「ヨノナカ」さんのページ
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- 1984年生まれ(性別:男性)
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- 84900
- 自己紹介
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ヨノナカと申します。東京某所の書店員。池袋在住。
本屋勤務だからって漫画が沢山読めるかというとそうではなく、ただ売れる商品をひたすら売る日々。売れ筋と自分の好みの作品が全く一致しないことに嘆く23歳。
最近はこのサイトがすっかり掲示板化してることが残念。前はレビュアーの顔がわかるぐらい熱いレビューがいっぱいあったのになぁ・・・
注:URLはミクシィになりますので会員の方は暇があったらどんぞ。
ちなみに日常の雑記がほとんどになってます。

7点 虹ヶ原 ホログラフ
浅野いにおは独特の死生観の持ち主というか、生死の境目がないマンガを描く人、っていう印象がある。
まぁ、死生観がないマンガなんてガンガンあたりのファンタジーものをひっくり返せばいっぱい出てくるんだけど、浅野氏はそれとは違って、独特の死生観とそれの克服あたりを結びつけた点が面白い。「生きてるのも死んでるのも同じだけど、でも・・・・でもさぁ!!!」みたいな人物(主に若者)を描くのがうまい。と思う。
で、浅野の作風はそれ自体、現実にありえない死生観やそれを持つ人物をうまく魅せているという点でファンタジーといえるのだと思うけど、この作品はその独特の死生観をよりファンタジーとして高めている。
虹ヶ原ホログラフの名の通り、読み方によっては7色に変わる読ませ方といい、先の見えない展開といい、ダークファンタジーってこういうものか!という一言に尽きる。
特に、最近ではわかりやすいというか竹を割ったような作品、人物が多い中で、この作品は貴重。浅野氏の作品が好きな人、あるいはモラトリアム青春ものが好きな人、そしてもちろんダークファンタジーが好きな人もぜひ読んでおいて損はないと思う。
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[投稿:2006-11-13 00:55:58] [修正:2006-11-13 00:55:58]