「右から左へ。」さんのページ
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得点操作をしている人たちへ。みんなが迷惑しています。即刻やめましょう。
得点操作とは。
平均点が高い、もしくは低い作品に特に「さしたる理由もないのに(ここが重要、得点のみのレビューも含まれる)」低い点数、もしくは高い点数をつけること。主に自分の好きな作品のベストランキングをあげるときに用いられる。
ブログを立てました。よければブックマークのほうをお願いします。ブログではメテオスというHNを使っています。ご了承ください。
掲示板機能がようやく直るのでしょうか。掲示板を直すついでに、得点のみのレビューや荒らしのようなレビューを全部削除していただけるとありがたいです。また、ナイスレビュー票を投じる際に、コメントを書き込めるようにしていただけると、レビュアーと投票した人の双方にメリットがあるのではないかと思っています。あとは、レビュアー検索の導入を希望します。好きなレビュアーのレビューを参照するのが、今のままだと少しやりづらいです。

同名のPC用ノベルゲームが原作。原作はプレイしていない。
辺鄙な場所にある村(恐らく過疎化もかなり進んでいるであろう場所)で繰り広げられる、戦慄の連続殺人事件の模様を扱った作品。表紙を見てかなり萌え要素の入った絵であったから、どのような形で話が進むのか心配になりながら読み進めたが、なかなかに面白い作品であった。
序盤はこのような田舎村に似つかわしくない美少女たちと、主人公の和気あいあいとした日常が描かれる。ここまでで、挫折してしまう人もいるかもしれない。
しかし、後になれば気付くのだが、これらの日常は演じられたものである。ここでは後に続く面白い話への序章として、我慢、我慢で耐えてもらいたい。
中盤、話はがらりと様相を変える。豹変する登場人物や、この村の持つ不気味な雰囲気が、序盤とのコントラストによる相乗効果もあって、ぎらりと押し寄せてくる。
そしてついに発生する殺人事件。主人公は周囲の人物に疑念を抱き始める。このあたりの心理描写はよく描けていると思った。誰がどういう魂胆を持っているか分からず、仲良くしていた周りの人物が豹変してしまい、すべての人物に対して警戒感を持つ主人公の狼狽ぶりが、よく伝わってきたからである。
終盤、物語は佳境を迎える。未読の読者のために詳細は書かないが、この作品の持つ不気味さは頂点を迎える。
このように、萌え系の登場人物が登場するが、内容は途中からシリアスそのものである。もちろん、苦手な人も多そうな絵柄だ。また、ちょっとありえない設定も多く見受けられる。
しかし、元々がPC用ノベルゲーム一般(やったことは残念ながらない)として作られたストーリーであるから、このような設定も仕方ないであろうし、上述のようなキャラクターであるからこそ、明暗の差から不気味さが際立つように設定されていると感じた。
総じて見ると好みが分かれる漫画であることは間違いない。純粋なサスペンスものと考えて読むよりは、エンターテイメントとして割り切って読んだほうが面白く読める。そうした読み方をすることで過剰な演出も読み進めることができるであろう。私は序盤には苦労したものの、途中からは一気に読み終わった。以上より、好みは分かれるが、エンターテイメントとしては楽しめる漫画として、良質な漫画、6点とした。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-10-11 10:37:16] [修正:2008-10-11 10:37:16]