「」さんのページ
まぁ大体他のレビュアーさんと同じ感想です。
100巻辺りまでは8点をつけたいですが。。
その後の劣化っぷりにがっかりしてましたが、
不思議なもんで最近は慣れちゃいました。
全然暇つぶしには読めちゃいますねー
最近のジャンプで、
部長が両津の金パクったのは衝撃!!
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2008-01-26 12:58:38] [修正:2008-01-26 12:58:38] [このレビューのURL]
9点 キーチ!!
カリスマ的な主人公を描いた漫画。
「一人で生きる」
「俺が汚いと思うもの、消えて無くなればいい」
新井から読み手へ、
キーチから読み手へ、
無個性な社会に対するアンチテーゼ。
「俺は俺だけど、お前は誰だ?」
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2007-01-28 22:48:55] [修正:2008-01-26 09:24:00] [このレビューのURL]
9点 スティール・ボール・ラン
荒木飛呂彦はもうジョジョしか描けないと思う。いい意味で。
一応ジョジョの奇妙な冒険part7となっているがやはりパラレルワールド、一巡後の世界と設定されていて今までの血統ゆえに守るものがあり戦う敵がある1〜6部までのシリーズとは異なると思う。(そう考えると五部は七部に近いのかな?)
個人がレース内においてそれぞれの理由で戦っている。それは敵も同じ。それが今までのシリーズとは決定的に異なる部分だ。
主人公二人も敵もが自分の矛盾や過去に背負った十字架や因果を払拭するためにレースで優勝を狙い聖人の遺体を収集しスタンド(と鉄球)で戦っている。一回きりの敵キャラにもドラマがある。
連載20年もしていれば描き手側の精神もそれなりに成熟してくるもので、なかには永遠に同じパターンで描き続ける漫画家もいるが(あだち充とかね)荒木飛呂彦は間違いなく少年誌的な敵=悪という勧善懲悪から脱して主人公の戦う理由、敵の戦う理由を人間ドラマの部分を描きたかったのだと思う。そうなると週刊ペースの少年誌ではページ数的にも表現的にも無理が出てきてしまい結果月刊の青年誌のウルトラジャンプに移行してよかったのではないかと思う。
それにしても20年も描き続けると好き嫌いは別にして絵柄が変化するのだが中には明らかに絵が「劣化」する漫画家が多い中荒木飛呂彦の絵は「進化」している。
物語の評価は最終回までわからないので今のところ10点はつけない。9点にしておく。SBRのラストによって点は変化する可能性大。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2008-01-20 00:45:18] [修正:2008-01-20 00:45:18] [このレビューのURL]
6点 名探偵コナン
一言で言えば、「生きた化石」になってしまった作品の一つだと思います。おそらくこの作者は、もうこの作品がいつ最終回を迎えてもいいだけの準備を既にしているのではないかと思います。しかし、現状ではそれが実行できずに、ただ同じような話を続けざるを得ないような状況になっている。そんな気がします。
終われない理由。それは、はっきり言って「それで利益を得ている人達がいるから。」だと私は思います。つまりこの作品にまだ商品価値があるから。安定した収入源となり得る作品だから。だから、13年経った今も連載が続き、11年経った今もアニメが放送され続けている。
「売れるのは人気がある証拠だろ?」とある人は言うかもしれません。しかし、それは売れている理由が違うはずです。かつて売れていたのは、面白かったから。しかし、今売れているのは「コナンだから。」つまりネームバリューで売っているのです。
純粋に、面白いから読んでいるという作品でなければ、読む方も作る方も苦しいものです。ただ唯一の救いは、この作者が自分の作品に対して絶対に妥協をしない事。つまり、マンネリ化した今でも一つひとつの作品をきちんと作り上げている事。そのプロ意識は賞賛するに値する事だと思います。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2007-10-31 21:58:47] [修正:2007-10-31 21:58:47] [このレビューのURL]
9点 シガテラ
中盤の数々の名言、迷言はもちろん最終回が秀逸すぎます。古谷さんにしか描けない。
人生ってそんなもの。何で破局したのかなんて考えるのは野暮です。初恋の人と結婚というだけで現実でも話題になるじゃないですか。
大人になるってこういうこと。主人公荻野は自分が不幸のかたまりだといわれ傷つき、悩む。しかし、カレも大人になると気づいてしまう。俺だけじゃないと… 人類皆、他人と触れ合えば、幸せはもちろん不幸ももらってくると。そう「シガテラ」を人と接すればもらってしまうのだと。
そんなことに気づき、彼はそのような事を真剣に考えることをやめる。だから不安定じゃなくなる。そして、カレの言葉で言えば「つまらない奴」になった。
作品中、大人荻野が恋人に言った最後の言葉は「ずっと一緒にやっていこう」というものだったと思う。青春時代の「君をずっと幸せにするよ」ではないのだ。なぜらなば、彼は大人になったのだから・・・
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2007-07-26 00:28:44] [修正:2007-10-16 23:15:30] [このレビューのURL]
3点 ピアノの森
無難な作品。下手に尖らず
いかにもな内容を丁寧に料理してあると思います。
万人向けの月並みな感動モノとしてはこれで充分かも。
ただ、どうにも人間ドラマが主体っぽく、
音楽を扱う作品のわりに音楽の扱いが薄っぺらい。
個人的に「わざわざ音楽を扱う意義があるのか?」と思えてしまうんですよねえ。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2007-10-10 23:35:12] [修正:2007-10-12 10:13:07] [このレビューのURL]
8点 ONE PIECE
こんだけ売れてんだし、読んで損はないわな。
ストーリーや世界観のクオリティーは高いと思う。
最初の方が特に評価高いけど、確かに今と比べたら絵も読みやすい。無駄が無い。
最近の展開がいかに無駄があるかって言うと、単純に仲間が増えていってるからと思う。この漫画は映画版ドラゴンボールと同じく、ボスの周りを固める敵共は主役の仲間が片付けて、ボスを倒す役割は主役に任されている。だから仲間が増えれば増える程、戦闘が増えていく。しかも悲しい事にこの漫画、バトル自体はあまり面白くないww
ただ、この漫画における回想話はどれをとっても秀逸。
one pieceでグッときた台詞をひたすらまとめてみる。
「ああ (海賊は)間違いなくやってくる でもみんなはウソだと思ってる!明日も またいつも通り平和な一日がくると思ってる……!!だから おれはこの海岸で海賊どもを迎え撃ち!!この一件をウソにする!!!それがウソつきとして!!おれの通すべき筋ってもんだ!!!!」
「もっかいウソップを笑ったら 殺す」
「医者のやりかた…教えてくれよ…!!トナカイでも…やれるかな」「やれるさチョッパー お前はこんなに優しいじゃねェか…!!!」
「…何だよ、よかった…病人はいねェのか…おれァてっきり………国の一大事かと…何だァ、おれがダマされただけか…」
「なァに…!!!…この砂を越えれば…雨は降るさ…いつものこと…何度でも…何度でも…!!!来てみるがいい砂嵐「ユバ」は決して砂などに負けやせんぞ!!!!」
「……村は…救えるのか?」「救える!」
「約束したよなノーランド。またいつの日か会おう。お前がジャヤに付いたら…消えた我らをどう思うかな。もう少し待て。今、伝えるから。俺たちはここにいる!!あれから村も変わったんだ。お前に貰った作物もよく育ったよ。うちの娘と、セトが夫婦になったぞ話したいことが山程あるんだノーランド。
同じ大地でいつの日か必ず会おうノーランド!!
シャンドラの灯をともせェ!!!」
「生ぎたいっっ!!」
いや、熱いね。
この漫画は自分も冒険してるような感覚に陥る。
ウォーターセブンなんて美しかったなぁ〜。
あと凄まじい伏線の量も綺麗に回収していってる。
きちんとまとめてくれる安心感もあるので、最後も期待できる。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2007-09-10 20:31:48] [修正:2007-09-10 20:55:24] [このレビューのURL]
7点 夕凪の街 桜の国
俺は「過去に囚われるな」、「済んだ事は仕方が無い」、
そのような、見ようによっては前向きな姿勢で生きてきた人間だ。だから戦争や人種や過去に起こった国際問題は一切深く掘り下げる気が起こらなかった。
戦争もそうだ。
しかし、この作品を読んで、「戦争」に関してはそのスタンスでスルーする事は愚かに思えた。今まで敬遠してきた故に無知な自分を恥じた。
夜おそくまっくろな血をはいた
そしてそれきり目も見えなくなった
だまって手を握る人がいた 知っている手だった
痛い
のどをまた生ぬるいかたまりが通ってくる
もうただの血ではなくて内臓の破片だと思う
うでは便器を持つのが精一杯
髪も抜けとるのかもしれんが触って確かめる気力も無い
あしたにしよう……あした…
嬉しい?
十年経ったけど 原爆を落とした人はわたしを見て
「やった!またひとり殺せた」とちゃんと思うてくれとる?
ひどいなあ てっきりわたしは死なずにすんだ人かと思ったのに
ああ 風… 夕凪が終わったんかねえ
この話は終わりません
何度夕凪が終わっても終わっていません
このわずか30ページに満たない物語を締めくくる文、
これを読んだ時、胸がざわついた。初めて味わった感情だった。
この物語の後、また月日が流れたサイドストーリーが収録されている。「済んだ事」で終わらせてはいけない所以がここにある。
俺はまだ二回しか読んでいない。
しかし、成長の節目節目で今後何度も読まなければならないのだろう。現時点で点数をつけるのが凄く戸惑うのだが、娯楽性は高くないという事で今は7点でまとめておこうと思う。
俺も含めて、想像力のねぇ糞ゆとり共に読ませてやりたい一作。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2007-08-31 00:12:27] [修正:2007-08-31 00:12:27] [このレビューのURL]