「boo」さんのページ
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「闇夜に遊ぶな子供たち」の続きも読みたいけど、出ても同人になりそういうのは実に残念な話。
ホラーMがなくなったのはやっぱり痛い。
10点、9点…個人的なバイブル、名作。
8点、7点…お気に入りの作品。
6点、5点…十分楽しめた作品。
4点以下…うーんって感じの作品。わりと適当。

7点 ましろのおと
初めて羅川さんが月マガで連載を始めると聞いて時は驚いた(しかも津軽三味線だしね)。
まだ始まったばかりなので詳しいレビューは後々として、かなりこれからに期待が持てる内容だと思う。
少年誌だからとはいってもそこはそもそも万人向けな絵と話が売りの作者なので、変に気負わずこれまでと変わらない作風で楽しませてくれる。
今流行の?マイナージャンルに日を当てた内容となっていて話もおもしろいのでちはやふるに続いてヒットする予感。
余談だけど何で赤僕からこの作品まで羅川さんの作品が安定しておもしろいのかというとデビュー作が赤僕というのが大きかった気がする。
これで身につけたドラマをつくる能力っていいのはスポーツものでも恋愛物でも人同士が関わる物語だったら何でも通用するから。
個人的に一番高いレベルで安定感のある作家です。
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[投稿:2011-07-10 20:48:46] [修正:2011-07-10 20:48:46] [このレビューのURL]
無印銃夢のラストが作者の意にそぐわなかったということで急遽始まった銃夢の続編です。
個人的にはあのラストには満足していたのですが、好きだった漫画の続きが始まるというのはそれを抜きにしてもうれしいですね。
前作で大分広がった世界がさらに広がっていきます。
無印ではクズ鉄町から見て神の国のように思われていたザレムですが、広い宇宙の一都市でしかありませんでした。
舞台は宇宙都市イェールへと進んでいきます。
無印同様基本的なプロットはガリィの自己探求につながっていきます。
そこにアクション、SF要素、ガリィの過去など絡めていくことも同様です。
しかし、どうも劣化したのが否めません。
絵はデジタルになって見やすくなりましたが、前作が世界観的にもあってた様な気がします。
ガリィの自己の探求という軸がぶれてきている気もしますしね。
天下一舞踏会をこの世界で書きたかっただけなのか?
そもそも現在ガリィが無敵になりすぎて戦闘に緊迫感がないというのが痛いです。
私は強くて、でも弱くて、、わがままで、気まぐれで一貫してない人間らしいガリィが好きだったんですよ。
このままだと神様にでもなってエンドとか勘弁して欲しいですが。
とはいえそこはこの作者ならまとめてくれると信じています。
余談ですが、ジェームズ・キャメロンの映画は期待しています。
まだアバターの続編とかあるので時間はかかりそうですが、一番映画化にあたって向いている監督だと思うので気を長くして待っています。
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[投稿:2011-06-05 15:12:30] [修正:2011-06-05 15:12:30] [このレビューのURL]
7点 オメガトライブ
これだけ設定がぶっとんでるわりにリアリティが保たれてる漫画ってちょっと珍しいと思う。三巻くらいまではあまりおもしろく感じなかったが、梶が登場して頭脳戦の要素が入ってきてから爆発的におもしろくなった。
テンポがとても悪い作品なのでどんどん人物が移り変わっていくのは読者も飽きないしよい。ただ、個人的にはあまり能力バトルをやりすぎな印象で、もっと減らしていいと思う。あくまでこの作品のみそは、オメガの能力を使って、どうのし上がっていくかというところにあると思うし。ちょこちょこ入るギャグもおもしろくていい感じ。
ただ、スピリッツではたいてい一番後ろに載っていて打ち切りが心配。こんなにおもしろいのに何でだろう。
どうも打ち切られた感じのラストだった。中途半端に切らずに、終わらしてくれのは良かったけどやはり微妙だったので点数下げときます。
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[投稿:2007-07-24 22:04:36] [修正:2008-07-08 22:19:02] [このレビューのURL]
7点 パイナップルARMY
しっかりしたストーリーの中に、ちょっとへーっていうような知識を上手く話にからめてておもしろい。よくできた短編集だと思う。
個人的にハリデー准将の話が一番好きだった。あとスコットランドヤードの話や主人公の学校の教官だった人の話もお気に入り。これだけ話に幅があれば誰でも一つくらいは好きなのがあるんじゃないかなあと思う。
ただ、本編にあたる話はちょっとどれも微妙だった。本編が5点、普通の短編が8点で四捨五入して7点かな。
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[投稿:2007-11-24 23:00:11] [修正:2007-11-24 23:00:11] [このレビューのURL]
7点 フリージア
絵は上手ではなく、最初とっつきにくいが、読むうちにくせになる。そんな漫画。
この漫画独特のぬるい空気、そして作中に渦巻く狂気にはおどろかされる。それが合うかどうかで好きになれるか決まると思う。BLAME!とは違う意味で、かなり人を選ぶ漫画ではある。
私にはまだこの作品がどのようなものか見えてこないので7点としておく。良くも悪くも現代の漫画だなあという感じ。
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[投稿:2007-09-13 23:42:51] [修正:2007-09-13 23:42:51] [このレビューのURL]
7点 セクシーボイスアンドロボ
この漫画とても語りにくいんだけどとてもおもしろい。どこがおもしろいのかと聞かれたら答えにくいのだけど。どこかの黒田硫黄への評論でなるほど、と思ったのが、彼の漫画は環境問題や作者が主張したいことなどももちろん描かれているのだけど、それらはとことん凝縮されて「おもしろさ」というところに集約される。という文章。だからこそレビューしにくい。でもおもしろい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-07-03 22:05:25] [修正:2007-07-03 22:05:25] [このレビューのURL]
6点 ひらひら 国芳一門浮世譚
入水自殺しようとしていた田坂伝八郎は、ちょうどその場面に出くわした江戸の浮世絵師・国芳に命を救われる。国芳の弟子「伝八」として浮き世を生き直す彼であったが、その背後には暗い過去が潜んでいるようで…。
正直期待してたのとは違った作風で、あんまり心底生きている江戸を感じられたわけではなくて…。やはり杉浦日向子やもりもと崇に比べると、どこか表層をなぞっている感じ。
何といっても皆キャラが立ち具合がものすごいよなあ。国芳は最高に男気に満ち溢れているし、パトロンの梅の屋の旦那は憎いほど出来る男だし、売れっ子大夫は女郎とは思えないほどの風格で、弟子達は皆しがらみなんてないとばかりに浮き世を楽しんでいる。あんまりにも誰もが格好良すぎてぼんくらな私には少々眩しかった。とはいえとても面白い作品だったことは確かで。
結局この漫画が試みていたのは、国芳の世界を漫画の中で表現することだったんだろう。その豪胆で奇想に満ちた浮世絵の一端であったり、国芳のあけっぴろげな精神性が感じられる物語であったり…。とにかく浮き世を楽しみ、生きたいように生きる彼ら。それはファンタジーなのかもしれないけれど、確かに私が国芳の絵から感じたものがあったように思う。これが国芳なのだ。
火消しの場面の壮大さや綿密に描かれた刺青の男には国芳の浮世絵の迫力が垣間見えるし、国芳が巨大な鯨とちっぽけな二天様を描く場面なんて物語の重なり方も含めて本当にしびれた。また岡田屋鉄蔵の描く男女は色っぽいよねぇ。このからっとした色気はやはり本業のBLゆえなんだろうか。
そんな国芳ワールドを存分に楽しんだのだけれど、やはりここで終わるのは惜しいよなあ。いや、物語としてはきっちりケリはついているしここで終わるべきなのかもしれない。でも1巻のみにも関わらず、この少なくはない登場人物達にここまでキャラを立たせちゃってるのは罪深いですよ岡田屋先生笑。それゆえに、何か妙な消化不良感に悩まされることは保証します。
あと私はこの漫画を読む前に国芳関連の画集等を2冊ほど読んだのだけれども、いやぁこの人はすごいよ。無残とか、エログロとか、奇想とか、そんな現代のサブカルに片足突っ込んだ人たちにはたまらないものがあると思う。というか多分そんなぼんくらな私たちの祖先の一人が国芳御大。「ひらひら」とセットでおすすめ。
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[投稿:2012-11-15 00:38:55] [修正:2012-11-15 00:40:09] [このレビューのURL]
DCユニバースを再起動したクロスオーバーイベント、フラッシュポイントの関連タイトル。フラッシュポイント世界でのそれぞれのキャラクターに焦点を当てて、彼らに何が起きていたのかを描いている。この作品集に収められているのはその中でもバットマン、スーパーマン、アクアマンの3編。
それにしても邦訳でこの手のタイインが刊行されるというのは珍しいよね。バットマンありきなのは否めないけれども。フラッシュポイントを楽しんだ人ならばこちらを読んで後悔はしないはず。誰もが思うだろうネタバレについては解説であれだけ気を使っていたのに、なぜこうなった…。
「バットマン:ナイト・オブ・ベンジャンス」
あの夜、凶弾に倒れたのはブルースだった。トーマス・ウェインがバットマンとなったFP世界ではバットマンの目はらんらんと赤く輝き、悪を止めるためには殺人も辞さない。そんないつもとは異なるバットマンの物語においても、やはりジョーカーの凶行は止まらないようで…。
クロスオーバータイトルというより、IFものとして傑作。バットマンがブルースではないのにも関わらず、この世界のキャラクターの関係性のハマり方が尋常じゃない。こう来るかという驚きに留まってないんだよなぁ。トーマスがバットマンで、そして○○が○○なのによ、この世界がこれで完璧に調和しちゃってるという驚き。切れ味鋭い諧謔の感じられるオチも見事で、FPのラストとは真逆の意味で涙腺を持ってかれることになった。
「プロジェクト・スーパーマン」
もしスーパーマンの乗っていた宇宙船が軍の研究所に回収されていたら…。研究所に幽閉される異星人と地球人の2人のスーパーマンの物語。ライターはリランチ後のライジングスターであるスコット・スナイダーで、ペンシラーは「トップ10」のジーン・ハ。スコット・スナイダーに関してはNEW52のスワンプシングとバットマンがそれぞれ素晴らしかったのでそちらで詳しく書こうと思う。
このIF自体はかなり興味がそそられる設定だと思うのだけれども。うーん、ちょっと二人のスーパーマンのドラゴンボールよろしくな超人バトルに終わっちゃってる感があって不完全燃焼。この世界のスーパーマンはケント夫妻に育てられていないわけで、もちろんクラーク・ケントという名前すらない。だからこそ研究所にずっと幽閉され続けていた彼が何故スーパーマン足りえるのかというのを読みたかった。そして何故サブジェクト0がスーパーマン足りえないのかというのが読みたかった。ラストのあれでというのはちょっと理由が弱くないかい。
「エンペラー・アクアマン」
冷徹な海底の王となっていたこの世界におけるアクアマン。そんな彼の生い立ちそして、ワンダーウーマン率いるアマゾン族との抗争へ至った理由が語られていく。
クロスオーバーの関連タイトルらしいといえば一番らしい。FP世界が戦争状態に至った経緯を知れるという意味では存在意義はあるだろうけれど、それ以上の価値は薄いよなぁ。そういやフラッシュポイント本編で弟君が健在だったのはただの間違いなのか、それともワンダーウーマンのタイトル等でさらに何かあったのかというのはちょっと気になる所。
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[投稿:2012-09-30 00:14:59] [修正:2012-09-30 00:23:15] [このレビューのURL]
ロリータ・ハードボイルドを謳うこの漫画、ちょっと購入を迷っていはいたもののこれが中々に幾原邦彦×中村明日美子のセンス大爆発の楽しい漫画でした。いやでもこれハードボイルドなのか?笑
簡単にあらすじを説明すると、何やら逃亡中・カケオチ中のカップル、イタルとヒツジが結婚式を挙げようと通りがかった教会を訪れると変態神父に気絶させられ、さらには「燃えるキリン」の追っ手にヒツジが連れ去られてしまう。イタルはちょうど教会で告解中だったまろにえとみゆたんと共に脱出、ヒツジを救出する冒険の旅に出るのであった…みたいな。
あらすじだけ説明しても何が何やら分からない。というか実際3巻まで読んできてもろくに何が何やら分かってないのよ。私はアニメに疎いので幾原邦彦という方はあまり知らないのだけれど、癖のある脚本を書くのはよく分かった。
何というか、スポットを当てる所が普通の作品と圧倒的に違う。ここは力入れて物語るだろうって所で徹底的にぼやかす。世界が解き明かされそうな所で余裕のスルー。普通の作品が8割本筋2割遊びだとしたら、全くその逆を行っちゃってるとしか言いようがない。
でもこれがけっこう楽しいんだよなぁ。物語が物語られず想像の斜め上に脱線していく感覚というか、もう何かわりとシリアスな話なのにも関わらず本筋どうでもいいというか、時に話が進んだらラッキーみたいな。何たってイタルがまろにえとみゆたんと共に、教会から脱出した後に向かうのはライブハウスなのだ。まろにえとみゆたんは「ハイデガー、ハイデガー」と白熱のライブを始め、それが何故かとっても楽しい。
そういう癖のある脚本と台詞回しが幾原邦彦の素材だとすれば、やっぱりそれを食べやすく調理してくれているのは中村明日美子。大胆な画面構成と白と黒のゴシックロリータな格好良さはさすがだなぁと見惚れるばかり。この人かなり作品によって絵柄を使い分ける人だけれど、今作みたいなデフォルトを大胆に効かした絵まで描けるあたり本当に絵が達者だよなぁと思う。
というわけでかなり癖のある作品ではあるのだけれど、原作作画どちらかのファンであれば楽しく読めると思う。絵も話も横道に一級品な素敵な漫画。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-09-17 16:36:25] [修正:2012-09-17 16:36:25] [このレビューのURL]
6点 イエスタデイをうたって
色んな意味ですごくだらだらした漫画。私が初めてこれを読んだのは高校生の頃だったと思うのだけれど、相も変わらず遅々とした刊行ペース。そして当初から一貫した生ぬるさ。
主人公の男とヒロイン二人の関係性を軸に、その周囲のごたごたやら何やらが描かれていく。
読んでいて感じるのは、とにかくモラトリアムな雰囲気。ただ別にこの漫画の舞台は大学というわけじゃない。榀子は教師として働いている。当初はフリーターだったリクオは就職することになるし、ハルだって喫茶店でバイトしている。社会的には誰もがもがいて頑張っているわけで…。
なのにこの漫画から成長を拒否するようなモラトリアムを感じてしまうというのは、恐らく3人の関係性に大した変化がないということに尽きる。少なくない巻数にも関わらず、変わっていくのは周囲の人間だけなのだ。3人の三角関係自体は、崩れそうで絶対に崩れない。
で、それには正直かなり違和感があったりもする。現実の時間が流れる社会の中に、漫画的な時の止まった恋愛関係を放り込んでいるのだから。この関係性のまま、もし後10年が経過したらどうか…と考えてみるとこの世界観の歪さがよく分かる。
ただここらへんは作者も自覚的だとは思うんだよなぁ。時折「何にも変わってはいないんじゃないか…」みたいな独白が挟まれたりすることもあるわけで。でも時の止まった関係性をどう動かすかというのは作者自身も見えていないんじゃないか。というか終わらせることを志向していないし、読者の方も望んでいない気はする。
だってやっぱりひたすら変化を拒むようなこの歪な関係性は何となく心地よいからだ。どことなく後ろ向きな心地よさではあるけれども、このだらだらに浸っていたくなる時間というのはある。
しかし上でも書いたように、もし作中の時間で10年が経過してしまったらそれはさすがに歪すぎるということで、どこかで時の止まった恋愛関係を動かさなければいけないんだろう。いくら先延ばしにしても結局やらなければならなくなるというのは、いかにもモラトリアム的だよなぁ。
ということで、その時が動かされる瞬間がいつか見れることを期待してこれからも読み続けていくつもり。別に急がなくてもいいのだけれど。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-09-08 02:25:45] [修正:2012-07-27 22:11:55] [このレビューのURL]
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