「臼井健士」さんのページ

総レビュー数: 439レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年06月18日

設定が無茶苦茶過ぎる。
初期は怪獣と戦うようなヒーロー漫画だったはずが、いつの間にやら
「超人プロレス漫画」にシフト。なので初期編とのギャップが大きく、夏子とかマリさんとか中盤以降は全く話に登場しない。
完結後に観れば初期編は全くの不要。

さらに次々と強敵が登場するジャンプ的展開で、いきなり死んだはずの「ザ・忍者」が生き返って再登場していたりとかして、後付で「超人墓場」で仕事をして認められれば生き返れるなんていう設定出したりで「行き当たりばったり」。
穴がボコボコなので、キャラに思い入れが持てないとツライ。

悪魔超人編で「ジェロニモ」を置いて脱出しようとしたシーンはそれでも感動したんだが・・・・。

「王位継承編」でソルジャーが強盗から子供を救うために、いきなり服脱いで黒のペンキに浸したら「牧師の服になりました」って、どんな理屈だ!

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[投稿:2012-01-07 08:14:44] [修正:2013-08-15 20:29:39] [このレビューのURL]

辻褄が合わない点が多い。
死人がすぐに復活するので結局、「どうせ生き返るんだろ」で終わってしまう。
死天王の一人「羅刹」だが、確か片腕を失ったはずだ。それなのにトーナメントの決勝で銃弾の的にされたとき、腕が付いていたような・・・・。
さらに同じくトーナメントの決勝戦に登場したモンゴルの三人組の最後で雷電と戦った男。初登場の際は両目が開いていたはずだが、突然「隻眼の男」になった。
さらに「かってに改蔵」でも突っ込まれていたが、邪鬼が初登場の時と大きさが違うのは「オーラででかく見えていた」なんて苦しすぎだ。
ラスト付近は明らかにテンションも下がっていて「闇の牙」編は中途半端なところで終了。新規キャラの多数が出番なしで終わった。あと人質に取られていた神拳寺の女性の安否も不明のまま。
作者、いや作品自体が「いい加減」すぎる。
ギャグとして許せるのは「民明書房」だったけ?毎回の戦いの流派や技の説明くらい。
広げた風呂敷を包みきれなかった典型的な例。

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[投稿:2010-09-12 20:09:51] [修正:2013-08-15 14:31:56] [このレビューのURL]

「りぼん」の連載作品の中では珍しく面白かった作品。
とにかく日本的な日常生活の過程に無理矢理ファンタジーをぶち込んだ手腕が冴え渡る。

ただ連載が続くにしたがってチャチャを始めとするキャラが幼児化していったのが最大の難点。
連載当初は愛らしかったチャチャもだんだん性格が悪くなっていった・・・。
しかもアニメ化によって望まない設定が追加されたため、作者自身もそれを逆ネタにして悪乗りするしかなかった。連載当初は小学校中学年ぐらいだったチャチャやリーヤがだんだんと幼稚園児に・・・。
ところがなんとアニメでは中学生くらいの年齢の設定がされている(笑)という矛盾。

ただ「りぼん」掲載の漫画の「幼児化」はこの頃の雑誌全体の特徴で、水沢めぐみも「姫ちゃんのりぼん」以降、作品が幼児化してきている。雑誌を読む対象年齢が昔よりも下がったからなのか?「ときめきトゥナイト」も蘭世の娘の愛良のシリーズになってから魔法少女ものになって明らかに低学年の読者を意識した作風になった。昔はもっと大人でも普通に読める雑誌だったはずだが・・・。

とは言っても「りぼん」連載でコミックスが10巻以上出ている作品は滅多にないことから考えても(しかもストーリーものでなくコメディ漫画で毎回のページ数が少ないにもかかわらず、である)人気があって面白い漫画だったということだろう。

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[投稿:2010-06-18 22:03:41] [修正:2013-08-15 14:05:29] [このレビューのURL]

いちおう妖怪ものに分けられる漫画だが、「おどろおどろしさ」よりもむしろ画集が出るような作者の絵の美しさのほうが目立つ。

幼い頃から作家であった祖父の血を引くせいで霊感の強い主人公と、その周囲の人々が経験する不可思議な事件にまつわる「この世にあらざるものたち」。

だがそれらの多くは我々人間の浅ましい欲が生み出したものだったりする。
日常の平穏さとその影に潜む「非日常的」な妖魔のものたちとのストーリーは、平和の裏にある危険を示唆しているようでドキッとさせられる。
妖魔たちの目から見れば、我々人間はさも滑稽な生き物と映ることであろう。

そういえばこの漫画のタイトルで、四字熟語にもある「百鬼夜行」(化け物が群れを成して、ねり歩くこと)の読み方は「ひゃっきやこう」ではなく、「ひゃっきやぎょう」が正しいようです。

つまりこの漫画も「ひゃっきやこうしょう」ではなく、「ひゃっきやぎょうしょう」と読むのが正しい・・はず。

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[投稿:2012-01-07 08:50:39] [修正:2013-08-15 14:02:49] [このレビューのURL]

劇画調の「武田信玄」伝です。天下を取っていないため「戦国最強武将」の呼び声も高いのに織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の3人に比べて地味な扱いになっています。漫画はこれと「横山版」くらいではないでしょうか?不遇な扱い。

信玄が天下を取れなかったのは
1に京都からあまりにも遠い山国・甲斐に生まれたこと。
2に周囲を北条・上杉・今川という大国に囲まれていたこと。
3に信長・秀吉と年齢が離れすぎていたこと・・・・ではないかと思う。

特に2は今川・北条との三国同盟を結んでまでの越後を通過して北周りでの上洛作戦だったはずなのだが、上杉家の当主に迎えられた「謙信」はなんと三国中最も強敵であった!。
落ち目だった上杉家の武威は大きく回復し、謙信の威勢は遠く奥羽まで轟くことになる・・・・・・ここから信玄の計算は大きく狂い、歳の大きく離れた織田信長が京都に将軍・足利義昭を奉じて上洛するのに、川中島で上杉謙信と10年近くも消耗戦を余儀なくされ、「人生五十年」と詠われた時代に致命的な時間のロスを負うことになる。

焦った信玄に最後のチャンスが訪れる。同盟を結んでいた南の今川家が「桶狭間」で当主の義元を信長に討たれると、今川家の力は大きく失墜する。50歳間近の信玄にはこれが天から与えられたラストチャンスと映ったことであろう。
同盟を破棄し、侵攻に反対する嫡男を斬り捨ててまでの前進は結果として信玄の寿命を縮めるだけの結果に終わった。
後には主を失い途方に暮れるかつての「最強軍団」が死に場所を求めるだけになり、そのツケは後継者の勝頼に重い十字架となってのしかかるのであった。

最後に武田滅亡の原因をもうひとつ挙げておく。

それは・・・・信玄の無類の美女好きにあると思う。
敵将の息女すらも側室にしようとする分別の無さは何も勝頼の母親に限ったことではない。
その敵の怨念が「勝頼」に形を変えて武田を滅亡に導いたのだとしたならば、これも「自業自得」が最強武将の「玉にキズ」と後の世にまで語り継がれるべきことであろうか?。

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[投稿:2012-01-21 23:04:16] [修正:2013-08-15 14:00:47] [このレビューのURL]

時代劇の漫画。原作小説は江戸時代を舞台にしてシリーズ化しているようです。

シーボルトの名前が出てくるところから、19世紀の前半で黒船来航までまだ50年近く前のお話。
公儀隠密の凄腕女忍者が密命を帯びて、西国に潜伏する。だが、その際に夫婦の契を結んだ男と愛し合い、
愛情と使命との間で揺れ動くという流れらしい。

続巻なのですが、表紙に巻数の表示がないのはどうしてでしょうか?
原作との差異は未読につき不明ですが、ページ数が少ないのが惜しいです。
12歳の少女・おゆうちゃんが可愛いので、おゆうちゃん目的で読んでも全然可かと思いますね。

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[投稿:2013-08-15 13:56:29] [修正:2013-08-15 13:56:29] [このレビューのURL]

小学校四年生の少女・伊倉きらは、10歳の夏に学校のプールの授業で臨時教員の通称・赤パン先生こと鮎川に対してかつて感じたことのないときめきを覚えた。

思春期の入口に立つきらが日々体験する出来事。
そして、きらの年の離れた姉・庸子は中学校の国語教師。妹に水泳を教える鮎川と書店で出会い惹かれていく。
年の離れた姉妹が同じ人を好きになっていることをお互いはまだ知らない。

看板作品の
「テルマエ・ロマエ」
「放浪息子」
が終了してしまった「月刊ビーム」で敢えて私がオススメするとしたらこの漫画だろう。

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[投稿:2013-08-14 12:18:00] [修正:2013-08-14 12:18:00] [このレビューのURL]

27歳で会社をリストラされて新しい仕事も見付けられない失意の主人公・志摩崎修太郎が群馬県の万座・鹿沢口の実家に帰省。
そこで、フィンランド人と結婚していた姉の産んだ姪・ニーナとの出会いが待っていた。
外国での生活をしていたはずの姪と関わることはほとんどなかったのだが、暇なので夏の間は面倒を見ることになる。

異国育ちの銀髪碧眼の少女は日本の生活に慣れていないので、初めての経験が「事件」になることもある。
27歳の叔父と10歳の美少女は、ちゃんと血縁関係があるので「恋愛関係」には間違ってもならない。
あくまでも叔父と姪との触れ合いを描いていく路線。

ニーナが確かに可愛くて魅力があるのだが、修太郎の絵が逆に変というかクセがあるというか。
ニーナの可愛さにおんぶに抱っこというのが正直な感想。
決して悪いとは思わないが、長期連載に持っていけるかはまだ微妙。

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[投稿:2013-08-14 12:14:56] [修正:2013-08-14 12:14:56] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

大人向けの日本史漫画。いや「萬画」か。

巻数は多いのだけれど、中高生が読むとちょっと分かりにくい。
単純に日本史を学びたいと思うなら小学生向けで出ている「漫画 日本の歴史」を読んだほうがいい。
内容的にもある意味、小学生向けのほうが優れているなと思う。
もっと詰め込めたはずなのに、巻数がある分、1冊1冊がスカスカした感がどうにも消せない。

秀吉を
「元々、血を見るのが嫌い」な「慈悲深い大将」
なんて作中で言わせているのは資料の読み込みと考察が甘いと思います。

石ノ森先生の生前にちゃんと完結できたことが今考えてみれば唯一の「誇れる点」かも。
これで未完だったら、出版社側も「大恥」かいたところだったでしょう。

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[投稿:2013-08-03 22:52:40] [修正:2013-08-03 22:52:40] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ギャグ漫画として私が他人に薦められる数少ない作品のひとつ。
とにかくギャグ漫画で、ある意味常識になっている「下手な下ネタに走って、(主に)小さな男の子に気に入られようとする」作風が全く見受けられない。これは作者様のポリシーだと信じているのだが、貫徹しているギャグ漫画がいくつあるのか?。

所謂、一般人とは少々毛色の違った「個性的な登場人物たち」を「属性」ごとにいくつかのチームに振り分けて登場させ、それぞれの集団同士もしくはその集団と一般人たちとの間に巻き起こる「騒動の顛末のおかしさ」を学園を舞台に展開させていくというスタイルがヒットの理由だったと思う。

問題に挙がっている「最終回」の実は・・・これまでのお話は全部、中学時代の唯ちゃんの空想だった・・・は誰も予想もしていなかったラスト。しかししかし、私はこのラストのコマは「奇面組」の登場へと続く布石だと考えます。つまり空想・・・だと思っていたけれど、廊下を曲がったら「空想と同じように」奇面組の面々と出会いました・・・・っていう明るい未来(楽しい未来)を暗示した終わり方だ。決して「あんな楽しい面々」も実は存在していなかったんです・・・・なんていう絶望的な雰囲気では有り得ない。
「ギャグ漫画の終わり方」ってストーリー漫画以上に難しいと思う。それを考えるとラストシーンもなかなかの締め方ではなかったかな、と。まあ奇面組は正確には「ストーリーギャグ漫画」でしたか。

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[投稿:2013-08-03 22:19:46] [修正:2013-08-03 22:19:46] [このレビューのURL]