「ITSUKI」さんのページ
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今のマイブームは「ブルーロック」
ナイスレビューくださった方、本当にありがとうございます。
イマイチと思っても、最後まで読めた漫画はレビューを書くかもしれません。が、あまりに読んでいられなくて最後まで読めなかった様な漫画は原則的にレビューしません。
なので、0点1点2点とかは余程の事がない限りつけないと思います。
読んで感じたままに点数付けています。
王道大好き。わかりやすい作品が好きです。
有名作、話題作も結構追うミーハー。
絵柄は割と選んでしまう方。けど絵柄のみで敬遠していた場合は、皆の評判が良ければ惹かれない絵柄でも読みます。
色々と作品を読んでいくうちに「楽しめるジャンル」は格段に増えましたが結局のところ「好きなジャンル」ってのは昔っから変わってないです。
作者買いも非常に多いです。
完結していない作品は最高で8点までしかつけません。
------------------------------------------
目標は「月イチ(以上の)レビュー」
最早全然守れていませんが・・
マイペースにひっそりと続けていけたらと思います。
文章力というものがゼロに等しいので、シンプルにこの作品はここがどうだったという事しか書けません。
もちろん、自分のこんな感想めいた文でも参考になれば幸いですが…
点は他のレビュワーと比べると高めかと思います。特によっぽどじゃなければ6点位をつけてしまいます。
10点:絵や内容のインパクトが特に強く、心が震えた作品。
9点:良いと感じた作品の中でも特に満足度が高かったが、10点ではない作品。
----------------完結か否か-------------------
8点:お薦めしたい作品。新刊が待ち遠しい作品。好みにツボだった作品。
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7点:8点と比べると後一歩何か足りないと感じた作品。面白いかと訊かれたら面白いと答える。
--------------------自分の中での絶対的な面白さの境界------------------------
6点:良いところはあるけど、自分の好みにぐっとくる何かが足りなくて「まぁ面白い」程度に感じた作品。
5点:微妙
4点:5点よりも更に人を選びそう
3点:お薦めはしない
好きな漫画家(というか、新作が出ればとりあえず単行本は買ってみるか、って作者。好きな作者の中でも良い作品イマイチな作品様々なので)
荒木飛呂彦 井上雄彦 鳥山明 加藤元浩 前川たけし 藤田和日郎 こうの史代 あずまきよひこ 芦名野ひとし 大石まさる 柳沼行 石黒正数 幸村誠 天野こずえ 木村紺 岩明均 おがきちか 水上悟志 河合克敏 冨樫義博 蒼樹うめ 森薫 鶴田謙二 よしながふみ 荒川弘 しおやてるこ 技来静也 志村貴子 田村由美 山岸涼子 末次由紀 竹本泉 せがわまさき
【現在購入中の漫画】 ☆=レビュー投稿済
Q.E.D 証明終了〜iff〜 ☆
HUNTER×HUNTER ☆
Landreaall ☆
おおきく振りかぶって ☆
鉄拳チンミLegends ☆
よつばと! ☆
リアル ☆
ヴィンランド・サガ ☆
チェーザレ ☆
らき☆すた ☆
大奥 ☆
とある科学の超電磁砲 ☆
3月のライオン ☆
ヒストリエ ☆
苺ましまろ ☆
ひだまりスケッチ ☆
猫mix幻奇譚とらじ ☆
乙嫁語り ☆
鉄拳チンミ外伝 ☆
拳奴死闘伝セスタス ☆
ジゼル・アラン ☆
花のズボラ飯
冒険エレキテ島 ☆
シャーリー ☆
ランド
ダンジョン飯
のの湯
メイドインアビス
ニューヨークで考え中
健康で文化的な最低限度の生活 ☆
微熱空間
波よ聞いてくれ
鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン!
1日外出録ハンチョウ
英雄伝説 空の軌跡SC 絆の在り処
天に向かってつば九郎
日常バグ報告
惰性67パーセント
先輩がうざい後輩の話
化物語 ☆
プラネット・ウィズ ☆
天国大魔境
ブルーピリオド
明日ちゃんのセーラー服 ☆
カードキャプターさくら クリアカード編
マテリアル・パズル 神無き世界の魔法使い ☆
ミステリと言う勿れ
スキップとローファー
あおざくら 防衛大学校物語
【読了・未レビュー作品】
野球どアホウ伝、巨人の星、鉄腕アトム、ブッダ、新撰組、幽☆遊☆白書、シカゴ、サナギさん、ゼルダの伝説(石ノ森版)、東京奥多摩のヒカリ、ヴァンデミエールの翼、FOR SEASON、放課後プレイ2、「坊っちゃん」の時代、よにんぐらし、東京BABYLON、森山大輔短編集-ここにいる睡蓮-、つばめ 陽だまり少女紀行、どろろ、ブルーゲイル、ディスコミュニケーション(学園編・精霊編含)、ストロボライト、H2、モーレツ!イタリア家族、セクシーコマンドー外伝 すごいよ!マサルさん、水の色 銀の月、GALLOP、口笛小曲集、チャイナガール、地球へ…、かわいい悪魔、曲がり角のボクら、ひかりのまち、世縒りゆび、伝染コンプレックス、この靴しりませんか?、おのぼり物語、薔薇だって書けるよ、もえタイ、ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章、泥棒猫、魔法学園LUNAR!、ハツカネズミの時間、Deep Clear、よみきりもの、木造迷宮別館、置き場がない!、アイドルマスター ブレイク!、仏ゾーン、ティアーズ・トゥ・ティアラ 花冠の大地、惑星さんぽ、ハックス!、観用少女(プランツ・ドール)、とある日のクル、よみきりものの…、チムアポート、浪漫倶楽部、BANANA FISH、秒速5センチメートル、あんみつ姫、乙女アトラス、竜の学校は山の上、Love hate love、銀河鉄道の夜、敷居の住人、侍ばんぱいや、魔人探偵脳噛ネウロ、ストレニュアス・ライフ、寒くなると肩を寄せて、ききみみ図鑑、ふたりだけのうた、針とオレンジ、ぼくのためのきみときみのためのぼく、メイド諸君!、おまもりひまり 外伝編、PIL、見かけの二重星、SEASONS―なつのひかりの―、数学ガール、エンブリヲ、DOG DAYS、WATCHMEN、的中!青春100%、ひぐらしのなく頃に礼 賽殺し編、ストライクウィッチーズ アフリカの魔女、アンドラの魔女、妄想奇行、森薫拾遺集、Steins;Gate各作品、さすらいエマノン、風より疾く、花咲くいろは Green Girls Graffiti、雛見沢停留所、空が灰色だから、群緑の時雨、月とにほんご、ままんちゅ!、羣青、エンジェルお悩み相談室、宇宙大帝ギンガサンダーの冒険、トゥインクルスターのんのんじー、スティール・ボール・ラン、光路郎、彼は花園で夢を見る、妹先生渚、をのころん、僕は問題ありません、カレは女とシたことない、聲の形、恋染紅葉、パジャマな彼女、レイチェル創々、変身のニュース、放課後保健室、脳内ポイズンベリー、失恋ショコラティエ、葛城姫子と下着の午後、彼氏彼女の事情、スピリットサークル、クピドの悪戯ー虹玉-、チュウチュウカナッコ、ヒネヤ2の8、神々の山嶺、賭博破戒録カイジ、東京タラレバ娘、先生白書、山風短、グラップラー刃牙、バキ、範馬刃牙、ブレイブウィッチーズprequel、ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲、賭博堕天録カイジ、女王の花、幽麗塔、海街diary、みゆき
、まじかるタルるートくん、Dr.コトー診療所、真島クンすっとばす!、日本をゆっくり走ってみたよ、サマータイムレンダ

9点 愛人〔AI-REN〕
文明が崩壊し、「人類」そのものの寿命を迎えようとしている終末の世界。
そんな世界の中で余命幾許も無い少年・イクルが、人造遺伝子人間の「あい」と残り僅かの生涯を過ごす物語です。
文明の崩壊後の世界の日常、という事で「ヨコハマ買い出し紀行」を連想しましたが、描いている内容は全くの逆を行っていると思います。
この「愛人[AI-REN」」では終わりゆく世界とともに消滅していく二人を描いているからです。
イクルとあいは傍からみたらただのバカップルです。
作者の絵の雰囲気もあいまって見ていてほほえましい限りです。
あいみたいなこんな子いないよ!ってツッコミはこの作品には褒め言葉です。
しかし二人の時間は着実に終わりに向かっていきます。
ベタなんですが、演出がとても巧いのでひきこまれてしまいました。
とにかくページを贅沢に使っていて作者の全身全霊を込めた様が伝わってきました。
人造人間を作れるようになり生殖が必要なくなった結果「愛する事って何なのか」、また「人って何なのか」を考えさせられます。
この作品で伝えたい事なのでしょうけれど、自分はイクルとあいの物語だけでも十分面白かったですよ。
設定の凝り様などはあとがきを読むと凄いのが伝わってくるのですが、それを作中で100%伝え切れているかというとそうでもないかもしれないのが惜しい点。でも凝った設定が好きな方は作品世界にどっぷり入り込めると思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-11-02 00:26:50] [修正:2010-11-02 00:26:50] [このレビューのURL]
9点 鉄腕ガール
かつて「鉄腕麗人」と呼ばれた女性投手・加納トメの人生を描いた作品。
戦後GHQの統治下にある日本の中で、女性の社会的自立が囁かれ始めた頃、「加納トメ」は現れます。
型破りで、粋で、美しくもあり、カッコ良くもある。
トメのカリスマ性が物凄いです。シビれます。
絵からも魂込めてプレイする様が伝わってきます。
全9巻 細かい設定より勢いで読まされる作品なので一気に読めてしまえます。
6巻の日米決戦までが、盛り上がりとしては最高潮。
ケイトがあぁいう奴になるとは思ってなかったので凄い熱い試合に感じました。
第二部にあたる後半ではトメの弱さや人間臭さも描かれるようになってきます。
なので最後まで読むと自然と、「戦後の女子野球を描いた作品」と思っていたのが「加納トメという一人の女性の生涯を描いた作品」という認識へ変化しました。
チームメイトのインパクトもイマイチ薄かったですし…多数のキャラを動かす「おおきく振りかぶって」の様な作品とは対極だと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-10-05 00:59:59] [修正:2010-10-05 00:59:59] [このレビューのURL]
ジャンプ黄金期を支えた作品の一つです。
「DRAGON BALL」や「スラムダンク」とは違い連載時は読んでいないのでいわゆる「想い出補正」はほとんど無いのですが、それでも少年漫画の傑作のひとつだと思います。
この作品の魅力と思う点をいくつかあげていきます。順不同。
・ドラクエをベースとしたファンタジー設定の使い方の上手さ
本作はタイトルにある通りかの有名な「ドラゴンクエスト」の世界をベースとして作られています。
しかし歴代のゲーム作品と別に設定上の繋がりは無く、呪文・アイテム・モンスターなどのアイディアを利用しているだけのオリジナル作品となっています。
ドラクエ未読の方でもわかりやすく、たとえば「ホイミ」は「回復呪文」に「ホイミ」とルビが振られる等の工夫もされています。
むしろ「ダイの大冒険」からゲームの方へ逆輸入された技・呪文なんかもあります。
装備や衣装のデザインもファンタジーらしくて大好きです。
・ストーリーの大筋がはじめからぶれず、最後までそれを描き切られている。
最初から最後まで一直線なストーリーで、長編ですが無駄は少ないです。
これも「ドラクエ」だからこそ上手くいった事かもしれません。
普通の少年漫画で最初からラスボスがわかっていてワクワクできるでしょうか。
この作品がそれが出来たのは「ドラクエ=ラスボス撃破が作品の終り」というパターンが事前に出来上がっていたからです。
作中時間が3か月というのは確かに短いですけど。
多少被りますが、作中で張られた伏線が無理なく回収されているのも素晴らしい点です。特に打ち切り(あるいは引き延ばし)が多いジャンプでは奇跡的。
・極力納得できるパワーアップ
自分がこの「ダイの大冒険」の構成で一番感心したのはこの点です。
作中で三カ月しか経過していないのに、主人公ダイをはじめとした仲間たちの成長スピードは異常なレベルです。
しかし「竜の騎士」「竜の紋章」「ダイの剣」「アバンのしるし」「ゴメちゃん」等のキーアイテム・キャラクター・設定を違和感なくストーリーに盛り込む事でキャラのパワーインフレを極力納得できる様になっています。
これも「ドラクエ」という世界観を活かしていると思います。
・名言、名セリフの多いキャラクター達
本作の一番の見どころ。
序盤はどうしようもないヘタレであるポップの成長ぶり、同じく敵方の三流魔王だったハドラーの武人への成長ぶりには驚くばかり。
自分はなんだかんだでダイの純真な所が好きですけど。
「何かを守るのが自分の使命」…両親と同じ道を選んだダイには感動しました。
この作品のキャラ達は多少芝居がかったようなかっこいい台詞を連発するので後半はもう名言だらけです。
敵がただのどうしようもない悪党ではなく、いわゆる悪の美学というのが存分に描かれているのも魅力的な点。もちろん煮ても焼いても食えない様な悪党もいますが、そういうキャラにはそれなりの最後が用意されています。
大魔王バーンのラスボスとしての威圧感は圧倒的です。老バーンが人気ですが真バーンも「さあ 刮目せよ!」とか「魂などでは余は殺せぬ!」とか「爆発はどうしたああああ!」とかがあるので個人的には好きです。
ラストバトルのじょじょに仲間が減っていく中での攻防は必見。
自分の良いと思う点をいくつか挙げましたが、もちろん「う-ん」と思った点もあります。
それは後半になってからのキャラクターの連続しての復活です。
復活したキャラクターにはその後それぞれの活躍の場がしっかりとあったので復活後の扱いには文句ありませんが、流石に連続すぎて「おいおい」と思ったのも事実です。
作中時間が短い、というのもありますけどそこは自分は特に違和感はありませんでした。
あとヒュンケル…w不死身すぎて作者が死なせ時を逸してしまうという珍しいパターンでした。ジョーみたいになったシーンは流石に燃え尽きたと思ったので目を覚ましてびっくりしましたw
この二点があるので9点です。
※22 8/12
レビュー全文書き換え。点数は同じです。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2005-08-16 05:38:53] [修正:2010-08-12 17:26:03] [このレビューのURL]
9点 水惑星年代記
良い作品でした。
大石先生の作品の中でも特に描き込みが細かく、SFと日常の両方を魅力的に描けています。
時系列や登場人物もばらばらのオムニバス、かと思いきや後で出てくる話で登場人物同士のつながりに気づけたりしてニヤッと出来ます。
「水惑星年代記 月娘」まで読んで時系列と家系図を整理してもう一度読むとまた楽しいでしょう。
SFなストーリーもありますが、基本的にはその時代ごとの人同士のかかわりだったりが多く、恋愛要素も多いです。
実に爽やかにそれが描けていて気持ちが良いです。
結構思っていた以上に幅広い時代を描いていて、「年代記」の名にふさわしい出来だと思いました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-08-03 00:10:45] [修正:2010-08-03 00:10:45] [このレビューのURL]
高評価につられて購入。
読後に残るなんともいえない感じが凄い。
決してハッピーエンドや教訓的なオチで終わらない、ブラックなネタ・風刺の様なネタも多数。
F先生のSF嗜好がとても表れていて、そのアイディアの豊かさに驚かされっぱなしです。
F先生の漫画を最後まで読んだのはこの作品が最初になるのであんまり大したことは書けませんが、扱う題材自体が他の漫画とは一線を画していると感じました。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-29 23:41:31] [修正:2010-07-29 23:41:31] [このレビューのURL]
9点 日出処の天子
古代日本を舞台として、その雰囲気が百二十分出ている画風が非常に良いです。
フィクション・超常現象・ファンタジー的な要素を幻想的に踏まえながら実際の朝廷にあったような政治の権力闘争(昼ドラも有)も上手に描けていてどちらの面でも読み応えがあります。
ストーリーは濃厚で、全11巻(自分は文庫で読んだので7巻)といいつつその倍くらいの長さに感じました。
しかし、なんといってもこの作品の魅力は主人公・厩戸王子です。
序盤は謎の多い人物としてもうひとりの主人公である毛人の視点から描かれることが多いのですが、話が進むにつれてじょじょに王子の視点から心情が明かされていくのが上手い。
厩戸王子と蘇我毛人、何故二人は親しくなれたのか。
何故惹かれあいながら、何故お互い同じ男として生まれたのか。
終盤、湖で二人が語るシーンはなんとも印象的でした。
その設定に、こんな聖徳太子ありなの!?って誰もが思うはず。というか自分の漠然と持ってきた聖徳太子像と全く一致しませんでした。
表情の描き方に非常に神経が注がれていて、細かいです。
特に厩戸王子の中世的な顔立ちの描き方は凄い。
画力の話になると、「舞姫 テレプシコーラ」の20年前に描かれた作品ですが背景の描き込みの量や演出の巧みさは「日出処の天子」の方が良いです。
魑魅魍魎や鬼や仏の描き込みも凝っていてとても雰囲気が出ています。
買う際の注意としては、文庫サイズだと漢字の振り仮名が小さくてよみづらい点をあげておきます。
何しろこの作品は漢字の数に対して読み仮名の数が多いキャラクターが多いので。
穴穂部間媛(アナホベノハシヒトヒメ)とか額田部女王(ヌカタベノヒメミコ)とか菟道貝蛸皇女(ウジノカイタコノオウジョ)とか河上娘(カワカミノイラツコ)とかもうそういうのばっかりなので。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-05-18 00:35:50] [修正:2010-05-18 00:35:50] [このレビューのURL]
9点 あしたのジョー
はじめてジョーを読んだのは高校の時。
スポーツ漫画としての描写のリアリティにはツッコミ所は沢山あると思います。
しかし、ジョーを読んでから数年経ちますがこの作品以上に読んでいて熱くなった、熱中できたスポーツ漫画は未だに出会っていません。
この作品の特徴として、作中通して雰囲気が暗く孤独感が漂う点があげられます。
ジョーは身寄りもなく、ボクシング以外にも本当に熱中するモノがない孤独な天才です。
恋愛にもうつつを抜かさないし、ライバルとの友情なんかも芽生えません。(ジョー自身がそういう事に関心がない)
それに加えて有名な力石徹との因縁や、カーロスリベラの変貌など周囲も少なからず不幸である為本当に暗い。
その分ジョーがドヤ街の連中と一緒に一瞬ホセ・メンドーサの事・ボクシングの事を忘れるあのカットなんかは非常に印象的。
その他印象に残る名シーンも多いです。
力石との戦い、紀ちゃんとの間に決定的に壁が出来てしまったあのシーン、カーロスとの熱戦、西のリタイア、チャンピオンホセ・メンドーサとの決戦の直前の白木葉子、そしてホセとの試合を終えた後からラストまでなどなど・・・
もちろんリング上でのジョーの熱い語りの数々も外せません。
感じた事、印象に残った場面などが他のレビュアー方とかぶりまくってしまったのは仕方ない・・・それだけの名作です。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-30 00:24:59] [修正:2010-03-30 00:24:59] [このレビューのURL]
9点 ふたつのスピカ
初連載とは思えない完成度。
どこか懐かしい哀愁漂う絵柄がとても魅力的です。
細部まで丁寧に描かれていて作者(とそれに協力した方々の)こだわりが感じられます。
「宇宙飛行士になる」という夢を追って友達と努力し、協力し、涙し、恋し、成長していく。
各キャラの掘り下げと成長がしっかり描かれていて、全16巻という長さをまったく気にせず読めました。
アツい展開とは無縁で本当に淡々としています。
人によっては泣ける場面も多々あるでしょう。フラグ立ちすぎですが、ベタで外れがないです。
滝のようにダラーッと流す涙ではなく、ポロポロとこぼれ落ちる様な涙の描き方は印象的でした。
明かされないままになった謎や伏線も存在しますが、読み進んでいくうえで重要なものでもないのであまり気にする必要はありません。
ストーリーの展開はぶれずに最後まで進んでいますので。
最終回、終わるのが名残り惜しく胸が締め付けられる様な気持ちになりました。
キャラ良し、ストーリー良し、絵柄超好みと思いっきりハマりました。
この作品に出会わせてくれたレビュアーの方々に感謝。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-15 00:05:15] [修正:2010-03-15 02:40:56] [このレビューのURL]
9点 夏子の酒
読むきっかけとなったのはこれまたこちらのサイトです。
サイトがリニューアルされてランキングの平均点算出方法が変わってから、いきなりランキング上位に顔を出してきたからです。ランキング工作対策のおかげでまた名作に出会う事が出来ました。
読んだ最初の感想は「あぁ、いかにも青年誌っぽい作品だなぁ」という事。
画風、キャラの設定、描かれるドラマ、少ししゃれたせりふ回しとか…連載時期が割と前なのもありますが、ここまで「ぽい」作品ははじめてしっかりと読んだので逆に新鮮でした。
題名に「酒」とある通り、この作品の題材は「日本酒」です。
主人公・佐伯夏子が病死した兄から受け継いだ伝説の米「龍錦」を復活させ、その米で最高の日本酒をつくる為に奮闘するというストーリー。
日本酒造りに欠かせない「酒米造り」を通して、日本の農業の抱える問題を描いていきます。
「日本酒とはどうあるべき」という作者の強い主張がキャラクターに代弁されていて、読んでいて自分が楽しめたのは自分が今実際に酒を造る人間じゃないからだなぁと思うほどでした。
実際に酒を今造っている人にとっては頭が痛い話ですし、フィクションとはいえ大きなお世話だといってやりたくなるんじゃないでしょうか。
次々と直面するさまざまな困難を乗り越え、その姿に徐々に周囲も夏子に惹かれて変わっていくという王道なストーリーです。
展開には無理がないし、夏子の恋愛についても最後までどうなるかやきもきさせられた続きが気になるうまい構成でした。
あとこの作品が成功した理由は主人公を女性にした事じゃないでしょうか。
泥臭い話もどこか華があるし、なにより日本酒を飲む美人っていうのがすっごい絵になるんですよねえ。
絵柄については誰でも読めるような青年誌っぽい絵です。全編通して安定して高い画力を持っています。
全12巻という長すぎない巻数でストーリーも最後まで目標がぶれず、しっかり描き切られています。
とにかく無駄がない12巻で濃い内容でした。
普段めったに酒を飲まない自分ですが、日本酒というものに興味を持つきっかけには十分すぎました。生活に影響出ました。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-03-08 03:53:16] [修正:2010-03-08 03:53:16] [このレビューのURL]
9点 舞姫 テレプシコーラ
ズガーーンとやられました。
バレエを題材とした作品ですが、同じバレエ漫画として有名な「昴」と比べると凄い現実的で生活感の溢れる内容です。
主人公たちのバレエの内容だけを描くのではなく、学校生活や、指導者達の悩み、バレエをする子供を支える親の悩みなどバレエをしている者は気づかない様な現実の側面も描かれるのが面白い。
また、女の世界ならではなライバル同士の確執だったり、嫉妬や妬みからくる嫌?な雰囲気も少女漫画らしく、良く描けてると思いました。
優秀でしっかり者な姉・千花に比べて平凡で、しかもバレリーナとして致命的な弱点を持つ主人公・六花。
弱い所を多く見せる為、感情移入しやすいです。
また後半になるにつれて序々に成長を見せる点も○。
バレエを踊るにしてもその技術ひとつひとつを丁寧に描かれていて、絵が極めて上手ではないのに、バレエが「綺麗だなぁ」と思えます。
取材をしっかりしているな、という印象です。
飽きることなく最後まで読めました。
序盤のとあるキーパーソンが4巻以降回想以外で全く登場しなかったのが意外でしたが。二部に出るのでしょうかね。
そして、この作品が8点じゃなくて9点となったのは最終巻の展開が全てです。
あまりにも予想外、衝撃的でした。そして感動的なラスト。
流石「24年組」と呼ばれる作家さんだなぁと思いました。
是非ネタバレを読まずに最後まで読んでほしい作品です。
ナイスレビュー: 4 票
[投稿:2010-01-19 23:56:31] [修正:2010-01-19 23:58:08] [このレビューのURL]
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