「boo」さんのページ
- ユーザ情報
- 1990年生まれ(性別:男性)
- Webサイト
- http://honetsukitaro.blog.fc2.com/
- アクセス数
- 300456
- 自己紹介
-
「闇夜に遊ぶな子供たち」の続きも読みたいけど、出ても同人になりそういうのは実に残念な話。
ホラーMがなくなったのはやっぱり痛い。
10点、9点…個人的なバイブル、名作。
8点、7点…お気に入りの作品。
6点、5点…十分楽しめた作品。
4点以下…うーんって感じの作品。わりと適当。

4点 娚の一生
50オヤジと30女のラブストーリー。オヤジ的にはこれはこれでオッケー。
題材、設定はかなり独特でおもしろくなりそうだったのに…という個人的にはちょっと残念だった漫画。
女だけど結婚はせずに仕事に生きてきた娚、堂薗つぐみは報われない恋愛と仕事に疲れきっていた。祖母の葬式を契機に祖母の家に住み、田舎で生活することを決めたつぐみだったがいきなり家に押しかけてきた祖母の旧知だという大学教授と共に生活することになってしまって…。
このつぐみですが、正直個人的に、あまり魅力的な女性には思えない。私は男だけど、性別によらずあまりつぐみを好きな人はいない気がする。
というのもこの人の恋愛遍歴はひどいもので、恋愛に疲れて…というのも自業自得に思えるくらいだし、自分に精一杯かつ破滅的でどうしても傍らのオヤジを見ていると視野が狭すぎるように思えてしまうからだ。仕事が出来る美人は格好いいけど、それ以外を楽しむ漫画なのでね。
それでもそこそこに楽しめたのはやはり海江田教授の魅力というもの。包容力があってかつ稚気に富むというある意味オヤジの理想像。私的にはイーストウッドみたいなハードボイルドなオヤジが好きだけど、まあこれはこれでありだなぁと思う。
でも気になるのは何でそんないいオヤジがつぐみを選んだのかということ。最終巻まで読んでもちょっと完全には納得がいかなかった。
で、ハタと思ったのが結局この漫画って男でいういちご100%みたいな女性の願望を満たす漫画なのではないかということ。もちろん私は女性ではないからはっきりとは言えないけど、自分のことに手一杯な女性が年上の男の包容力に満たされるというシチュエーションに憧れる女性は少なくないんじゃないかな。
と考えると別に主人公は魅力的ではなくともオヤジが格好良ければ構わないし、つぐみを好きになる説得力がなくてもいいのかもしれない。男の私からすると教授いい感じだね、で終わってしまうのだけど。
私があまりこの漫画を好きになれなかったのは最終巻の怒涛の展開が大きい。
漫画というのは結局嘘なわけで、君はどれだけ魅力的な嘘をつけるかな?とはG戦でのある漫画家の弁だ。しかし私はこの作品のクライマックスの嘘には残念ながら気持ちよく騙されることはできなかった。かなりの残念ささえ残った。あくまで“私は”ということだけど、そんな人は少なくないと思う。
絵も少し気になる所。教授がわりと写実的に描かれているのに対して他の面々があまりに少女漫画なのでかなり乖離していたような感じ。後を振り向いた時に首が180度回転していたりとそもそもの絵の粗さが垣間見えた場面もしばしば。
海江田教授は、こんなオヤジは現実には間違いなくいないけど、だからこそ良いのだろう。娚の一生はオヤジに酔うファンタジーだったのかもしれない。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-10-12 18:20:29] [修正:2011-10-12 18:35:07]
月別のレビュー表示
- 月指定なし
- 2007年06月 - 1件
- 2007年07月 - 7件
- 2007年09月 - 1件
- 2007年10月 - 1件
- 2007年11月 - 2件
- 2008年03月 - 1件
- 2008年07月 - 3件
- 2009年01月 - 2件
- 2009年03月 - 1件
- 2009年05月 - 1件
- 2009年12月 - 1件
- 2011年06月 - 2件
- 2011年07月 - 33件
- 2011年08月 - 28件
- 2011年09月 - 26件
- 2011年10月 - 36件
- 2011年11月 - 20件
- 2011年12月 - 12件
- 2012年01月 - 21件
- 2012年02月 - 8件
- 2012年03月 - 5件
- 2012年04月 - 10件
- 2012年05月 - 7件
- 2012年06月 - 7件
- 2012年07月 - 4件
- 2012年08月 - 1件
- 2012年09月 - 8件
- 2012年10月 - 3件
- 2012年11月 - 3件
- 2012年12月 - 3件