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自分の周りの人間にこのタイトルを話すと、読んだものは皆「あれはいいよ」と返し、「俺一晩中泣いた!」なんてヒトもいたり、なんだか自分の周りでは伝説化されていた作品でした・・・。で、あらすじ自体は文字にしてここに書いても、面白くもなんともない退屈な漫画なのですが(笑)とにかく表現力と演出が超一流!「ほ○のこえ」の元ネタはこれだったんですn(死)
設定自体は超B級甚だしく(笑)、第一巻の第二話、「はぁぁぁぁぁぁ!?」(読んだことがある方ならどのシーンか分かるはず)は、さすがに、あまりに、そりゃあないでしょ・・・。三巻くらいまでの緊張感のさっぱり無い、ひどく落差のあるストーリー展開はグダグダで、ここで読むのをやめちゃうひとが居ても仕方が無いかと・・・(腐りきったラブコメ臭的な書き方も、ちょっと・・・)。とはいえ、この作品の本当の展開は、地震で街が崩れてから。第五巻での、次々と息絶えていく\"大切なヒト\"のエピソードや、第六巻の逃避行、そして運命の最終巻へ、それぞれのエピソードはバラバラではあるのですが、それまでがウソだったかのような見事な珠玉の物語群となっています。
この作品の最大の特長は圧倒的な演出力。今まで漫画の演出の最高潮は巨人の星だと思っていたのですが(笑)この作品がぶっちぎりで抜き去りました。「ページをめくる」ということを意識した演出手法、文字を背景に流すモノローグ、手前がちゃんとボケてる映像的な描写・・・デジタル作画をフルに生かした、度肝を抜かれる大胆な演出には時に鳥肌さえ立ちます。しばらく読んでから「目次」が現れたり、四ページまるまる黒で塗りつぶしたりと、大変僕好みな(笑)ムチャクチャな演出から、単行本としての、そして一冊の本としての芸術性の高さを感じました。核のシナリオでは、物語の主人公である二人の距離自体を「世界」と捉え、それを思いっきり引き伸ばす手法を使ってます。もしかしてこの作品が元祖なのでは?それのために他の設定を漫画から徹底的に排除したためストーリー的にツッコミどころ満載にはなっていますが、これはこれでアリにも思えてしまうくらい、「二人のあいだ」という独特の世界観がきっちりしています(前半の巻より後半の巻のほうがカッチリしてて僕好みですが)
読破後、ネット上のレビューをぐるぐる回ったのですが、この作品を「反戦モノ」と捉えるのはちょっとどうかなぁとここで書いてみる。背景も設定も詳細も呈示されないまま、残虐で退廃的なシーンくらいしか書かれていない以上、この作品の戦争の捉え方はあくまで「二人を引き裂く恐怖や舞台」であるので、すなわちその程度にしかこの作品では戦争のことを考えてないのでは・・・?
各シーンの完成度の高さはさきほども書きましたが、あらすじ自体は最後の最後までまでグダっとしています。個人的にはあのシメ方はちょっと微妙ですたい。あ、あと最後に・・・この作品を読んでいると、なぜか映像的なインスピレーションを受けます。そっちに興味のある方は一度お読みあれ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-19 20:52:44] [修正:2006-11-19 20:52:44] [このレビューのURL]

正直に告白すると、4巻あたりまで読んで失敗だと思ってました。(スイマセンスイマセン)
歴代主人公に比べるとJOJOはなんだか情けないし、いまいちキャラに魅力を感じなかったんです。
なんていうか駄目かなぁって。

さて、雑誌を移動したあたりからでしょうか。

化けましたね。

ブラックモアやリンゴォといった個性的で強力な敵キャラが次々と投入されたことで、作品は過去の部にも引けをとらないほど濃い展開になってゆきます。
それまでツェペリだけが活躍していた戦闘にジョニィをも巻き込み、物語はさらに熱く、そして加速してゆきます。
絶体絶命の状況で精神的に成長するジョニィとジャイロから、今ではもう目が離せません。

やはり荒木飛呂彦。この人の実力はさすが本物です。
物語もそろそろ中間地点を越えたあたりでしょうか。
このままゴールまでぶっちぎってほしいですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-17 01:31:42] [修正:2006-11-17 01:41:55] [このレビューのURL]

0点 WILD LIFE

賞まで貰って0点?って感じで読んでみたら、賞まで貰っても0点だとわかった。
かっこよく見えるやつが本物とは限らないっていう最高のお手本だ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-16 10:22:37] [修正:2006-11-16 10:22:37] [このレビューのURL]

10点 火の鳥

得点のみ

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-14 21:37:45] [修正:2006-11-14 21:37:45] [このレビューのURL]

安易に説教に逃げないところに関しては他のスポーツ漫画も見習って欲しい。
あとは見習われると困る。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-13 20:18:26] [修正:2006-11-13 20:18:26] [このレビューのURL]

6点 学校

とりあえず表題作「学校」について。
実験作。
この作品にはストーリーらしきものはありません。
校舎内で起こっている8つの出来事が同時進行してゆき、本来関係していない台詞やコマがテクニカルに絡み合いながら、不穏で、まるで夢を見ているような心地良い雰囲気を構成していく。
なにか意図や主張があるような気もするし、ただ悪戯に好き勝手してるようにも見えるんですよね。
幻惑という言葉がとても似合う作品です。
音楽のように。
そしてそれらは交響曲のようにジャジャンと終わりを迎えるわけで。
それが本当に夢の結末の寸前で起こされた時のような感覚に似ているんです。
漫画という枠組みの中でこれだけ自由に遊べるんだなと、ただただ感心させられました。
陳腐な感想ですけど「すごいなあ」です。
僕はこの作品はホラーと思ってるんですけどどうなんでしょ?そんなに怖くないですけど。
とにかくまあ、これだけは自分の目で確かめていただくしかない。
きっとこの山本直樹ワールドに幻惑されるはず。

うん、レビュー放棄してやろうかって言うくらい書きにくい作品です。好きです。
話がもっとおもしろかったらよかったのに。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-05-29 03:28:07] [修正:2006-11-12 00:45:56] [このレビューのURL]

酷い酷いという噂は聞いてました。
コンビニでとうとう立ち読みして、あぁ納得。
酷いね。
話のほうはまだ読めるんですけど、絵がありえないぐらい下手。
ダークな作画も線の力ではなく、コンピューターの処理によるところが大きく、はっきり言ってこの絵にはいいところが何もないですね。今までいろんなマンガを読みましたが、これほど画力のないものは見たことがない。

ストーリーも意味不明で最初のアイデア一発のひどいものです。
オチなんか最悪。

さて、なぜ1点か。
表紙がなかなかいい感じなんですよね、これ。ちょっとダークでオカルトっぽくて。
例えば本屋に平積みされていたら、パッと手に取ってしまう感じの雰囲気です。
10回も重版されるほどなんで、出来はなかなかだと思います。表紙が。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-06-23 17:28:17] [修正:2006-11-12 00:07:25] [このレビューのURL]

古谷実が稲中卓球部を経て発表した作品は、笑いの裏にも陰がある、先の見えない閉鎖的な青春ものだった。
この作品以降の古谷実の作風は「ヒミズ」や「わにとかげきす」といった、日常に密接する隠れた闇を描いたダークなものに傾倒してゆく。
そういった意味でこの作品は古谷実が単なる「下ネタギャグ作家」という肩書きでは括れなくなった重要な作品と言ってもいいでしょう。

僕はこの作品が古谷実の最高傑作だと思っている。
それはこの作品が彼の著作の中でもっともギャグとシリアスのバランスがとれたものであるためだ。
この作品のメインキャラである少年たちは、はっきり言って堕ちている。明日の朝には鬱になってもおかしくない状況ですらある。
なのにこの作品は、笑える。
彼らが苦悩し、失敗する姿は明らかに「稲中」の延長にあるギャグ漫画的なものなのである。
悲しみと可笑しさが同居する笑い。それはただ楽しいだけのそれとは一線を画すのである。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-11 23:57:39] [修正:2006-11-11 23:57:39] [このレビューのURL]

2点 BLEACH

個人的にジャンプの看板漫画で数少ない全然面白くなかった作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-11 18:32:41] [修正:2006-11-11 18:32:41] [このレビューのURL]

こうの史代のまんがは実にあったかい。

妻が死に、あとに残された亭主の物語。
亭主は妻の記したノートをもとに家事をするのだが、
そのノートにはたくさんの思い出と愛情が詰まっている。
やがて息子夫婦、孫娘と同居をすることになる。
日常の瑣末なことの中に幸せを感じさせる秀作。

孫娘が素敵過ぎる。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-11-11 18:30:46] [修正:2006-11-11 18:30:46] [このレビューのURL]

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