好きな作品を喜々として貶めている人を見ると、激しい不快感を覚えます。これはたぶんどうしようもない。
『BLEACH』は私が大好きだった作品です。中高生の頃は、アホかというほどはまっていました。「大好きだった」と過去形にしているのは、ここ数年の展開はファンとして「ああ、少し残念だなぁ」と思う箇所が多いからです。今でももちろん「好き」なのですが、「大好き」とまでは言えなくなった。「好き」と言い切る部分に多少の贔屓目も入っているのでしょうが、これが私の本音になります。
多くの方が述べている通り、本作は尸魂界編の前後(コミックスで言えば20巻くらい)を境に、面白さが大幅に失速します。
尸魂界編までは8点をつけたい出来ですが、それ以降は引き延ばし、ループ展開が目立ってきます。
気がつけばジャンプに散見する「長く続けば続くほど評価が下がる漫画」の代表みたいになっていました。このへんは反論し難いですね・・・。連載当初からのいちファンとしては、一発逆転の完結劇を願うばかりです。
・・・と、ここまで書いておいて、いよいよ本題に入ります。きわめて個人的な意見になりますので、適宜聞き流してお読みください。
長期連載にあたり欠点の目立ってきた『BLEACH』ですが、本作に対して0点や1点の低評価をつけるのは「ない」と思います。人によっては評価が下がるのはわかりますが、いくらなんでもそこまでひどくはない。
「読む価値のないクソ漫画」だの「さっさと終わらせるべき」だの、そんなレビューは正直論外。そもそも本当に人気がないのなら、44巻(2010年4月現在)まで続かず早々に打ち切りにあっています。
「アニメ化したのでだらだら続けている」という意見もあるかもしれませんが、ジャンプはアニメ化しようがゲーム化しようがお金にならなくなったら早々に打ち切る雑誌だと思います。少し前に完全版が出た「みかん」のシャーマン漫画がいい例です。あの作品の打ち切り当時は、編集部にかなりの怒りを覚えましたが・・・。
まあそれは置いといて。現在まで続いているということは、一定以上の人気を保っているということ。
「それはあくまで世間での評価で、作品の評価とは別だ」という意見もあるかもしれませんね。そうですね。
作品を評価するということは、言うまでもなく非常に難しいです。必ずしも「売れている作品=いい作品」とは限らないですし、その逆もまた然りですから。何がいい作品なのかは、最終的には個々人が自分の中で判断を下す以外にありません。そういった判断の手助けとなるために、このようなレビューサイトが存在しているんだと思います。
しかし。
レビューの場で大した説明もなく「クソ」だの「ゴミ」だの書いて低評価を下しているレビュアー。また、そんなレビューに恥ずかしげもなくナイスレビュー票を投じている人たち。ぶっちゃけネットのレビューサイトなんてそんなものなんですが、あまりに不快かつ見苦しいです。そういった評価を下す場合は、その作品のファン全員に喧嘩を売る覚悟を持った上でやってください。もしくは「あまりにひどい漫画だ!読んだ時間がもったいなかったし、その上不快だ!こんな思いを他の誰にもさせちゃいけない!」と義憤に燃えた場合に限る。「もう読んでない」とか、そんな報告もいらないですから。このへんは本作のレビューだけに関わらないです。
・・・えー、話がだいぶ逸れてきたので、最後に『BLEACH』に戻して終わります。
20巻までは8点だよね。誰が何と言おうと面白かったよね。その後だんだんだれてきたけど、それでも読めないほどではないよね。
ていうか砕蜂隊長の涙だけで、ぶっちゃけ30点分ぐらいの価値があるよね。ご飯三杯はいけるよね。以降はなかなか隊長出てこないから、もう悲しくて悲しくて・・・。ちなみにアニメではあまりにも百合百合しすぎててびびったけど。ちょっとスタッフ狙いすぎだろ・・・
白哉の卍解が『万本桜』だったらどうしようかと心配していたのはいい思い出。
あ、あと、『BLEACH』って基本的に、一護が出ない方が面白いってことに気づい・・・いや、なんでもないです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-08-29 00:16:53] [修正:2010-04-05 21:30:51] [このレビューのURL]
7点 終わりと始まりのマイルス
珍しく鬱じゃない鬼頭莫宏作品。
読んだあとは「なんだ、こういうのも描けるんじゃん! ていうか鬼頭先生、こういうのでも全然いけるじゃん!」ってなりました。
まあところどころに怪しい雰囲気が漂っているので、まだまだ油断はできませんが・・・
まだ1巻なので評価は暫定ですが、以降の鬱展開を期待している自分もいたり、「もうそういうのはいいよ。ほのぼの行こうよ、ほのぼのさ・・・」と思っている自分もいたりで、鬼頭先生の術中にまんまとはまっちゃってる感じですね。とりあえず続きを楽しみに待ちます。
作中の世界観というか、作品内で説明されている科学理論(?)に非常に感心しました。長々とした説明が続きますがくどく感じず、なんというかとても「それ」っぽいです。まあこのへんは、読者の趣味にもよると思います。興味がない人は流してもいいかも。ほのぼのコメディを楽しむのが吉です。
読後に再認識しましたが、鬼頭先生は本当にロリコンの変態ですね。原稿からそれが滲み出ています。(・・・たぶん褒め言葉です。たぶん)
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-03 00:22:45] [修正:2010-04-03 00:22:45] [このレビューのURL]
8点 エマ
面白い面白くないの前に、読んでいて「いい漫画だ」と思える作品。
ストーリー自体は平凡で、そこまで特筆すべき部分もありません。
しかしページのあちこちから作者の作品に対する(というよりメイドとイギリスに対する)愛が伝わってくるので、
その溺愛っぷりに引きこまれます。
「ああ、この人本当に、こういうのが大好きなんだろうなー。
いい漫画だよなー」
という気分に浸れ、読んでいると不思議と幸せになれます。
特にラストの結婚式のシーンでは作中からも幸せオーラが飛び出しまくっており、画面の華やかさも相まって、軽くやばいくらいの幸福感が得られます。
あまりに幸せそうだったので、思わず私も、誰かと結婚したくなってしまいました。畜生・・・
個人的に巻末のおまけ漫画が本編に迫る勢いで大好きだったり。
リアルに腹筋がよじれるかと思いました。最高です。
『乙嫁語り』も期待大。新刊を今かと待ちわびています。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-03-23 06:43:21] [修正:2010-03-23 07:19:01] [このレビューのURL]
7点 百舌谷さん逆上する
ツンデレ=「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」
ツンデレという重病を患うある少女の話。
連載当初は一発ネタでどこまで話を引っ張れるのかと心配していましたが、
最近になって「あれ?普通に良作じゃね?」と思うようになりました。
人を選ぶだろう痛々しいギャグも慣れてしまえば爆笑できますし、
感動できる場面では素直に感動できます。
総じて上質のエンターテイメントですね。力量の高い作者さんだと感じました。
カバー裏での作者のゆがみっぷりが大好きです。
いつまでもこんなダメ人間でいてほしい。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-08-30 04:04:18] [修正:2010-03-17 00:31:37] [このレビューのURL]
7点 シスタージェネレーター
名言、迷言が大量に。
「一人でいれば聖女に見え、群れていれば豚に見える
それが女子高生」
あなたが、神か・・・
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-17 00:16:18] [修正:2010-03-17 00:17:47] [このレビューのURL]
8点 モンキーターン
おお、危ない危ない。青島さんのあまりの可愛さに、危うく12点をつけるところだったぜ・・・
冷静になってみて8点。3分の1カットです。30巻のうち3分の1は青島さんの分です。10巻分が青島さんです。そう考えるとなんだか幸せな気分になれますね。
さて。
内容についてですが、絵も話も非常に丁寧で、面白いです。作者の漫画に対する真摯な姿勢には脱帽ものです。この作品は本当に、漫画の教科書にしてもいいくらいじゃないでしょうか。
綿密な取材というものがどれだけ作品の面白さに関わってくるのか、この漫画を読んで思い知りました。
作者独特の空気感も好きなので、『とめはね!』も期待しています。
それにしても青島さんは、本当に反則級に可愛いなぁ・・・
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-01-21 02:11:01] [修正:2010-01-21 02:11:01] [このレビューのURL]
読んだ人の感情を揺さぶる力を「漫画力」と呼ぶならば、
新井英樹ほど漫画力が突出した漫画家はそうはいないと思います。
その感情が喜ばしいものかどうかは別として、この作品は読んだ人の心に、確実に何らかの爪痕を残します。
この作品を読んで「何も感じなかった」なんて言う人はまずいないはずです。途中で読むのを投げ出してしまった人でさえ、確実に「嫌悪」という感情に襲われているのですから。
私はこの作品のいたるところに嫌悪しながら、最後まで読むのをやめられませんでした。そして残酷極まりないはずのあるシーンを、不覚にも美しいと思ってしまいました。
先ほど述べた漫画力しかり、この作品は読んだ者を否応なしに巻き込む、途方もないパワーを持っています。作品から発せられるメッセージが強烈過ぎて、私はまだ、自分の中でうまく消化しきれていません。
もう何回かは読み返してみなければ、まともな評価はできないと思います。
(たとえ何回読み返したとしても、正当な評価ができるかはあやしいのですが……)
「点をつけるとしたら10点か0点かなぁ」と、読後に漠然と思いました。根拠も何もないですが、何となく。この作品にふさわしいのは、そのどちらかだけな気がしたからです。
さんざん悩んだのですが、暫定的に8点。これから何度も読み返す予定なので、「8点-何度も読み返してしまうような名作作品」としておきます。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-01-21 01:36:44] [修正:2010-01-21 01:36:44] [このレビューのURL]
8点 駅から5分
くらもちふさこさんが天才と言われる理由が、今さらながらわかった気がします。
どこかミステリーの要素を含んだ少女漫画です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-02-08 20:32:56] [修正:2010-01-21 01:17:36] [このレビューのURL]
9点 ヨイコノミライ!
漫画のレビューを書いていると、自分が神様になったような錯覚に陥ることがあります。神様は言い過ぎかもしれませんが、何やら偉い批評家や評論家の先生にでもなったような、そんな気分になることがあります。
「自分がこの漫画の評価をしてやっている」
「この作品を描いた作者のために、こうしてレビューを書いてやっている」
普段は意識していない無意識下から、こうした認めたくはない言葉たちが、にょきにょきっと顔を出してくるのです。
こういった場にレビューを書いた経験がある人なら、何となくわかるのではないでしょうか。ここまで大げさではなくとも、各作品に対して点数をつけ、レビューを書いたときに得られる何とも言えない優越感。面白くないと感じた作品に対し、素直に「面白くない」とぶちまけたときの爽快感。作品の評価をすることで、自分がその作品より上に立っているという得難い感覚――。
これらは私たちが人間である以上、おそらくは否定できないものです。しかし不特定多数の人間が見るネット上に作品の評価を載せる以上、そういった感覚に身を任せ、自分の優越感を満たすためだけにレビューを書くことは許されません。作品に対して真摯に向き合い、(低評価を下す場合は特に)最低限の責任を持ってこの場に臨むべきです。
そんな「読者にとっての責任」を思い出させてくれるのが、この『ヨイコノミライ』です。堅苦しい言い方をしましたが、別に説教漫画ではありません。分類するとすればおそらく「オタク漫画」であり、舞台はとある高校の漫研です。そう聞いて「なんだ、『げんしけん』みたいなものか」と思って手を出すと、手痛い火傷を負う羽目になります。『げんしけん』がオタクの楽しい部分、ある意味「光」を描いた作品だとすれば、この作品で描かれているのはオタクの「影」の部分。オタクならば誰もが一度は身に覚えがあるであろうイタイ過去を、これでもかというほどほじくり返されます。もしもあなたがオタクならば、「ああ、いるよな、こんな奴」「ああ、いたいた。こんな奴もいた。てゆーか以前の俺だよちくしょぉぉぉお」となること請け合いです。私は微妙に現在進行形でこの作品の登場人物と似ていたりもするので、結構救いようがありません。あわわわわ。
さて。
長々と書いてきましたが結局何が言いたいのかというと、この『ヨイコノミライ』はこのような場にレビューを書く人には一度は読んでおいてほしい作品だということです。もっと多くの人に手に取ってほしいという個人的願望から、点数も高めにつけています。(あ、漫画としてもきちんと面白いので、決して高評価過ぎるということはないと思います)そして読み終えたあと、この作品に出てくる「天原君」にだけは、ならないようにと戒めてほしいです。作品内の「天原君」は幾分誇張されたキャラクターですが、油断すれば誰でもなりうる存在だと思います。
まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、延々と続きそうなのでこのへんで。最後に別の漫画から心に響いた名台詞を拝借して、締めにしたい所存です。
「人のやる事なす事に『中二』とか言って悦に入ってる連中が、一番何も作り出せない層なんだよ! バーカ!!」 by シズル
願わくば一流の読者になりたいなぁという話でした。
ナイスレビュー: 5 票
[投稿:2008-08-28 22:04:37] [修正:2009-12-02 23:22:41] [このレビューのURL]
8点 SUGAR
面白い。面白すぎる。
一気に読んでしまったので、もう一度じっくり読み直そうと思います。試合の臨場感と緊迫感は凄いです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-02-10 03:10:55] [修正:2009-02-10 03:10:55] [このレビューのURL]