「臼井健士」さんのページ
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「ハガレン」を完結させた著者による新作は農業学校を舞台にした一風変わった作品。
優等生が家庭を離れて何の夢も無く農業高校に進学し寮生活に。
周りは研究者志望の人間や獣医師志望やら農家の跡取りやら。
「場違い感」丸出しで居心地は良くなかった。しかも、慣れない実習生活に心身ともに疲労困憊。
けれど個性的な仲間たちと共に送る生活は自身の新たな可能性を目覚めさせるのか?
農業学校と言っても「農作業」よりむしろ「畜産寄り」の話という印象です。
牛・馬・豚という「食われる側」の悲哀を浮き彫りにする。
「動物のお医者さん」をもっと現代的にしてシリアスな味付けにしたようなイメージ?
週刊誌連載なのでそれなりの巻数にはなるのではないかと思いつつも、ドラマは少なさそうです。
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[投稿:2011-12-17 01:36:41] [修正:2011-12-17 01:36:41] [このレビューのURL]
7点 YAIBA
確か小学館漫画賞を受賞していたと思ったのだけれど、そのときの審査員のひとりにあの「石ノ森章太郎」先生がいらっしゃって、面白いと絶賛していましたね。
マンネリ化しているコナンよりもスッキリと終わらせているのも好印象。話としてはもっと続けることだってできたはずだが、敢えてそれをしなかったのだろう。
見所はかぐや編のかぐやとの対決。そして地底王国での戦い。最後にヤマタノオロチ上での鬼丸との決戦を挙げたい。次々と出てくる鬼丸一味の怪人がユーモラスで良い。
ゲッコーが封印を解いた「魔王剣」は武器として出色の存在感があったと思う。
「邪悪な心を吸収して破壊力に転化する」という特性には刃も最後まで苦しめられた。
「かぐや編」では魔王半月剣までの使用に止まったのは、後に「鬼丸」が使用者となったときに最大の「魔王満月剣」を放つという布石だったのですね。
「ヤマタノオロチ」もスケールの大きさではとてつもない存在。日本列島自体が竜になる・・・!という展開も確かに日本列島の形を確かめたら竜ソックリだよな、と妙に納得してしまった。
それを操って世界を焼き尽くそうとする鬼丸のセリフも無茶苦茶な迫力があった!
ただコナンの次作で「YAIBA2」とかやり出さないかが唯一の不安点。
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[投稿:2011-11-06 00:25:49] [修正:2011-11-06 00:25:49] [このレビューのURL]
7点 はいからさんが通る
絵柄がちょい古いのですが、大正時代を舞台にしながらも事実上「時代背景を無視した」と言っていい大河ラブコメディ。
とにかく登場人物の大多数が酒乱で(笑)、酒が原因で揉め事に至る確率高し。主人公の紅緒も可愛い外見に反した男勝りで騒動の中心にならずにはいられない。シリアスなシーンとコミカルなシーンとの描き分けがしっかりと出来ていて、シリアスなシーンでは感動し、心を揺り動かされつつもコメディのシーンでは思い切り笑えてしまうというメリハリの良さが魅力。
ラスト近辺では「関東大震災」を絡めて、動乱の中で離れ離れだった少尉と紅緒が結ばれるシーンは感動的。
番外編では別世界のパラレル・ワールドに行ったりして・・・・って「大正ロマンス」のはずなのに(笑)。
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[投稿:2011-11-05 11:31:39] [修正:2011-11-05 11:31:39] [このレビューのURL]
7点 軍靴のバルツァー
19世紀の西欧の架空の王国を舞台にした「戦記漫画」になるはずです。
イメージとしては「ナポレオン時代」ですね。騎兵・砲兵・歩兵がセットになっているのが軍隊。
主人公は本国から同盟国である小国の軍事学校に教官として派遣された。
だが、戦争とは無縁の片田舎では必ずしも軍事学校の教官は校長にも市民にも歓迎されてはおらず、
アウェーの土地でのバルツァーの奮闘が始まるのだった。
単なる戦争漫画ではなく、
・軍事面
・戦略面
・政治面
でのアプローチに加えて人間ドラマを盛り込む内容になるようだ。
扱いとしては「皇国の守護者」の洋風版がイメージできると思う。
「皇国?」は傑作だが、これがそれにどこまで肉薄できるのか、注目していきたい!
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[投稿:2011-10-26 23:05:59] [修正:2011-10-26 23:05:59] [このレビューのURL]
「赤い彗星」のシャアは誰でも知っている。おそらくはガンダムについてさほど知識を持ち合わせてはいない人間でも。
だが、一年戦争の同時期にシャアと同じ「真紅のカラーリング」に染められし専用機に乗って戦場を駆け抜けたエースパイロットがジオンにもう一人いたことはあまり知られてはいない。
「ジョニー・ライデン」
彼はまるでシャアに対抗するかのようにシャアと同じ機体「ザク」そして「ゲルググ」を専用機としていた。
そして一年戦争終結から10年の歳月が流れようとしていた頃、まるで亡霊のようにその男の名は再び歴史の表舞台で囁かれはじめるのだった。
陸戦高機動型ザクのテストを実行しようとしたレッドの目の前に現れる「青いゲルググ」。
ジオンの一年戦争末期の傑作機体として知られ、もう少し投入が早ければ戦局さえも覆したのではと囁かれるガンダムにも匹敵する性能のモビル・スーツである。
主力武器はジオンで初めてビーム・ライフルを標準装備とし、他にビーム・ナギナタとシールドを持ち合わせた、確かにガンダムにも劣らぬ機体であった。
しかし・・・・一年戦争終結から10年が経ち、モビル・スーツの開発技術も日進月歩。今では過去の思い出話の中に登場する機体となっていたはずだが・・・?
既に一年戦争で活躍した人物の多くが歴史の表舞台から去り、伝説は遠い記憶の彼方に消え去ろうとしていた中で
「ジョニー」の名が再び囁かれたのは何を意味するのか?
「亡霊」と「ザビ家の財宝」。キーワードはいかなる怪物を世に解き放つのか?活目して見よ!
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[投稿:2011-06-07 12:53:58] [修正:2011-06-07 12:53:58] [このレビューのURL]
7点 僕等がいた
本屋で平積みされていて目立っていたので読んでみました。
意外なほどに面白かった。
これといって美人でもなく、取り得もない普通の女子高生の「七美」が高校に入学してから出会った矢野はクラスの中心的存在。
「お調子者」を絵に描いたような彼を当初は苦手に思っていた七美だが、彼が抱える心の傷(昔付き合っていた女性が別の男と事故死した)・複雑な家庭環境を知り、徐々に惹かれていく。
両思いになって付き合い始めるものの、矢野の心にはかつての彼女が居続けて、一度は「別れ」を選ぼうとする七美。
矢野の親友で七美を密かに思い続けていた生真面目な「竹内」も巻き込んでの三角関係。
やっと2人には幸せが・・・と思う間もなく、今度は母子家庭の矢野の母親の離婚による転校・遠距離恋愛、矢野の母親の闘病生活の末の(矢野の言動が引き鉄となっての)自殺・・・・・・・と、「外部からの要因」によって2人は引き離されそうになる。矢野に次々と困難が襲い掛かる中、傍に居て欲しい「七美」はいない。
で、現在は高校・大学を経て「社会人編」に突入中。
それぞれに大人となった中で矢野は行方不明の音信不通。
七美は自分の事を5年以上も想い続けてくれていた竹内と付き合うようになるが・・。
読みやすかったのは、90年代以降の少女漫画にありがちな「セックス」を前面に打ち出していないため。
実際、矢野と七美は高校時代を通して一度も結ばれてはいない。(二度失敗)
でもそこが穿った見方をするならば、七美が結ばれる最初の相手が「矢野」と最初から決定しているようで不満点。
どっちかというと、報われて欲しいのは「竹内」のほうなんで。
「竹内に大切にされることの幸せを七美が知る」
・・・というラストも悪くないんじゃないかなと。
竹内が七美に振られた後に、「余った他の女」とくっ付くなんてのは勘弁願いたい。
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[投稿:2011-02-13 19:55:20] [修正:2011-02-13 19:55:20] [このレビューのURL]
7点 プラネテス
激レベル高いアニメ版からの逆輸入で読んでみました。
なんと、アニメ版は原作2巻の新人加入のエピソードからスタートしていたんですね。
それまで1冊半に渡って、ハチマキを中心としたデブリ回収チームの背景が語られます。
只、アニメ版で「半課」などと揶揄されるほどの半端者の集まりという感じはしません。
熱血かつ単純なハチマキの夢に向かってのステップ・アップとも挑戦ともいうべき物語です。
作画ではアニメ版のようが明らかに上ですが、原作の作画をアニメが超えるなんて珍しいと思います。
やはり来るべき人類の活躍の地としての宇宙という面と、孤独な空間としての宇宙という両面を描く点が魅力でしょうか。
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[投稿:2010-10-31 14:02:47] [修正:2010-12-31 16:36:40] [このレビューのURL]
7点 八犬伝
ようやく文庫版全八巻を読了。現在のところの唯一の「南総里見八犬伝」の漫画と思われます。
原作は江戸時代の作家・滝沢馬琴になります。コミックスにも原作者として名前がしっかりと出ています。
物語は現在の千葉県の房総半島に本拠を持つ里見家の盛衰を、伏姫のお腹から飛び出した八つの玉を持つ勇者を中心に展開されます。
信長や家康が生まれるよりもずっと前の時代が舞台のためにイマイチ馴染みが薄いのが難点でしたが、王朝絵巻を思わせる絵柄で最後まで描き切ってくれました。
勢力としてはハッキリ言って「弱小」の部類に入れてよい安房の里見家が今日人々の間に知られているのは、ひとえに「この物語」の存在のおかげと言ってよい。
薬師丸ひろ子主演で映画化もされましたが、どちらかというと映画を思い出す人が多いことでしょう。
怨霊・玉梓の里見家滅亡の計画は伏姫が命を賭して生み出した八人の勇者をも引き合わせる。
彼等はそれぞれが周囲の環境の変化によって家族を失い、故郷を追われて流浪の身となりながらもやがては運命の糸に導かれて集結していく。
武家らしく「刀」が作中に於いて「神器」のような扱いになっており、大きなキーワードだった。
集結した八犬士たちの活躍によって関東諸将による安房・里見家討伐は阻止される。
話のスケールとしては地方の一豪族にまつわるものであり、日本全国に広がっていた戦国の世を集結に導くような話の大きなものではないので、根本的な危機は解決されていないのだが、江戸時代にすでに現在で言うところのRPG(ロールプレイング)的な要素を含む物語を完成させていた原作者と、それを見事に現代に甦らせた作者の力量に感服といったところだ。
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[投稿:2010-12-04 23:47:22] [修正:2010-12-31 16:35:29] [このレビューのURL]
7点 学園アリス
「こどものおもちゃ」に似ているというのは、確かにあるかもしれませんね。
作者が読んでて影響を受けた可能性はあります。ま、完全なオリジナルなんて有り得ないんだから
「既存のもの同士のいいとこ取り」とか「設定を変更すること」で別作品として成立させるというのもありだと私は思っています。面白ければ。
勿論「あからさまなパクリ」は問題ですよ。
親友である女子を追って超能力者ばかりを集めて構成している学園に侵入した少女・蜜柑。
傍から見たら羨ましがられるような能力を持った人たちも、決して「望んで能力を得たわけ」ではなく、むしろ隔離されて生活を送っているに等しい立場に精神を病む人間も出てくる。
蔓延るイジメや、能力を使った嫌がらせ、仲間外れ・・・といった「お約束の洗礼」が蜜柑を襲うが、親友の傍にいたいという気持ちと天性の前向きさで徐々にクラスメートたちに認められていき、学園内に自分の居場所を形成していく・・・っていう、ある意味「王道って言えば王道の物語」。
「実は何気にスゴイ能力を持っている」「出生に秘密がある」「主人公の魅力でバラバラのクラスをひとつに結び付けていく」という設定も最早「お約束」で、特筆すべきようなものでもない。
舞台が「超能力者の学園」で「個性的な能力者が続々と登場する」っていう点で差別化を図っている以外は王道的な漫画と思います。
ただ絵的に「シリアス」よりも「ギャグ」「コミカル」のほうが似合います。
なのでこの絵で「シリアスな話」をされてもちょっと浮いているような気配が消し切れないのが難点。
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[投稿:2010-12-05 00:27:08] [修正:2010-12-05 00:27:08] [このレビューのURL]
7点 もっと☆心に星の輝きを
平安時代が舞台の漫画って少ないですよね。
「なんて素敵にジャパネスク」「陰陽師」「あさきゆめみし」とこれくらいしか知らない。
その中でも一番平和な漫画といったらおかしいが(笑)、少女漫画っぽい展開。
一応は「平安」な時代ということになっているので、しかも貴族が話の中心となれば事件を起こすほうが難しいが、現実の平安時代は名前のように平安では無かったのでしょうね。地方に行けば飢饉・疫病・貧困などは当たり前のようにあったとは思います。
あっさりすぐ終わるかと思いきや意外や意外、長期連載となってコミックスも通算して8冊出ているまでになりました。天然ボケというか、まだ子供のヒロインが大人へと脱皮していく姿がこの作品の魅力ではないかと思います。絵も上手いですよ。時代考証が正しいかは判りませんが(笑)
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[投稿:2010-12-05 00:02:24] [修正:2010-12-05 00:02:24] [このレビューのURL]
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